こんにちは、タロット占い師・守田のり子です。

先日の続きです↓
「父はどこへ行った?(1)(ボケ対策改め)」


前回、「20数年ぶりの父からの連絡が、
裁判所からの通知だった」
という所まで書きました。


それは、母宛の、
とある地方裁判所からの召喚状でした。

母は、失踪した父から、訴えられたのです。


な、なんじゃそりゃぁああ???


失踪後、父は、
ある女性と、長年一緒に暮らしていたようです。

年も年だし、その相手と正式に入籍しようとしました。
で、婚姻届を出すために、戸籍を取り寄せたら、
「ない!」ってなったようです。

だって、戸籍上は死んでますから(≧▽≦)

この世に存在しない人は、結婚できません。
結婚するためには、
戸籍を取り戻さないといけないのです。

そのため、死亡宣告を取り下げるように、
母を相手取って、裁判を起こしたのです。


あまりの無茶ぶりに、私は、
怒りや悲しみを感じるよりも、
笑ってしまいました。

それまでの母の苦労に対する謝罪や
ねぎらいの一言もなく、いきなり裁判って。。。

どこまで、人間のクズやね~ん!!



私は母に言いました。

「あっちがそう出るなら、こっちも訴えよう!
今までの養育費、慰謝料、そして踏み倒した借金。
まとめて全部、払ってもらおやないかい!!」


しかし母 :
「そんなん、今さらどうでええわ。
早く、あの人と縁を切りたいねん。
これから、遠くの裁判所まで出向いて行くのも
しんどいし、嫌や。。。」

私 :
「その気持ちも分かるけど、
なんでそんなに弱気やねん?」



この件に関しては、
親戚の中でも意見が分かれたため、
知り合いの弁護士さんに相談する事にしました。

費用は、かなりかかりました。
しかし、とても有能な弁護士さんで
助かりました。


訴えてきた裁判所は、原告である父の住所を
教えてはくれません。

こちらが依頼した弁護士さんは、
父の所在をつきとめ、
現地まで様子を見に行ってくれました。


で、弁護士さんの見解。

・父は、かなり貧しい暮らしをしている。

・とても人並とは言えない様な生活で、
慰謝料や養育費を請求したとところで
支払いは、無理そう。

・それより、更に借金がある可能性もある。

・夫婦は離婚すれば縁が切れる。
でも、親子の縁は、法律上は切れない。

・戸籍が同じだと、そこから借金の取立てが
こちらにやってくる可能性もある。

・だったら、早く戸籍を分離して、
借金取りが、私たちの所まで、
辿って来れないようにしたほうが無難。



その弁護士さんは、
私と弟のことを、一番に気遣ってくれました。

こんなひどい事例はめったにないからと、
私たちの心のケアも兼ねて、
わざわざ面談して、色々と話をしてくれました。



それで皆の意見が一致しました。

父の要求である、
『死亡宣告の取り消し
→戸籍の復活
→母と離婚
→新たに別の人と入籍』

をすべて、こちらが無条件で受容れることで、
裁判は取り下げられました。


それ以降、父からの連絡は、一切ありません。
もちろん、謝罪もなし。

連絡先も分からないので、
こちらから連絡のしようもありません。
するつもりもないけど。


・親は、子供を愛しているのが当たり前。
・子供は親を好きで当たり前。
一般的にはそうでしょうが、
全員に当てはまるとは限りません。


それはそれで仕方がない事。

父にも、私たちを愛せない“何か”が、
あったのでしょう。


だから、
親から愛されていないからって、
子供を愛せないからって、
自分を責めないで欲しいのです。

ましてや、それで死ぬ必要なんてありません。
殺すのも止めて下さい。


愛し、愛されているのは、
すごくラッキーで幸せな事です。

でも、もしそうじゃなくっても、生きられます。
幸せになれます。

その方法を、これからも書いていきます。


次回は、母に対する最大の質問。
「お母さん、なんであんな男と結婚したん?」
です。

「父はどこへ行った?(3)」へ、つづく。




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