7月のテーマ
動かす➁

指示・依頼

 

 

 

7月号も後半に突入。

発言タイプも「指示」から「依頼」へと移りましたね。

 

 

 

 TODAY'S
 
発言タイプ
「依頼」

 

 

【今月の発言タイプ】

➤指示

➤依頼

 ①依頼の基本

 ②依頼を表すそのほかの表現

 ③依頼を成功に導く流れ1

  |-事前の感謝

 ➃依頼を成功に導く流れ2

  |-報酬の提示

 ⑤現状説明から依頼へ

 

 

 

 

 

Opening Talk

 

 

番組冒頭(と終わり)でやり取りされる大西先生、ろーざさん、デイビットさん3人の会話の書き起こしです。

(そもそも書き起こしを始めた理由はこちら⇒

 

 

大西先生☞O

Rozaさん☞R

Davidさん☞D

 

 

O:ラジオ英会話~ハートでつかめ!英語の極意~講師の大西泰斗です。さあ、しっかりと今日もがんばっていきましょう。盛りだくさんのレッスンです。

 

R:Hey, everyone. This is Akino Roza. You know, I'm a big fan of Onishi Hiroto.

 

O:へぇ、ほんと?

 

R:うそだよー。

 

O:くい気味で来たね。

 

R:ふふ。

 

D:And I'm David Evans. All right, guys, it's time to get started. Here we go.

 

O:さあ、それでは早速始めていきましょう。

 

 

 

 

Lesson Notes

 

 

・Ms. Stravincky, my daughter Amy is turning 14 next month.

➤turn「~歳になる」という使い方

 

 

It seems like only yesterday when she was seven.

(あの子が7歳だったのがまだ昨日のように思える

 

 

・Is it the one that goes ...?

➤goのイメージ「去る・そして進んでいく」

 

 

 

 

 

Typical Expressions

 

 

 

相手に依頼する表現

 

 

【基本】

➤依頼にしばしば助動詞が使われる理由:要求を直接相手にぶつけないため

➤Can you ~? →相手の能力を聞く文にすることで、要求から離れる

➤Could you ~?→過去形で「現在してほしい」という生々しさから離れ、さらに丁寧度が上がる

 

 

Could you play a ragtime piece for her birthday?

 

 

 

茶色はデイビットさんとろーざさんの説明(一部)です

D: You can use these a lot in daily life. So let's have fun.

These setences are pretty light. So I want you to enjoy them as you practice.

 

 

「ねぇ、~してくれる?」
Hey, can you lend me 500 yen?

Hey, can you hand me that pen?

Hey, can you close the door?

Hey, can you carry my bag?

➤Hey, ~ で流れを生み出し、敷居の高い依頼文で唐突さを避ける

 

 

 

 

 

Hey, will you open this bottle?

Hey, will you set the table?

Hey, will you help clean up?

Hey, will you watch the kids?

➤will を使って相手の「意思」を尋ねる体裁をとっている

➤命令文より「ましな」文

 

 

 

●Can you ~? Will you ~? は特に丁寧な印象ではない。家族・友人同士で使われる気の置けない言い回し

 

 

 

Could you please pause the movie?

Would you please pause the movie?

Could you please pass the salt?

Would you please pass the salt?

Could you please keep your voice down?

Would you please keep you voice down?

➤Could [Would] you ~?にさらに please を重ね、丁寧な印象に

 

 

 

 

 

Dive Deeper

 

 

ちょっと余談になりますが、先日古本屋さんでたまたま見つけた本の中に、こんなことが書いてありました:

 

 

2⃣ Will you ...? は全然丁寧じゃない!

 

 一方、2の疑問文の Will you just shut your mouth for a while? の方には、ほとんど命令文と同じくらい強い「脅し・命令」の響きがあります。直訳すれば「あなたは口を閉じる気があるのか」ですから。

 Will you ...? は全然丁寧ではありませんが、確かに相手(you)のその場での意思・意向・決断を尋ねていることには間違いありません。

 50歳以上の(元)ビジネスマンの方ならよくご存知かと思いますが、当時の(昭和の)中学の英語の教科書では、Will you ...? が「丁寧な依頼表現」として誤って載っていました。その結果、米国に出張に行ったりしたときに、相手のクライアントに例えば「明日にでもお電話をいただけると嬉しいのですが...。」という気持ちで、 Will you call me back tomorrow? 「明日電話してくれよな、おまえ」などと言ってしまい、なんて傲慢で無礼な人、と思われたりしたものでした。

 

 

以上、安武内ひろし著『法助動詞の底力』pp.136-7より

 

 

こちらの本は「ネイティブの微妙な気分を伝えるキープレイヤー」という副題がついていて、法助動詞が伝える「気分」の微妙な違いが説明されています。知らなかったことも多く、手元に残しておきたい一冊となりました。法助動詞の使い方に興味がある方はご一読の価値があるかと思い、紹介させていただきました。

 

 

 

 

Typical Expressions in Action

 

 

(1) Hey, can you call the elevator? My hands are full.

 

➤Hey, ~ で流れを生み出して、can you ~?と続ける流れを意識

 

 

 

(2) Hey, will you tidy up the living room? My folks will be here this afternoon.

 

➤Hey, ~ から will you ~? 、さらに理由が続く流れを意識

 

*tidy up「片づける」

*one's folks「身内」特に「両親」(アメリカ英語でよく使われる)

 

 

 

(3) Excuse me, but could you turn down the air conditioning? I'm freezing.

 

➤あまり親しくない時にはHey, ~ は避け、Excuse me, but ~ などを使う

 

 

 

 

My Takeaway

 

2020年度分を『英会話 話を組み立てるパワーフレーズ 講義編』を使って回収中です(今日のレッスンと内容が重なる部分を取り上げ、復習も兼ねます)

 

Lesson 77 依頼の台本❶:

依頼の基本パターン

 

Hey, Julia. Would you mind lending me a hand with this copy machine?

 

Can [Could] you check this article for me?

Will [Would] you check this article for me?

 

ここでも以下の解説が加えられていました:

 

現在形では「~してくれない?」。丁寧な印象を与えることはできません。過去形 could / would を使ってやや丁寧レベル。丁寧さを印象づけたいなら please を加えてみましょう。

 

 

 

Ending Talk

 

 

O:Hey, David, do you use "folks" to mean parents?

 

D:Yes, I do. Certainly. For me growing up, "my folks" has always been my parents. How about you, Roza?

 

R:I don't personally really use it, but I hear it a lot.

 

O:なるほど、すべての人が使う表現というわけではないのかもしれませんが、しばしば耳する表現。しっかりと覚える価値があるということですね。というわけで今日はこのへんで。

 

O, R & D:Bye!

 

 

 

 

Today's Oral Reading and Recitation

 

 

Lesson 71  80回め

Lesson 72  70回め

Lesson 73  60回め

Lesson 74  50回め

 

 

上で紹介した本には、依頼を表す表現の丁寧度の目安も紹介されています。

 

==以下、引用==

 

「依頼」の丁寧度(下に行くに従って丁寧度が増す――これは大ざっぱな目安にすぎません。注意)

 

▶「手伝って/助けてほしい」という場合:

Hep me.

Help me, please.

Will you help me?

Would you help me?

Can you help me?

Could you help me?

I wonder if you could help me. ☞ can は使わない

I was wondering if you could help me. ☞ can は使わない

 

==引用、おわり==

 

 

一度目にしておくと、丁寧度のだいたいの目安になりますね。

 

「ラジオ英会話」のテキストにもあるように、

 

英語の知識を会話力に変える

 

知識も取り入れながらそれらをどんどん「会話力」に変えていくのを楽しもうと思います。

 

 

See you tomorrow!