浮世絵版画の研究家でもあった橋口五葉は、浮世絵版画の芸術的価値を認めていました。


そして1915(大正4年)五葉は、伝統的技法を受け継いだ絵師・彫師・摺師の分業による


新版画運動を提唱した版元渡辺庄三郎のもとから、その出発点ともいうべき作品である


浴場の女」を出版します。


浴場の女

この作品が最初の新版画の作品です。

川瀬 巴水の絶筆が「平泉金色堂」です。


巴水が亡くなった時に、関係者に配られたそうです。


平泉金色堂

風景木版画にこだわった、巴水の旅はまだ続くといった感じですね。



笠松 紫浪は浅草生れで、鏑木清方に師事をした画家です。


渡邊版画店の元で新版画で風景画を中心に作品を出しました。


晩年は画題を仏像などにも広げて自画自刻の作品制作に専心しています。


浅草寺の大提灯

「浅草観音大提灯」は笠松の地元の浅草寺の風景ですが、提灯の赤がとても


鮮やかで印象的な作品ですね