utakoのFlow-Movement -4ページ目

夢のあと

朝の目覚め


そこには 今いた人たちは誰もいない


あんなにはっきりあった色やにおいやかたちのすべてが


あとかたもない


残っているのは かたちのないもの


夢の中で 感じていた自分の気持ち



舞台のあと 幕が閉じた会場


そこには 今そこにいた登場人物の姿はなにもない


舞台の背景も 小道具も すべてが


あとかたもない


残っているのは かたちのないもの


舞台を見たとき 自分が感じた余韻



今見た夢 


それは脚本も小道具も背景もすべて自分が演出した舞台








イリュージョン

ずっと前に読んだ本


久しぶりに開いてみる


こんなこと 書いてあったかな



レッスンをするまえに 横たわった床 歩いた床


終わって感じてみる


こんなに やわらかかったかな



幼いころよく遊んだ場所


大人になって訪れる


こんな 大きさだったかな



覗くたびに変わる万華鏡









空(くう)

自分の家とお隣の家の空間を仕切る壁


自分の家と上の階の家の空間を仕切る天井


もしこの壁がなくて天井がなければ 


そこは空


隣も上も下もない 空



もしこの踏みしめる大地がなく


見上げる太陽がなければ


そこは空


国もない お隣もない 空



何かがあるように見える ワンダーランドは


すべてなくなれば 空