日々研鑽
京都 美をめぐる旅の三番目
何必館・京都現代美術館
四条通の一等地にあるすばらしい美術館で
「ロニスの愛したパリWILLYRONIS展」 という写真展を見にいきました。
撮影禁止なので写真は何必館のHPより拝借しました。
レジュメより
ウイリー・ロニス
1930年代後半から写真家として活躍。パ写真制作のみならず、複数の大学で写真教育にも携わった。
日本における知名度の低さに比べ、本国フランスでの知名度は高い。
パリ市庁舎(Hôtel de Ville (Salon Saint-Jean))では、2006年前半に展覧会が催され、これは、2006年後半のロベール・ドアノーに先んじており、フランスにおいてそれだけの名声を勝ち得ていることを示している。
ウイリー・ロニス(1910~2009)は、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロベール・ドアノーと共にフランスが生んだ三大写真家であり、世界的な写真家である。
パリに生まれたロニスは、優れたルポルタージュ作品をはじめ、広告、ファッションなど、多方面に渡って活躍しました。まさに20世紀の証人ともいえるロニスだが、その中でも身の周りにある、ふとした日常の時間を切り取ったパリの風景写真、都市写真を多く撮影し、雑誌ライフでも活動。
写真には独自のユーモアと温かさが光る。ヴェニス・ビエンナーレ金賞(1957年)など受賞多数。。
ウイリー・ロニスは「写真家はときめきを持って美しい恋人を待っているようだ」と語り、新鮮な眼差しを持って、街の情景や暮らしを写した20世紀のパリ。その一瞬が永遠となり、色褪せることなく人々の心に寄り添い、今を生きる私たちに豊かな心と大きな感動を与えてくれる。
本展では、ロニスが生涯をかけて撮影したパリの日常に焦点を当て、厳選されたサイン入りオリジナルプリント約60点を紹介する。
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撮影禁止なので写真は何必館のHPより拝借しました。
2階でロニス展を観て、何必館5階へ
忽然と庭が
「光庭」
素晴らしい。
ビルの5階の円形に切り取られた天井の下 凛とした庭
素晴らしい。
もう50年以上も前 流政之がビルの中に作ったとても素晴らしい6畳ほどの竹の坪庭にとてもよく似ている。
ここでゆっくりお抹茶をいただきたいと思う。
その横に北王子魯山人作品室
私は若い頃、魯山人が大嫌いだった。
彼の器は変に派手であったり奇を衒ったものが多く、料理を盛っても似合わない。なぜだ? 何故持て囃されるか?疑問でした。
ある時、真は そうではなく、わかる人にだけに出す特別料理として、ある一つの料理のためだけにその器を作っていることが解り、だから他の料理をその器に盛っても合わないということを発見した。
これほど厳しく凄い人は見たことがない。
それ以降 魯山人という漢がとても気になる凄い人になりました。
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魯山人の人間を判断する時の基準は、美に対する眼識の有無にあった。 それは魯山人の絶対的な価値観であり、 その思想は生涯貫かれていた。
書、 画、 陶芸 漆芸、 そして料理。 それぞれの分野で極限まで磨き上げられた美意識の結実の場として 「星岡茶寮」 が創設されたのである。
彼は星岡を訪れる人間に対して、 万全の準備をした。 時には賓客の嗜好を丹念に調べ、最高のもてなしができるように、 予行演習のようなことまでしていたという。 彼は美に対する甘い眼を容赦することが出来なかった。 一期一会、本当に感動ある出会いのために、必死の覚悟で最高の技量を投入した。 しかし、その感動を与えるべき場所が美の戦いの場となり、 しばしば憎悪の坩堝(ろつぼ)となったのである。
魯山人は生涯に20万点ともいわれる膨大な作品を作ったが、それを実際に使ってみると、 市井の生活者、魯山人が見えてくる。 作品を使いこなす魯山人の姿を想像すると、一点の作品の背後にある膨大な知域と強靭な精神は消え、 「自然美礼讃一辺倒」 を生きた魯山人と出会うのである。
魯山人の師は、 自然にあった。 自然に頭をたれる魯山人の真摯な精神こそ、現代の我々が内心から求めているものであろう。 我々は増殖する文明病として、自然美を喪失し、その不安と恐怖を体現しているところである。 魯山人の自然美礼讃は、まっすぐに生活美礼讃につながっている。
日々の生活を構成する道具が、 美しい物語を作り出すには、生活者として、 自分の美の享受のた
めに創作者にならざるを得なかったのである。
「この世の中を少しでも美しくしていきたい。 私の仕事はそのささやかな表われである」。 魯山人の言葉である。
傲慢、 不遜、 非常識と、 生前の魯山人を知る人々は激しく篤(ののしる。 彼の美における断罪の厳しさは、そこに徹底した純粋さを求めるがゆえの、 無邪気とさえいえる優しさの表現であった。 魯山人は生涯を賭けて、高い眼識を持った人間との出会いを求めつづけていたのである。
魯山人の毒ともいえる強烈な批評精神。 それは現代の創造が、 単に行儀のよい優等生に堕した根源を指摘し、力強い生命を取り戻す鍵となるのではないだろうか。
(何必館 京都現代美術館館長)
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http://www.kahitsukan.or.jp/frame.html
何必館
京都市東山区祇園町北側271
京阪電車「祇園四条」駅下車、徒歩約5分
市バス「祇園」下車、徒歩約3分


















