童(わらべ)は見たり
野なかの薔薇
清らに咲ける
その色愛でつ
飽かずながむ
紅におう
野中の薔薇
ゲーテがストラスブルグでフレデリケ・ブリオンという女性に恋して彼女に送った恋の詩。このゲーテの詩は音楽家に特に気に入られ、シューベルト、ヴェルナー、ベートーベン、シューマン、ブラームスなど140名ほどの多くの作曲家が曲をつけていますが、特に日本で有名なのは、シューベルトとヴェルナーです。
この二人の曲は雰囲気が全く異なりますね。
シューベルトの曲は、少年が野薔薇を見つけた感じで、明るくて軽快。
ヴェルナーの曲は野原の美しさや素朴さなど穏やかで情緒的な曲。
私はヴェルナーの方が圧倒的に好き。
まだ私の幼い頃、母がよく歌っていた遠い思い出の歌です。
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恵那の里山へ出かけると、もう野薔薇が咲いていました。
例年より1ヶ月近く早く咲いています。
今年はどの花も早く咲きますね、早く咲いて早く実をつけ早く子孫を残さねばとしているかのようです。今年もこれから天候不順が多いのかもしれませんね。
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「野の花料理・恵那の野山の 蕎麦懐石」ではお客様にいつもその時期に野山に咲いている花をアミューズとして召し上がっていただいていますが
何よりも「今の幸」を大切に、
いつもその時期に野山に咲いている花を探にでかけますが、自然の中の花はそう簡単には見つかりません。
毎回花を探すのが大変。
今回も偶然 山の藪の中で見つけた一本の野薔薇
ほんの少し手折って懐石にいたしました。
花の命は短くて たまたまこの週に来られたお客様だけにお出しできた自然のめぐみです
今回は 「野薔薇の蕎麦懐石」
まず最初にお出しするアミューズ(ひとくちのお楽しみ)は、
初恋にも似た
清らかで
微かに甘く
微かに渋い味
〈野薔薇のしずく〉から始まります。
そして「野薔薇のしずく」はこれ一度しか食べられません
来週には野薔薇は散ってしまうでしょう
また来年 野薔薇がうまく見つけられるまでは。


