寒いですが
それでも、ポカポカ小春日和の日
早咲き?冬咲?
ひと枝の桜に癒されます
冬の養生~「腎」を補う
漢方の基本である「五行学説」では
ありとあらゆるものを
「木・火・土・金・水」の
「五つの要素」に当てはめて考えます。
季節、色、味覚、感情、方角
身体の臓腑、部位
などなど
↑↑
冬は「水」のカテゴリーに分類されており
そこに「腎(じん)」というキーワードがあります。
冬には「腎」という機能に影響を及ぼしますよ、ということをあらわしています。
「腎」って何なのでしょう
・腎臓の「腎」でもあるので
ひとつは
水分の代謝やバランスをになう泌尿器系の働き。
・そしてもう一つは
「精(せい)」という
生命エネルギーを貯蔵するところ
人の成長、発育、生殖、老化 を担う役割をしています。
命の根源っていうところでしょうか。
精は腎に蓄えられるので
「腎精(じんせい)」という言い方をしますが
「人生(人の一生)」と深く関わりがあると考えてられています。
冬の養生がエイジングケアに関わると前回書いたのは
こういったことからなのですが
この「腎」をいかに大事にするか
ということが必要なんですね。
で、「腎」というやつをどうしたらいいのでしょう?
ということなのですが。
漢方では腎を大事にし、
腎を補う「補腎(ほじん)」をする、という言葉をつかいます。
この補腎は、
エイジングケア(老化予防)によく使われます。
食べ物から「腎」を補う
腎に蓄えられている「精(生命エネルギー)」は
二つの種類があり
・生まれた時から持っている「先天の精」
・食べ物や空気環境(呼吸)から作られる「後天の精」
この先天、後天、両方の精で
わたしたちは命を保っています。
先天の精は生まれた時一番大きくて
成長するにつれ減っていきますが
後天の精は食べ物、環境などで作られていきます。
元々、生まれた時弱い体質であっても
後天的に体質を補うことも可能なのです。
特に、
食べ物がとっても大事になってきます。
その人の成長や体質にあった
食べ物をとっていくこと。で
「気」は作られていきます。
補腎食材でいうと
例えば、黒い食材が代表的です
食材で白と黒があったら
「黒」い方を選ぶようにします。
(白胡麻より黒胡麻、白キクラゲより黒キクラゲ、酢も黒酢、上白糖より黒糖など)
色自体が黒いだけでなく
精製されていないもの(玄米や全粒粉など)を選ぶようにするといいです。
あと「海」関連のものがあります。
(海は命の源とされていますから)
魚介類、海藻類など。
そして命の素が詰まっている種実類や根菜類もおすすめです。
また「腎」の機能は「冷え」に弱いので、温かいもの、加熱したものがおすすめです。
「腎」を補う、おすすめの食べ物の例を挙げましたのでご参考になさってくださいね。
↓↓
- 黒い食材(黒胡麻、黒豆、黒きくらげ、黒米、黒酢、椎茸、黒糖など)
- 鹹味(かんみ)の食材(海藻類、貝類、エビ、タコ、小魚、海塩など)
- 種や実の食材(栗、くるみ、松の実、桑の実など)
- 温性の食材(スパイス類、肉類など)または、温めて食べる。
※食材については体質により合わないものもあります
補腎のものは
エイジングケアにもとってもかかわってきます。
次回は「エイジングケアな暮らしかた」のお話です。