7つの美術展を観る京都2泊3日の旅は
初日、二条城でとても素晴らしいアンゼルム・キーファー展を拝見したので、今日も期待。
2日目の予定 京セラ美術館 次に京都国立近代美術館
京セラ美術館 朝、会館と同時に入館
1モネ 睡蓮のとき
2、草間彌生 版画の世界―反復と増殖―
3、特集「染織をめぐる冒険―京都の作家を中⼼に」
京都国立近代美術館
4,、〈若きポーランド〉-色彩と魂の詩うた 1890-1918
京セラ美術館では草間彌生とモネという両極のような作家と、現代染織「染織をめぐる冒険―京都の作家を中⼼に」の全く違う3つの世界が同時開催で、京都国立近代美術館は日本初のポーランドの展覧会。これもまた他とはちがい、全てが別の世界で楽しい一日でしたが、ちょっと見過ぎ。美術展は頭の中で様々なものがぐるぐると錯綜しとてもグロッキーです。
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モネ 睡蓮のとき
2025年3月7日-2025年6月8日
会場[ 本館 北回廊1階 | 本館 南回廊1階 ]
上野の国立西洋美術館(2024年10月~2025/2/11)→京都市京セラ美術館→愛知の豊田市美術館と巡回
案内より
日本初公開作品7点を含む およそ50点が春の京都に集う、究極のモネ展。
大画面の〈睡蓮〉に包まれた、風景の中へ。
世界最大のモネ・コレクションを所蔵するパリのマルモッタン・モネ美術館より、日本初公開作品を含むおよそ50点が来日。さらに日本各地に所蔵される作品も加え、モネ晩年の芸術の極致を紹介します。日本では過去最大規模の〈睡蓮〉が集う貴重な機会となります。
本展の中心となるのは、この試行錯誤の過程で生み出された、2mを超える大画面の〈睡蓮〉の数々です。
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この様に書かれていました。
「究極のモネ展」とはすごい言葉 期待大ですね。
私は子供の頃から美術が大好きで、展覧会があると遠方でも本当によく観に行っていました。遠い京都でも展覧会があると、小学6年生の頃から、故郷の鳥取県倉吉を夜10時発の普通夜行列車(京都夜行)で朝5時京都着で、何度も展覧会に行き、その日の京都夜行で倉吉へ帰っていました。そうやって何十年も沢山の展覧会や、モネの作品も見てきましたが、また、今回も復習を兼ねて書いてみます。
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クロード・モネ(1840−1926)は“印象、日の出”をはじめ、多くの名画を残しており、生涯で2000点近い油彩画を描き世界中の美術館で鑑賞できます。モネは家族などの人物画も描いてはいますが、彼が主に描いたのは風景です。
モネと言えば「睡蓮」という位有名ですが、睡蓮の絵を描くようになったのは、40歳代後半。1890年浮世絵やジャポネスクに触発されてパリ郊外のジヴェルニーに睡蓮の咲く大きな庭を作ってからです。
ジヴェルニーに屋敷と土地を購入し、 創作以外のほとんどの時間を庭仕事に充て、数人の庭師を雇いながら、家の前に理想の 「花の庭」を造園しはじめます。
一見無造作に植物が生い茂っているように見えるものの、緻密に設計された庭。 外国から輸入した珍しい植物をはじめ数百種類にもおよぶ花々が春から秋まで色とりどりに咲き誇りました。3年後には近隣の土地を買い足し 「水の庭」を造り始めます。 柳や楓など背の高い木々や、菖蒲や燕子花を、 そして池には睡蓮を植えています。日本の浮世絵の影響を受け、池には 「ル・ポン・ジャポネ (日本橋)」と呼ばれた太鼓橋を設置、 藤棚まで作りました。
30年以上理想の庭を作り続け、 80歳代の晩年まで睡蓮を描き続け、なんと 300点近く描いております。
日本人は印象派、中でもモネが本当に大好きで、モネ展はいつも混んでおり、2、3年に一度は必ずどこかで印象派展でモネやモネ展があるというくらい何度も何度も開催されていますから、私も「睡蓮」は数えきれないほど観てきて、おそらく画家の中で一番たくさん観たのがモネだと思います。
今まで、数々のモネの展覧会があり、その展覧会の中のコーナーで「睡蓮」をまとめたものはいくつかありましたが、今回のように「睡蓮」だけに特化した展覧会は初めてだと思います。
この「睡蓮」に特化した展覧会は、どれだけ素晴らしい大作が出品されているかすごく期待して行きました。
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独りよがり感想ですが、
まず、来館者ですが、やはり予想通り、モネは他と比べると特に多いですね。
「睡蓮」だけに特化しただけあって、過去最大といってもよいくらい作品数は多く、大きな作品が多数ありました。
池に浮かぶ葉、水中に漂う水草、水面に反射する空や池の周りの木々など描き、夥しい数の睡蓮を描いた絵などすばらしいですが、
ただ、過去私が観てきた あの素晴らしいモネの最高の壮大な睡蓮の池の絵べると、何か少し物足りなさが残りました。
素晴らしい作品が多いのに、何かが足りない。
今回はモネ晩年の作品中心であり、白内障を患ってからの作品も多く、ぼやけすぎていたり、異常に赤かったり暗かったりしている作品も多く、「あれ?ドガ?他の作家?」などと一瞬思うような絵も出品されていて、モネらしい光によって生み出される複雑な色彩の水面(みなも)の美しさや、「静寂の奥にある透明感」を感じさせるような作品はあるにはありましたが、
なんとなく少なく、
習作のような そう 習作や二番目作品のような感じの作品が多くある感じで、感動がやや少ない展覧会でした。
モネは自らの美術館構想で、オランジュリー美術館で楕円の大きな壁を飾り尽くす大装飾画の構想を考えており、モネの池の部分をアップしたような絵やアバカンサスや藤の絵、睡蓮数本をクローズアップしたものなど大装飾画のための大型の習作をとてもたくさん描いていますが、その絵もたくさん展示されており、これも影響ですね。
ただ、見方を変えると、今回は部分的に大きく描かれた作品も多いので、縦方向や横方法、光の描き方、線の美しさなどモネを再度じっくり勉強するにはとてもすばらしい良い展覧会だとおもいました。 次回の豊田市美術館に再度行き、もう一度勉強しようと思います。
今回は、パリのマルモッタン・モネ美術館所蔵品中心の展覧会なのですが、マルモッタン美術館にどんなにたくさんの睡蓮があっても、最高傑作を皆持ってくるわけにはいかないでしょうから仕方ないとおもいますが、欲を言えば、何年後かには、世界中の美術館からモネの超一級品を集めて「究極のモネ展」を開催して欲しいと思いました。
「モネ 睡蓮のとき」展は、次回は豊田市美術館で開催されますが、せめて豊田では、他の美術館の超一級品も数展加えて行って欲しいと思います。
(今回は写真撮影禁止。写真があると多少は説明できたのですが、残念です。一部ポスターとネットで得たものを載せます)
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マルモッタン・モネ美術館
パリにあり、1934年からマルモッタン美術館として公開され、印象派、新古典主義等の作品を蔵していた。
特に"印象派"という流派名の由来となったモネの代表作『印象・日の出』を所蔵することで特に名高く、この縁で1966年モネの次男ミシェル・モネより、父親モネの作品多数が寄贈され、その時からモネの名を冠して「マルモッタン・モネ美術館」となった。
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モネ 睡蓮のとき
京都京セラ美術館
2025年3月7日-2025年6月8日
会場[ 本館 北回廊1階 | 本館 南回廊1階 ]
豊田市美術館
2025年6月21日(土曜日)〜2025年9月15日(月曜日)







