雪岱は、女性の美しさと華麗な画面・繊細な線画が特徴です。


青柳

青柳は柳が最も美しい季節、さわやかな春のひとときをとらえた作品です。
繊細な若芽、三味線や鼓、襖の千鳥模様などの描写から、
雪岱が育った日本橋界隈の情景と思われます。


名取春仙は、鳥居派以外の絵師による新しい新版画役者絵の様式を


誕生させました。


春仙の作品で特に際だつのが”似顔大首絵”の役者版画の作品群です。

natori

春仙と渡邊庄三郎が手掛けた春仙版画の大きなシリーズは二つあります。


その一つは「創作版画春仙似顔集」で大正14年から毎月1回1図の予約出版


で、昭和4年1月に完了しています。


第二は「新版画舞台之姿絵」で、昭和29年に頒布を終えた25枚の作品です。


ここには、甘いベールにおおったような感じがみられます。

小早川 清は、大正13年帝展に「長崎のお菊さん」初入選、以降、たびたび日本画で


帝展に入選しました。


新版画の分野においても美人画の分野活躍していて、モデルは浅草の芸者や断髪の


モダンガール、カフェの女給たちでした。


ダンサー