去年の五月頃かな・・・
ピアノに埃がたまっていたのさ。
ピアノの椅子は既に、物置兼テーブル。
そんな状態だと、ヴァイオリンを弾くときも正しい音なんかとるはずない。
だって音をとろうと思うとクイックルワイパー用意してホコリだらけの蓋を払って椅子の上からものを移動して・・・という一連の作業をしないといけないんだから。
こりゃいかん。
どうにかしなくては。
ってか、トルコ行進曲くらいは弾きたい。モーツアルトの方。
独学で弾いてみたけど、譜読みが面倒くさい。特にヘ音記号。まさしくヘ音記号。
あー、ピアノ習いたい。
優しくて美人で教えるのうまい若干Sっ気のある先生、いないかなー。
などと思ってはいたけれど、動けずにいた。
そしていつもの・・・。
ヴァイオリンで嫌なことがあったらしく、勢いで近所のピアノ教室に連絡した。
ピアノの先生は、ふーたと同い年くらいの、かわいらしい先生です。
リトミックを主に教えているらしく、生徒は主に乳幼児。下手するとオトナ真っ盛りのふーたにも『おてて』『あんよ』といった具合です。(嫌じゃないけど)
たしか、音大は出ていないはず。
演奏活動もあまりされていないので、おそらくピアノに関しては一人目の先生よりは間違いなく弾けないだろうし、二人目の先生よりももしかすると弾けないかもしれない。
教室のピアノも、消音ユニットを積んだカワイのアップライトピアノです。
月謝も普通のピアノ教室よりもだいぶんお高い。
ところがだよ・・・
名教師、名演奏家にあらず。
を、まさしく体現したような先生で教えるのがほんとうにうまい。
ひとまずレッスンにおもむいて、軽く譜読みを手伝ってもらうと、練習が一人でできてしまう。
ちょっと弾けると、白紙の状態じゃなくなるので、とたんに練習が楽しくなる。
んで、練習をするようになると、もちろんちょっとずつだけど曲になってきて、楽しい。
しかも、ピアノにさわることが常態化すると、ヴァイオリンでここ怪しいなぁ・・・と思った部分はピアノで確認するようになる!!
(↑ココ、なにげに大事。)
と、ゆーわけで、譜読みになれるためにハノンとエルメンライヒの紡ぎ歌を練習しております。
ハロウィンに『オバケなんてないさ』を踊りながら歌わされたときには若干めまいがしたけど・・・(笑)
まあ、急ぎもせず、のんびり、ピアノが家電化しない程度に、月に一回くらいのゆるいレッスンに通っております。