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先日のこと
実家の母、８８歳の誕生会をしました。
最近具合が悪くて伏せっていることが多かった91の父も
この日は機嫌がよかったので
起き上がってきて一緒にお膳を囲むことができました。
母も最近は穏やかで元気そうにはしていますが
数年前は、
本当に、大変な時期もあったんですよね💦
でも、ここ２年ほどは
わたしも毎日、実家で食事作りや掃除にいくので
食が整うことと
毎日、娘がきてくれるという安心感で
今は穏やかに過ごせているようです。
母は、石川県から21歳のとき
父と見合いをして
商売を営む京都の家に嫁ぎました。
時代かとは思うのですが
父とは見合いで一度会っただけで
次に会ったのは結婚式当日
手紙のやりとりだけで結婚を決めたそうなんですよね。
だから、家族の背景はよくわかっていなかったのか。。
嫁にきた母は、
（わたしからみて）祖父、祖母からは
嫁いびり（当時はそう思っていた）
をうけていました。
商売が忙しかったと言うこともあり、
子供が生まれても実家は帰ることを許されず
子供は祖母が面倒をみて、
子供を抱っこできるのは授乳の時だけ
朝から夜まで、休むことなく働いて。
子供が大きくなれば、
成績やしつけのことで祖母から叱責をうけ
食卓では毎日、祖父からの小言が続き
毎日のように、謝り、涙をながしていた母
ストレスで病気になったことも。。
そんな、我慢をしている母の姿を子供のころからみていて
母のようにはなりたくない！
そんな思いがあった一方で
母は
いつも明るく活動的で
仕事はきっちりこなし
お客さんからはとても慕われていました。
なにより
わたしたち子供４人を
衣食住にも経済的にも全く不自由することなく
育て上げてくれました。
嫁いびりを受けていたにもかかわらず
認知症になった祖母を
文句も言わず、介護していた姿に
「なんで？」って不思議に思っていました。
だって。。
言い尽くせないほどの我慢と苦労
あれだけ悔しい思いをして
毎日涙していたのに
祖父へも祖母へも
憎しみや恨みを残さなかった母。
いや、
ほんとうはあったかもしれないですが（笑
それには
「おかげさまで、今がある」
という母の信念がありました。
ここに嫁いだおかげで夫（父）と出会い
ここに嫁いだおかげで子供たちを産むことができ
ここに嫁いだおかげでたくさん出会えた人たちがいる。
母の中では「不足」より
「ある」を見ていたようです。
ものの「ない」時代に産まれ育ったから
「ある」ことに焦点を向けられたのでしょうか。
現代は「ある」が過ぎているのか、
「ある」ことが当たり前すぎていて
そこに目を向けられていないなぁ
わたしももう少し若い頃は、
我慢ばかりしていた母のようにはなりたくない
って思っていましたが
「おかげさま」にフォーカスするところは
見習いたいと思います。
もう少し、父と共に長生きするかな
最後まで機嫌よく過ごして欲しい
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