1.7(5)口述試験(Oral Portion)の勉強開始
<時間がない!>
あまりにも支離滅裂な私のこれまでのノート。ノート作りが趣味の私は、本当はきれいにまとめたノートを作りたい!でも、2週間という時間的制約と飛行訓練の方もまだまだ復習に時間が必要だとの判断から、「きれいな」ノート作りは諦めて、大雑把に項目を分けるに留め、覚えてアウトプットすることを重視した「メモ書き」程度にすることにしました。←まあ、この心残り感があってこそ、後に、PHAKの前に口述試験の参考書やJeppesen社の分厚い教科書など、日英対訳ノートを何種類も作るきっかけになったり、差し替え可能なノートの必要性に気が付いたりなのですが。
<参考書>
口述試験の勉強は、ASA社の「Private Pilot ORAL EXAM GUIDE」で勉強しました。多くの訓練生がこれを使っていましたし、個人的にも良い参考書だと思います。
それに加えて、試験では自分の乗る飛行機についても聞かれるので、パイロット用情報マニュアル(PIM)も使用します。PIMは、パイロットの操縦ハンドブック(POH)又は飛行機の飛行マニュアル(AFM)と同様の内容が記載されていますが、特定の飛行機の正確な重量重心位置データと具体的な搭載機器については記載されていない勉強用のマニュアルみたいなものです。
飛行学校で過去に同じ試験官で受けた人がいれば情報共有も可能でしょう。私の場合は、飛行学校の口述試験対策が手厚かったことや、先輩訓練生に非常に優秀な方がいて、その人は私と同じ試験官の試験に合格したばかりだったので、教官のお心遣いもありいろいろと助言をいただけたのでラッキーでした。
<口述試験の重要性>
口述試験(Oral Portion)は、3時間程度かかるという話でしたが、試験官によっては5時間くらい掛かる場合もあり、同じ日に飛行試験(Flight Portion)ができなくなって、後日、予約を取り直した例もあったと聞いています。
口述試験は非常に重要です。何と、自家用操縦士免許(PPL)の適格性の中に、「英語を読み、話し、書き、理解することができること(Be able to read, speak, write, and understand the English language.)」という要件が規定されているのです。
eCFR :: 14 CFR Part 61 Subpart E -- Private Pilots (FAR Part 61 Subpart E)
ですから、この口述試験では英語を駆使できるかどうかも見られますし、ここで英語力に疑念を持たれると、その後の飛行試験(Flight Portion)でも不利になり得るということも聞きました。気を緩められません。
参考書を見ると、実に広い範囲の話題が網羅されていて、気が遠くなるようでした。しかも、全部、英語!当たり前なんですが、やはり時間が迫っているので焦ります。でも焦っても意味がないので、「焦るのはやめてとにかく始めよう!」というわけで、フライトの復習にも追われながら、毎日必死で勉強しました。間に合うかどうかはわからないけど、「とにかく、今は前進すればいいんだ」と思えて、心はワクワクしていました。大好きな飛行機の勉強ができて幸せだなとも思いました。これをするために生まれてきたのかなとも思いました。←いよいよ変人の領域に・・・
ASA社の「Private Pilot ORAL EXAM GUIDE」とPIMの他にも、最初の会話(Ice Break)についても準備しました。英検などでも起こることですが、たわいもない会話からも英語力を見られると思いましたし、最初の印象はどんな試験でも大事なので、ここは念入りに。「どこに住んでるの?」から始まって、「どうしてPPLを取得したいの?」など。
<蛇足ですが>
英検1級の2次試験についてご存知でしょうか?古い情報なので今は変わっているかもしれませんが、私が受験した頃は、Ice Breakの後、5つの課題が書かれた紙を渡され、1分間でその中から課題を選びスピーチの内容を考えます。そして、2分間のスピーチをします。このスピーチは、日本語的な起承転結ではなく、英語的な論理的構造にします。
この英語のスピーチの構造を私は、テソーラスハウスという英検1級専門学校で勉強したのですが、この勉強がPPLの口述試験に役立ったと思います。ホーム - 英検1級対策専門校 テソーラスハウス (eiken-thhouse.com)
今見たら、参考書を出しているようなのでご紹介します。
<試験を行う空港での練習は?>
ところで、忘れてならないのが試験を行う空港での練習ですが、まだ始まっていませんでした。え~~~あと1週間しかないのに・・・(続く)