京都の川床と川床
かわどこと かわゆか
京都の夏の風物詩のひとつに、川風にあたり清流を見ながら涼をとり飲食する「鴨川納涼床」「貴船の川床」などの「床」があり、
鴨川沿いを夕方から夜にかけて歩くと川沿いに灯りが点り納涼床は涼しげですね。
貴船に行くと谷川の上に作られた床は、いかにも涼しそうで、それぞれ違った風情をたたえています。
昔々学生の頃、神戸と東京の遠距離恋愛をしていた頃、京都で待ち合わせのときは、貧乏学生なので、休憩やお昼は、お店に行くのではなく、鴨川の土手に座りおにぎりやお弁当などをよく食べていました。
社会人となったバブルの頃。ファッションのバイヤーで京都筋の生地屋さんやアパレルとの商談で度々京都に来ていて、商談が終わると夕刻から鴨川床の先斗町エリアのお店の部屋を貸切で行っていましたが、雨降りも風の強い日も暑すぎる日もダメで、天気や気温との兼ね合いがなかなか難しいのも床の特徴です。
7.8月に行くと川風があっても京都は暑すぎて、床に長くは居れません。しばらくするとエアコンの効いた座敷へ戻りますし、 5回のうち2回位は途中で雨が降ったり風が強くて座敷に引き上げるなど、なかなか最高の状態で床を楽しむのも大変です。京都の夏は暑すぎるので、鴨川納涼床に行かれるのでしたら、梅雨に入る前と9月中旬以降が最適ですね。
かつては床に座布団で胡座や正座をして納涼床を楽しんでいましたが、現代は様変わり、座敷はずいぶん減り、カジュアルで椅子式になり、朝から営業のモーニング床やカフェ床、焼き肉床、フレンチ床まであるそうです。
ところで、「川床」の「床」の呼び方は「かわどこ」と 「かわゆか」の2つがあり、鴨川と貴船で違うのですが、私も時々迷うことがあります。
さて、どっちがどっち?
鴨川は「かわゆか」貴船は「かわどこ」です。
鴨川の床(ゆか)
鴨川沿いの納涼床は「江戸時代には、すでに床(ゆか)と呼ばれていたようですが、鴨川の川面からは3メートル近く上の「高床(たかゆか)」だったからかもしれないとか、はっきりとした答えはない様です。
貴船で納涼床が始まったのは大正時代頃と言われており、「貴船は京都からみて地理的に奥まった所にあるため、『床の間』の『床(とこ)』にちなんだとも、鴨川の床(ゆか)に遠慮したともいわれているそうです。
鴨川の納涼床は、歴史も古く、桃山時代に始まると伝えられています。鴨川西岸、二条から五条の間の、上木屋町、先斗町、西石垣、下木屋町のエリアの料亭・旅館など100軒あまりが5月1日から10月15日迄、毎年河原に櫓で「床」を組み立てて営業して、終われば解体されて、また翌年組み立てるそうです。
「鴨川納涼床には
・席は鴨川に背を見せない
・鴨川の自然と調和を考えて
・音楽は流さない
・床の足元は板敷
・天井は葦簀(よしず)
・隣り合う店ごとの床と天井の高さはそろえる。
などの暗黙の了解事項があり、江戸時代から守られているそうです。
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今まで京の川床は、貴船では、右源太やその他で3度ほど、鴨川の川床は5、6回行きましたが、今回また久しぶりに鴨川へ。
今まではこぢんまりとした部屋を貸切で、床に座布団で座り静かにのんびり酒肴でしたけど、今回初めて椅子席で、更に鴨川でも1、2の広いスペースでの経験です。今までとは随分違い、ちょっと風情はシラけますが、 新しい体験。とても楽しみです。



