azure bicycle -27ページ目

エウレカセブン

eureka

 寝る前って頭フラフラですし、小説の感想なんてきついんだよー!ということで、新しい更新ネタをと思って「今週のボボボーボ・ボーボボ」というアニメの感想でも始めようかと思ったのですが、今週は放送休み。。
 「今週の交響詩篇エウレカセブン」に路線変更を試みたのですが、今週の内容には特に云うことも思いつかず。。絵でも描いてみました。
 スキャナを買ったので取り込んで色を3分ぐらいで塗りたくりました。タブレット直描きより線が汚いのは、いったいどういう事…。エウレカの髪型ってこんな感じだったかな、なんか違う。
 「今週の創聖のアクエリオン」、「今週の絶対少年」、「今週の美の巨人たち」あたりを書きまくって、書評からどんどん離れていくのもいいなと思っております。

潮騒




三島 由紀夫
潮騒 少年少女日本文学館 (26)

 自然と共に暮らす伊勢の小島、歌島。この島で健康な肉体と純真な心を持った青年と清らかな乙女は出会い、恋に落ちていった。新治と初江は豊穣な自然に守られながら、ゆっくりとその恋を育んでいく。

 もう、赤面してしまうほどの恋物語を三島由紀夫は、その精緻な文できっちりとラストまで持っていきます。新治はそのたくましい肉体で困難を乗り越え、たまにその純情さから窮地に陥りそうになるのなら、初江の強い意志が助けるのです。
 全編にどこかしらユーモアが溢れ、緩やかな自然の流れそのものが物語であるのです。

 「仮面の告白」「愛の渇き」と書いてきて、今作の2年後には「金閣寺」を出すという状況において、「潮騒」はたとえ存在しなくても三島の評価にはそう影響がないといえます。だからこそこの異彩を放つ一冊は心を捉えるし、三島の一側面を正確に映し出していると思います。
 健やかな肉体への憧憬が自然へと繋がっていくのは十分納得なのですが、軟弱な私には少し眩しすぎました…。

 

シネマと書店とスタジアム





沢木 耕太郎
シネマと書店とスタジアム

 朝日新聞紙上で連載された、映画、本、スポーツに関するエッセイ、ルポタージュを集めた一冊で、私にとっても久しぶりの沢木耕太郎でした。

 掲載順が映画、本、長野オリンピック、日韓ワールドカップ、そしてまた本、映画となっているのですが、最初の映画や本の感想があまりにひねりのない退屈さで表現にも冴えが無い。沢木耕太郎はその鋭く凍るような視点を朴訥な文章で隠すように現し、それをスタイルにまでしてしまった人ですが、これでは何の細工もないガラスに通す光のようなもので、予想通りばかりの文章にはがっかりでした。
 ああ、パワーが無くなってしまったのかな、と落胆しつつ長野オリンピック、ワールドカップの章に入っていくと一転、視点には鋭さを取り戻し、文章にも染みこむような重さが加わっていきます。
 やはり沢木はスポーツというものに囚われてしまった人なのだな、と納得しつつ再び本、映画の章にはいると、ここでも彼の言葉がどんどんと響いてくるのです。基本的には何も変わってはいないはず。では何でこんなに違ってくるのかと思えば、いつの間にか読者である私が沢木という人間に囚われてしまっているのですね。

 そうだった、これが沢木の本なのだった、と思い出すのですが、彼の本はテーマに対する彼の視点に引き込まれるにつれ、読者のテーマは書き手である沢木に移っていくんですよね。この無自覚な彼の魅力は代え難いものです。
 どうにも沢木耕太郎に対する私感ばかりになってしまいましたが、字数制限のある連載のエッセイというものが浮かび上がらせるものは沢木自身だった、というのはなかなかに面白い結果だと思えるのです。

DEATH NOTE (7)




大場 つぐみ, 小畑 健
DEATH NOTE 7 (7)

 読後はこれまでとそう変わらない感想で、相変わらずの「DEATH NOTE」なのですが、月の勝利でめでたいな、と。ここまで何の犠牲もなく勝つとは思いませんでしたねえ。
 メロのデザインが面白くてこれからも楽しみかな。あと、この漫画の小畑健はどうして女性の瞳を、たとえアップのコマでさえ適当に描いているんですかね、謎です。

 私は月は海砂に殺されると予想しているのですが、当たるかな(笑)。

S60チルドレン (1)





川畑 聡一郎
S60チルドレン 1 (1)

 まず絵が天才的で、一見独特なキャラクタ達も数ページ読むだけで背景にとけ込みすっかり自分もそこに立っている感覚になります。
 大事な一歩を踏み出した足や苦しい胸を掴む手、それらがズバッとキャラの頭と同じぐらいデカくなるのですが、そういうのの入れ方が絶妙なんですよね。ストーリーの胸に迫ってくる度合いが段違いになります。

 ストーリーテリングも天才的。内容は昭和の終わりの小学生達の日常なのですが、出てくる子供達は分かっている、気付いている子供達ばっかりです。こういういろんな仕組みに気付いている子供というのは一学年に一人ぐらいはいたものですが、大概は心の振り子はいつも振れっぱなしで直情的なものです。私も思い切りそうでした。
 じゃあ、この子供達は何なのか。読み手の大人が思いだし、重ねるべき小学生として、この気付いている子供というのは最適なんですね。今の自分なら解決できたはずなのに、ということの代行者。そこから生まれるカタルシスと郷愁。。こんな子供いないよ、と云わせるのではなく自分ならどうしただろうと思わせるこの狙い、見事です。

 ある尊敬する漫画読みさん(なんじゃそりゃ(笑))から数年前にお薦めされた作品なのですが、今まで読んでいなかったのが悔やまれる。。
 3巻まで既刊されているのですが、買い揃えるまで待ちきれずに感想をあげてしまいました。今週末は捜索の旅に出ます(笑)。
 凄い漫画でした、これはオススメです。