撃沈
やるせない出来事が重なり、久々に一人で酒を飲んだ。
ここのところ年のせいか酒に弱くなってきたと自覚はしていたが、いつにも増して酔いのまわりが速い。
2時間ほど経った頃だろうか。思いがけなく1通のメールが届いた。
彼女からメールをもらうのは4ヶ月ぶり、最後に会ったのは1年前だったろうか。
懐かしさと寂しさと酔いの勢いに負けて “俺も会いたい” と返信しそうになったが、寸でのところで思い止まった。
1年前のあの日まだまだ自分の夢を追いかけたそうに見えた彼女にかつてのように輝いていて欲しくて、俺は彼女と距離を置こうと決めた。
が、今になって思うとあのときの俺は(彼女の夢を応援していたことを否定したくはないが)、きっと時間が経った後に自分が彼女の足枷になっていたことを悟られたくなかったのかもしれない・・・。
ほろ苦い思い出を肴に久々の日本酒を飲みながら、彼女の夢の成功を祈りつつ・・・
LONELY BUTTERFLY by REBECCA
寂夜
ここ数日あのコと会えていない。
以前は会えない時にあのコの笑顔を想像する時間までもたまらなくいとおしかったが、最近は切ない気持ちになる・・・。
こんな気持ちになるようになったのはいつからだろう?
2人で飲みにいったあの瞬間?
デートをしたあの日?
2人で過ごしたあの夜?
初めて迎えた朝?
いつからなのかはわからないが、2人でいた時間のあのコの言葉・表情・仕草は相変わらず頭から離れない・・・。
遠い昔にもこんな気持ちを味わったことがあった。
青かったあの頃の俺は自分の気持ちだけを考え行動し、それに疲れてしまったであろう彼女は俺の前から姿を消し、遠くの空へ消えていった・・・。
彼女が消えた後の俺はやはり会いたくて仕方がなくて、彼女のことを思い出しては切ない気持ちになっていた。
あの頃とは全く状況が違うのにフラッシュバックするのはなぜ?
雨が降っている夜は愛車で気分転換もできない。
こんな夜はあのコを心で感じ、昔を懐かしめる余裕を求めつつ・・・
幸せであるように by FLYING KIDS
序章
俺には最近頭から離れないコがいる。
あのコは俺がガキの頃に忘れてきてしまった、いやその頃ですら持っていなかったかもしれないピュアな気持ちで俺と接してくれる。
彼女とデートをしていても俺は年甲斐もなく緊張して、はしゃいで、中学生のようにどうしていいかわからなくなってしまうのに、彼女はきらきらした瞳でやさしく微笑み、ちょっとした仕草でさえも俺をときめかせてくれるんだ。
彼女に会えないこんな夜は家にいても落ち着かず、夜の闇を疾走するしかない・・・。
今夜はあのコのために歌おう。
ラブレター by TheBlueHearts