江戸時代に歌舞伎の興隆と同時期に興った絵師であり、
現代まで続いている唯一の流派が鳥居派です。
鳥居言人は８代目を名乗り、鳥居家の専業歌舞伎絵の
仕事をするとともに 鏑木清方の門下として、言人の名で美人新版画を
出版しました。
新版画運動には、伊東深水や川瀬巴水等の日本人だけではなく、外国人の浮世絵師も
参画していました。
最近では特に、ポール・ジャクレーが再評価を得ています。
彼はパリに生まれ、1899年（明治32）家族と共に来日し、生涯を日本で過ごしたそうです。
とても鮮やかな色使いが印象的ですよね
山村耕花は、名取春仙と同様に渡邊版画店で役者新版画を出版していました。
春仙の役者絵では役者の容貌を忠実に写し取る写実が主体となっているのに対し
山村耕花の絵は役者の容貌を誇張して描いていました。
