合奏戦隊ハーモニー5 第三話 | 「魔法使い」の弟子

「魔法使い」の弟子

シロートの、シロートによる、
シロートの為のオンガク日記

ぱららっぱーぱららっぱー

(トランペットの前奏が勇ましく鳴り響く)


ひろいー宇宙の片隅にー

助けを呼んでる人がいるー


音楽愛するハーモニー5!

(少年合唱団:ファイブ!)


宇宙の平和をまもるっためー!!


合奏だ!(少年合唱団:合奏だ!)

コンマスだ!(少年合唱団:走るなよ!)


あぁーハーモニー、ハーモニー5!!


(歌:水木一郎・少年合唱団)



ハーモニー5、三回目のレッスンです。

まずは、本日の衝撃的事実。


レッドがいない!!!

(レッドは現役学生の為、本日はスピーチ大会に出席中だそうです)


ひーーーー!!

誰を、おれさまは誰を頼ればいいのだっ!!


結局、ハーモニー5は、一名欠席で開始。

師匠が心なしか、苦笑を浮かべているのは・・・気のせいでは、あるまい。


一名欠席のため、パートを2パートにわけることになりました。

ふーたは、イエローと(イエローとは、先日、合わせ済みのため。)。

ブルー(ふーたのライバル。でももうだいぶん向こうが上手になってしもた)と、

ピンクが、同じパートになりました。


ピンクの楽器は4分の3に変わっていて・・・さらに音が深くなってたなぁ・・・


ふーたのグループから、弾き始めます。

と・・・弾いていて気付いたのですが・・・


イエローさんは始めてまだ日が浅いため、すこぅし簡単な楽譜を使っています。

なので・・・ふーた、16分音符で弾く部分から、ソロ状態になるので、落ちれません。


ひーーー、こりゃヤバいよ。


と、必死になって弾いていると、師匠に止められ・・・


「速い!その部分はお前がテンポを保ってんだから、お前が走れば、みんな走るっ!」


・・・・・・しれっ(誰のことかしらん??)


「お前だっ!!ふーたっ!!」


・・・・・・!!!!(ええっ?!おれさまですか?!)


ためしに、ふーたの思う通りのテンポでみんなが合わせてもらう形で、

一度、弾いてみました。

うほほほほっ!!コンミスコンミスっ!!


♪・・・・・・~♪


・・・・・・?!


なっ!!!


・・・なんでふーたが32分音符になった瞬間、みんな、走り出すんだらうか??

(それはお前が走ってるから)


そしてなんで、ふーたが32分音符を終えて、刻み始める部分から、

みんな32分音符、バラバラ落ちるんだらう??

(それはお前の刻みが速いから)


途中までは、誰かの音を必死で拾って、合わせる努力をしましたが、

途中からは、どこに合わせていいのやら不明になり、

仕方がないので、自分が一番気分いいように弾くと、


師匠が、爆笑していました。

・・・うん。今のはわかったよ。

全員が重量級の大剣を持って、ぶん回しながら体当たりかましてる!!

みたいなアンサンブルだったよ(どんなだよ)。


と、いうわけで・・・貴重な経験をしました。

自分の弾く音に、みんなが合わせてくれるなんて、そうそうないのです。


そこから、ふーたがテンポを作る役を担いながら・・・

(仕方ないよね、だってファーストなんだから。)

しばし、練習。


おしまいの方に・・・


『もういいじゃんっ!!みんな、おれさまに合わせておくれよっ!!』


と、冗談で言うと・・・。


「・・・おまえ・・・本気で言ってんのか?最終的に自分の首絞めるぞ?」


と、師匠に言われた(笑)

うん。たぶん存分に走ったら、後半がエライことになる。


そんな感じで、どっと疲れて、アンサンブルは終了しました。

まだまだ、先は残っています。

たぶんカノン仕上げるのに・・・一年くらいかかるんじゃなかろうか・・・


あ、でもね。

今回はちょっと進歩したことがあって・・・


師匠がここのラから、とか、14小節目のレから、とか言われて・・・

すぐにその部分を弾けるようになった。


普通の人なら、当たり前のことなんだけど、


楽典ちょっとずつやってるかなぁ。

ピアノ始めたからかなぁ。

それとも、音符読みのプリント毎週やってるからかなぁ?


と、ちょっと嬉しくなったのでした。

次回は・・・いつだろう??

はやくレッドの力を存分に借りたいです。

でないと、みなさん・・・ふーたの勝手テンポ(おもに走る)に、付き合わねばなりません。


次回!!合奏戦隊ハーモニー5!!

第4話、誤解!?


君のハートが、勝利を呼ぶぜ!!