立春 | foo-d 風土

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今日2月4日はもう立春 暖かい春が待ち遠しいですね

 昨日はその季節を分ける日 節分ですが大晦日ですね。

 


 遊び心の 物語のある料理『野の花料理・恵那の野山の蕎麦懐石』では
立春の月 今月来られるお客様へお出しする一品として、節分にちなんで黒豆を召し上がっていただきます。

 

 

 黒豆の黒色は、魔除けの色、悪気をはらう色とされ、更に髪も黒々としていて健康的な不老長寿をもたらす色として、信じられていました。
 また、皺のないふっくらと甘く煮た黒豆はしわが寄らないように、長生きできるように、という意味があります。

 

 用意した黒豆は、地元の無農薬有機栽培農家さんの安心安全で元気で豊かな味わいのある黒豆を分けていただきました。

 サラッと上品なやさしい甘辛ふくめ味に作りたいと思います。

調味料
メープルシロップ
地元の三年熟成醤油
揚浜式製塩の粗塩少々

 砂糖は直接的な鋭い味ですし、基本的に体に良くないので使いませんし、私の所には存在しません。


 蜂蜜も良いのですが、今回は蜂蜜の独特の甘味と舌にねっとりと来る感じを出したくないので
木の樹液で作られ優しいサラッとした味のメープルシロップを使用しました。

 たっぷりのお水に1日浸け、
味付けをして落し蓋をして
水分が減って黒豆がのぞかないように何度も水を加えて三日間弱火で煮ていきます。

福福と丸く膨らみツヤツヤとした黒豆
メープルの優しい甘さと、コクのある熟成醤油がふわっと優しい甘辛さです。

 

 器は
色絵金彩 鳳凰 牡丹図 小鉢

 

 

鳳凰、牡丹という吉祥を描いた とても古い貴重な品です。

 

 

恵那の野に出かけて、ヒイラギと南天、蝋梅をひと枝 手折り、
飾らせていただきました。

 

 

柊にも南天にも魔除けの意味があります。 

 

 身土不二 地産地消

 


飾り物もお豆も皆 地元の恵那で調達できるという 豊かな里に感謝しながら

大切なお客様へお豆もお飾りも 器も、使用したすべてのものが

 お祝いを表し

   心を込めて一品をお出しできる幸せです。

 優しい甘辛味に包まれた

  ふわーっとした黒豆の旨みを

      どうぞお楽しみください