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夏期限定トロピカルパフェ事件



米澤 穂信
夏期限定トロピカルパフェ事件

 高校生になった小鳩常悟朗と小佐内ゆきの目指すところは、小市民になること。それを完遂するために二人はいつも一緒にいるのだが、決してそれは恋人関係ではなく、依存関係でもなく、互恵関係だと二人は思っている。
 思ってはいるのだが、日常の謎に対してついつい小鳩はさかしく知恵を働かせてしまう。そして<小佐内スイーツセレクション・夏>なるものの発動が、二人の小市民への道に立ちふさがる。
 どうなる小鳩君、そして小佐内さんの本当の心の内に潜むものは…。

 これまでの米澤穂信の作品というのは、まあまだそんなに冊数を出してはいないですが、冷めた心にちょっと隠されたものを見え隠れさせながら、青春の切なさを描いていくのが基本線なのですね。
 青春だからといって登場人物たちが劇的に成長していくような物語ではなく、もともとある程度完成されている人物像でありながら、その奥底にあるものの接触が、十代の瑞々しさを感じさせるような物語をずっと作ってこられていたのですね。
 それが一番端的に表されていたのが、前作の「春期限定いちごタルト事件」だったのですけど、今作では小鳩君と小佐内さんの二人の心も、そしてその関係さえもどんどん成長させていっちゃうんですよね。これが作者の変化なのかはちょっと分かりませんが、物語の印象は成長を見るにつけてがらりと変わり、今までとはうって変わってストレートに響いてくるようになるんです。
 そしてストレートになったことによって、ちょっと残酷なことが起こってしまうのも、これまた青春なのです…。

 最後の、小鳩君と小佐内さんが交わす緊迫の会話シーンは本当に痺れて、セックスそのものと云ってもいいかも。言葉が本当に絡み合っているようで、相当エロかったです…。
 でもこの二人の関係にはほんとに興味津々。小佐内さんはいつでも待っている、小鳩君はどこまでも気付かない…。

コーヒーもう一杯 (2)



山川 直人
コーヒーもう一杯 2

1巻の感想へはこちら

 1巻の時と同じく、掴んだと思っては手のひらからすり抜けていくような、毎回コーヒーを絡ませた、暖かく、こころ切なくなる短編集。

 私もそろそろ全てを振り返るには忘れていることが多い年齢になって、都合の良い過去ばかりを思い出すようになりましたが、この「コーヒーもう一杯」もそんな若き日々を思い出しているような話ばかりです。
 よく音楽を聴くとその時の自分を思い出すように、コーヒーの苦みもそんなスイッチになっている感じなんですね。
「古い記憶は 思い出すたび 磨かれていく」
 作中の台詞ですが、これは心に沁みました。

 またしても網掛けの表現が圧倒的で、絵だけでもすごい世界観を作り出しています。
 アンケートはがきが付いていて、是非とも出したいのですがこのはがきに作者の書き下ろしの絵が描いてあるんですよね。勿体なくてこれは出せません…。

よつばと! (5)



あずま きよひこ
よつばと! 5 (5)

 今巻は特に大爆笑でしたねえ。よつばの切れが今までにも増して凄くて、ほんとに腸捻転。
 あいもかわらず、本当に人間の手で画けるのかっていうぐらいの高い画力で、ネタは怒濤の勢いで連続させて、合間の情景はゆっくりと描きだして、読み手をのほほんとさせることも忘れていません。

 こういう箱庭の漫画では、全くの無垢で傷のない世界というのはよくありますが、その世界によつばは寄与していないというのがミソなんですね。云い換えれば、よつばが居なくても別段みんなは幸せという世界で、よつばはその世界を楽しんでいるだけで、居候している存在なのです。それって眺めている第三者、読者の完璧な代替ですよね、だからよつばはいつまでも愛らしく写りますし、よつばが泣けば私も泣いてしまうのです。

 でも、ぶっちゃけ、やべー、よつばが安田にこのままじゃ惹かれちゃうよ!そんなの絶対許さねー! なんてやきもきもしたり…。とにかく安田は許しませんよ。
 またまた最高に面白かったですねー。早くも次が読みたくてたまらないです。あと、風香と結婚したいです。

川畑聡一郎 ALL WORKS

all works


 昨年に逝去された漫画家、川畑聡一郎氏の単行本未収録をまとめて、講談社のWEBで限定発売されたものです。横の箱は、氏の全作品を収納できるボックスです。

 収録作品は、「DOG DAYS」 「ジダラクノウタ」 「無頼犬テイル」 「S60チルドレン ~3 血の意味」。
 どの作品でも、登場人物たちが抱える生の周りには死がしっかりと付きまとっていて、力強さと危うさが常に伝わってきます。
 絵的には多少の変化はありますが、そのストーリーはすでに完成されていて、誰の追随でもなく追従を許さない、オリジナルの輝きが満ちています。唯一無二であったんだと改めて思い知らされます。

 病床で描かれたという、晶と光子たちが前へと進もうとしているイラストを見ると、胸が詰まります。
 たった5冊でいっぱいになってしまうボックスはあまりに小さくて、もっといろんな事を伝えて欲しかったと思うと同時に、一生手放せない宝箱のようで、これからもいろんな事を教えてくれるのだろうと思えるのです。
 
 「S60チルドレン」、「ALL WORKS」、本当に読めて良かった。本当にありがとう。

せめて半分は払って…

 普段はデスクトップのパソコンを使っていて、ノートも新しいのが欲しいな、と衝動的に買ったのですが、その日はたまたま妹が帰ってきていて。
「お、良いじゃん、もらっていくね」
 …ちょっと、ちょっとちょっと。それダイナブックの夏の新モデルなんですけど! 結構な値段なんですけど…。

 あんまり食欲がないっていうのもあるのですが、晩ご飯が甘納豆とお茶というのは、ちょっとヤバいかな。
 でも、本当に甘納豆は美味しい。西洋菓子の方が好きなのですが、甘納豆だけはお菓子の頂点に立っていますな、ウン。

 最近は物欲が高まっているのか、Amazonでもちょくちょく買っています。本はそんなに買わないんですが、この前デジカメとエスプレッソメーカーをポチッと。デジカメはこのブログ用にいろんな風景や、ちょっと前ですと桜をいっぱい撮ったんですが、画像サイズが大きすぎたらしく載せられませんでした。。
 エスプレッソメーカーは毎朝、毎晩と愛用しています。値段もお手頃で、ちゃんとミルクの泡立ても出来るので、私のようにコーヒーは酸味より苦みだという人にはお勧めですよ。


東芝
Electrolux by TOSHIBA エスプレッソメーカー ブラック EHC-E40(K)
これです。けど、売れ切れていますね。。

 昨日のビジャレアルの奮戦は熱かったですねえ。これからバルサの大一番のため、仮眠に入りたいと思います。