悪夢
昨晩あの夢を久しぶりに見た。
俺がガキの頃からことあるごとに見てきたあの夢。
仲間を助けるためにチンピラを鉄パイプでぶん殴るあの夢。
一度は吹っ飛んだチンピラが、殴られても殴られても起き上がってくるあの夢。
起き上がってきたチンピラが、顔面がグチャグチャになりながらもいつしか俺を追いかけてくるあの夢。
チンピラに追いかけられ、逃げ、振り向いては殴るも、また逃げまくる俺が出てくるあの夢。
逃げたもののビルの屋上に追い詰められ逃げ場のなくなる俺が出てくるあの夢。
最後は怯えた俺が叫びながらビルから落ちるシーンで終わるあの夢・・・。
ガキの頃は気が付かなかったが、今朝思った。
きっと俺は弱い人間なのだと。
自分では強いつもりでいるが、弱い側面も多分にあるのだと。
TELL ME by hide
暗闇
昨夜愛車で出かけ、帰宅したのは3:00スギだった。
今日も仕事だったにもかかわらずイイ年したおっさんがバカなことをしたとも思ったが、ストレスは若干吐き出せた。
走った後、公園で休憩した際、タバコをふかしながら思い出した。
ガキの頃も同じように走った後、公園で休憩した際は俺の周りにはいつも仲間たちがいた。
誰が一番速かったとかくだらない話で盛り上ったっけ・・・。
でももうそいつらと走ることはないのだろう。
あの頃の思い出は俺の胸の中に。
Dear Friend by ECHOES
夜景
一昨日あのコとデートをした。
時間の都合で当初予定していた場所には行けなかったが、楽しく暖かい時間を過ごすことができた。
帰り際、寄り道をしあのコと夜空を眺めたんだ。
街の灯と夜空との相乗効果でいつにも増してあのコに見とれてしまった。
これからあの場所に何度行くかはわからないが、きっと通り過ぎるたびに俺はあのコの笑顔を思い出すだろう。
あの時俺の胸に流れていたあのメロディとともに。
そして今夜もあのコが頭から離れない俺はこれから愛車と夜の街へ・・・。
そこにはあのコと見た輝きはないことがわかっているにもかかわらず・・・。
ALISON by 氷室京介