ニュージャパン火災から42年? | 無駄話。

無駄話。

鬱病・適応障害持ちが書く与太話です。「下劣な党派心」による「あら探し」が多いので、合わない方はご遠慮願います。

 昨日はすぐに寝付けたようだ。午前中はウトウトしかかってしまう。

 昨日買った大木毅の「戦史の余白」で書かれているアレクザンダー・フォン・ファルケンハウゼンについて読んでいるとネーリングの本で訳者あとがきで使っているヒルバーグの「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」は一切無視!を決め込んでいるようだ。「勝敗の構造」でパウル・カレルを書く時と同じ。少なくとも彼がベルギーの軍政長官としてベルギーのユダヤ人の運命にどう関わっていたのかは読んで知っているはずだが、と言いたいけれどパウル・カレルと同じで「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」を読んでたまたまネーリングについて書かれていたので参照したがカレルとフォン・ファルケンハウゼンについては読み落としたのか、それとも忘れてしまっているのか、あるいはネーリングについて調べた時に「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」は国別になって書かれているのでチュニジアについては読んだにしてもベルギーや「零時」後の事について書かれた個所は最初から読んでいないかのどれかだ。

 ロシアで言うところの「1812年祖国戦争」について一端の戦略家?のような気持ちで?書いているが、この人は両角良彦の「反ナポレオン考〈新版〉」は読んでいないなあ。一応半島戦役は触れているが「ナポレオンは後世のヒトラーと異なり、補給の重要性を充分に認識していた」とあるが本文に書いているようにナポレオンは国境あたりでロシア軍と決戦を行う事しか考えていないだろう。「反ナポレオン考〈新版〉」に書かれているようにナポレオンは大木毅の表現を使えば「現地調達」(つまり略奪)して戦費などを賄って会戦に勝って相手国から賠償金を徴収して次の戦争に備えるを繰り返していた。いくらアンシャン・レジーム期の傭兵軍ではなく徴兵制で失われた兵力を補充出来るとしても限度がある。ベレジナ川からナポレオンは一気に部下を見捨ててフランスに逃げ帰ったけれど。フランスは1792年の革命戦争から始まって1815年のワーテルローまで休戦期間を挟んでいるが恒久的に戦争をしていた。ナポレオンのように権力を維持するには戦争を繰り返して勝利を得る事が必要なのは「後世のヒトラーと異なり」とは言えるだろう。最初のうちは中世以来の王侯貴族や教会による支配からの解放者としてナポレオンとフランス軍を歓迎したとしても彼やボナパルト家や彼の部下による支配になってしまってなまじ国民国家という理念を持ち込んだばかりに被支配者にも例えば「ドイツ国民」という意識を植え付けて解放戦争となる。それにしてもクトゥーゾフが「生粋のロシア人」とは。クトゥーゾフはタタール人の子孫だと読んだ事があるので、この姓はアラビア語でエルサレムを指すアル・クトゥズが語源でロシア姓の語尾がついたのだろうか?何だか色々な民族の集合体のようなウリヤーノフ家にユダヤ人の家系も入っているので「レーニンはユダヤ人だ!」という例もあるが、アレクサンドル1世は「生粋のロシア人」というより限りなくドイツ人の子孫だとも言えるのに。「生粋のロシア人」なので人気があるクトゥーゾフと非ロシア人の将軍達を対比させるのは19世紀以降のロシア愛国主義みたい。