FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』 -40ページ目

FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

  不定期更新
  FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』



『その3/4』から つづく。)



さて。
ようやく最終回にて、実作業に着手いたします。



改めて。

 『Monogram MR-850G BLK』

をベースに、

 『Rickenbacker 325 “ 風 ”』JLモデル

に仕立てようというプロジェクト。
(くどい様ですが  “ なんちゃって “ ですので。念のため。)



当連載『その3/4』で述べた「気になるポイント」などを一つずつ確認しつつ。




では、上から順にまいります。


◆ トラスロッドカバー(メーカーロゴ含む)

放置いたします。
(いきなり放棄。)

材質に関しては、このヘアライン調のシートが正直なところ “ ニセモノ “ 感満載なので作り直したいのは山々なんですが。
これは やるなら下記のピックガードとセットで考えたい。
でも、早い段階で断念・・・というか、気にしないことに決定。

作り直しを考えると、メーカーロゴの問題は避けて通れません。
メーカーロゴに関してはコピーモデルとはいえ『Monogram』のブランド銘を『Rickenbacker』に書き換えてしまうってのも二重の意味で不躾なお話になってしまいます。
とすれば、あえて『Monogram』で作り直す(材質変更)ってのもアリかな~と思わなくもないのですが。
(ないな・・・。)

今更ながら、どうにか粘って「白 二層」のモデルを入手すればよかった・・・とは思いますが、その時点では選択肢がなかったので仕方ない。

なんだかムダな葛藤の後、ここは触れないことにいたしました。



◆ ペグ

オーバル形のツマミのロトマチックタイプ。
ホンモノは クルーソンタイプ ですが、『その3/4』に書いた通り これもそのままで使用。
正面から見た印象は充分 “ 及第点 “ なので。



◆ ソリッドのボディ

如何ともし難いのでスルー。
" ホンモノ " は中空ボディ(のはず)。



◆ ピックガード

上記の通り、既にトラスロッドカバーとセットでスルー決定済み。
本来は「白 二層」としたいところ。
ホンモノの ” 白 “ ピックガードは恐らくアクリル製ではなかろうかと思います。
(若干 “ 乳白色 “ っぽい透け感があるように見受けられますので。)

『MR-850G』は「ゴールド 二層」。
この “ ゴールド “ なんですが・・・。
現物は、黒の樹脂板(これも恐らくアクリル製)の表面にゴールドのヘアライン調のシートが貼られてます。
(トラスロッドカバーの方も同様。)

ホンモノは(実物を見たことがないので)あくまで写真で見た限り、

 ~ 透明アクリル板を裏からゴールドで塗装。

ではないかと思います。
以前はゴールドアルマイトのアルミ板かな~などとも思ってましたが、こちらの Wikipedia大先生の下の方の黒いモデルの画像を見ると、透明板の肉厚が見て取れる・・・気がする。


「白」でも「ゴールド」でも、ちょっと頑張れば ある程度のクオリティでの自作は可能かと思います。
が。
前述の トラスロッドカバー とセットでやらないと整合性が取れないので、見送りの判断をいたしました。
(「面倒臭いのでスルー」の言い訳ではなく。)



◆ コントロールノブ類

『MR-850G』は六角のタイプ。
これもやはり「何処を目指すのか?」によって解釈は異なるわけですが、少なくとも「ゴールド 二層」のピックガードとは整合性が取れない・・・はず。
でも、むしろ私の中ではより “ 325 らしい “ ということでスルーいたします。


 

 


う~む。
差し当たり ここまで、何もしていない・・・。





◆ ピックアップの浮き

" ホンモノ " はピックアップの下に丸いゴムブッシュが入っています。
『MR-850G』の方は、このブッシュが省略されてピックアップが完全に宙に浮いている!
さすがにこれは放置しかねるのと、ちょうどよい案を思い付いたので対策します。

↓ 電子部品店で売られているゴムブッシュ。

金属製のシャーシから電源コードを引き出す際などに、コードの保護のために穴に装着するものです。

実は、ホンモノのゴムブッシュがどういう状態で挿入されているのかは理解しておりません。

『MR-850G』のピックアップは、表からは 左右に各 3本、計 6本のビス頭が見えます。

ボディへは左右各 1本、貫通した中央の木ネジで(宙に浮いた状態で)固定されてます。
それ以外の四隅のビスは裏蓋固定のためのモノで裏側に貫通はしていません。

従って、中央のみゴムブッシュに木ネジを通していますが、四隅のブッシュは「見た目重視」でピックアップの下に挟み込んであるだけです。

今回採用のブッシュは たまたま店頭で袋売りされていたもの(100個くらい入ってる)をそのまま購入したのでサイズの吟味は行っておりません。
ちょっと大きいので、ちゃんと調べればもう少しホンモノのイメージに近いサイズのモノがあるのかも。

ゴムブッシュ、しばらく置いているうちに可塑剤が染み出して カビが生えたかの如く表面が白くなってしまいました。
そのままでは ちょっとみっともないので タミヤ のエナメル塗料用溶剤で表面を拭き取ったところ、その後は特に問題なし。



◆ ジャックプレート

" ホンモノ " の四角形のタイプに対して、『MR-850G』はオーバル形の小振りなプレートになってます。パーツとしてはむしろ レスポール用とかの四角いタイプの方が一般的な気がしますけど、何故に・・・。
ただ、ホンモノは確か正方形ではなく長方形のプレートだった気もするので、ちゃんとやるなら自作でしょうか。

でも、ギターを抱えた状態で自分からは見えないので あまり気にならない。
従って一旦スルーいたします。

まあ、そもそもギターって自分で弾いてる時にはどうせ客観的には観られないし、あとは『脳内補完』でどうにでもなるからあまり細かいことに拘らなくても・・・って、今更それは言っちゃダメか。

ジャックプレートに関しては、今後もし気が向いたら追加で換装する・・・かも。



◆ テールピース

『MR-850G』は『R』字形のプレートが溶接された Monogram オリジナルのデザイン。
当連載記事『その2/4』でネチネチと書き綴っておりますが、『ビグスビー』のトレモロユニットに換装するのが 恐らく雰囲気的に一番スッキリする解決策だと思います。


んが。
実は、ここにはギターシンセ用の Roland『GK-3 ピックアップ』のコントローラーを取り付けます。
見た感じ、この『R』形のプレートが 同コントローラーを載せるのに “ ちょうどよい “ 形になっております。そして、コントローラー取り付けによって この独特な解釈の『R』のプレートが隠せてしまうので一石二鳥なのです。



当然ながらピックアップ本体も ちゃんとインストールします。



『Epiphone Casino』の時は記事内では特に触れていませんでしたが、そちらも同じく GK-3 をインストール済み。

一応、ある実用目的を想定して取り付けております。(まだ実際には表立って使ってはおりませんが。)



この、

 ~ ビートルズもの にギターシンセ搭載。

って考証的に明らかにおかしいじゃん!
最早 “ なんちゃって “ の許容範囲を超えているではないか!!


御意!・・・なんですけど。



今回のプロジェクトとは直接関係はありませんが、以前から当ブログで提唱しているのは

 ~ ビートルズのコピーバンド(4人編成)にギターシンセを導入しちゃえばいいじゃん。

というお話。


その辺りの事情に通じている訳では全くございませんが。
これまで拝見したビートルズのコピーバンドって、「初期」の再現にかな~りストイックに取り組んでいる方々が多かった気がする。
(『ポール』の人はかなり バイオリンベース率高いのに対して、ギター 2名は意外に楽器の考証への拘りが薄い?)

私は個人的に「中~後期」が好きなのでもっとそっちを演って欲しいと思うのですが、となると 某か+αの楽器導入が必要になったりします。(楽曲の再現度を上げれば上げるほど。)


過去に拝見した例で、

 ~  むしろ「ビートルズ専門じゃないキーボードの居るバンド」の『GET BACK』の方が、ちゃんとエレピのソロが入ってていい感じじゃん。

・・・って思ったことあります。
(『GET BACK』は時期的には「後期」ですけど。)


例えば、そのためにキーボード担当 1名追加すれば比較的簡単に解決。
この場合、逆に 初期楽曲の方を演る場合にはキーボード担当が仕事にあぶれます。

若しくは 4人の内の誰かが楽曲によって一時的にキーボードを演奏すればそれなりに解決。
(さすがに『リンゴ』担当は無いと思いますけど。)


これまで観たビートルズのトリビュートショーの公演では それぞれどちらかのパターンで工夫をされてましたが、いちアマチュアバンドでそれを実現するのは容易ではないかも。


で。
だったら、ギターシンセ導入しちゃえばいいじゃん・・・という流れ。

ギター担当のどちらかがギターシンセを搭載して、必要に応じて ピアノとか/ストリングスとか を鳴らしてしまえばよいと思うのです。
何なら「初期」のハーモニカもギターシンセで演ってしまうなんてのもアリかも。

まあ、” なんちゃって “ の そしりは免れない・・・って感じでしょうけど。



私が想定している「実用目的」というのは、ビートルズに もっと積極的にギターシンセを使ってしまおうというお話です。これも構想(妄想)開始から既に 5年は経ってしまっております。
「そのうちに・・・。」は一応禁句として完成を目指したい。





それはさておき。



『30年越しのプロジェクト』、これにて完結!

 




散々引っ張り倒しておきながら、結局のところ いじったのは・・・

● ピックアップ下にゴムブッシュを追加。
● GK-3 ピックアップをインストール。

だけじゃん。

でも、『脳内補完』とセットの運用で概ね満足な仕上がり。



因みに。
今回のプロジェクト、『ゴムブッシュの追加』ってのが我ながらよい思い付きだな〜とヒジョ~に満足しております。
時折眺めては、独りニヤニヤしながら悦に入っております。

 

 

 

(そのうち怒られる・・・。)
 

 

 




(おわり。)



〜〜〜〜〜
 

 


・・・ってなことをダラダラと書いていたところ。


奇しくもこのタイミングで『Guitar Magazine 2019年1月号』で ジョン・レノン 特集が!!

「ギタリスト ジョン・レノン」といった切り口で、そのプレイや所有ギターの総括 など。

ヤバい。
「知らないことを知らないままにしておくことの美徳」を貫きたかったのに、(私にとっての)新事実発覚でここまでの記事内容を見直さなければならないかも。
・・・と思いましたが。
概ね「決定的な間違い」的なモノはなかった(気がする)ので一安心。
ぼんやりとしたところはぼんやりのままキープ。

 


逆に、前回連載に書いた カジノ の塗装剥離後について。
私が現物の展示を観て思った

 〜 全くの木肌剥き出しではなく、何らかクリアー塗装が施されている(様に見える)。

というのは “ 正解 “ だった模様。
お陰で、当記事全体的に信憑性がアップした感あり。

(個人的な感想です。)





せっかくなので(?)、オマケ。


“ なんちゃって “ にもほどがある JLモデル 揃い踏み。

 

そして、『ビートルズっぽいモノ』大集合。

 ・左:グレコのバイオリンベース
 ・奥:グレコのリッケンモデルベース(フレットレス)

 

結局 “ なんちゃって “ ですけど。
 

 

 



そして。

実は、『第3弾』のネタも既にあったりします。
“ なんちゃって “ 度、更に 2割増し・・・くらいのヤツ。

もしかしたら記事と同時進行でプロジェクト遂行という可能性も。
まあ、そのうちに。
(あっ。)


(次こそホントに怒られる・・・。)

 

 




(ホントに おわり。)




■ FJスズキ ■

 

 


静岡市内のライブハウス UHU のブッキングライブ。
FJスズキ ソロにて出演させていただきました。


● 2018年12月16日(日)
 【 Land of Music!

  SPゲスト・オレンチェ登場!! 】

《出演》
 ◆ FJスズキ
 ◆ stuck in bucks
 ◆ なんとか丸
 ◆ オレンチェ


カメラのアングル設定失敗しました。

結果、『マグネシア』中心に。


出演者集合写真は『オレンチェ』さん Twitter より拝借。

なんか 左奥のヒト、

 〜 写真を撮ると魂を抜かれる。

という以前に「魂入ってない」気が・・・。




今年はライブ活動は ほぼお休みに近かったのですが、この 12月(しかも後半)に一気に 3件。
あと 2件 ↓ もよろしくお願いいたします!



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  ~  FJスズキ ソロにて出演 ~
 ● 2018年12月26日(水)
  会場:清水 宇宙食堂もでらあと
   静岡市清水区新緑町6-28
  OPEN 18:00 / START 19:30
  料金:無料(投げ銭)、ドリンク(フード)オーダーお願いします
  出演:FJスズキ/宇宙人z’

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  ~  FJスズキ ソロにて出演 ~
 ● 2018年12月27日(木) 【 BOSSの開けっ放し部屋 】
  会場:静岡 LIVEHOUSE UHU
   静岡県静岡市葵区七間町9-10 ワイシーシー第二ビルB1
  OPEN 18:00 / START 18:30
  料金:1,000円(ドリンク別 500円)
  出演:maco/FJスズキ/黒川浩和
     /みなと/もよぽん/中村信哉

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★




ということで、みなさま おつかれさまでした & ありがとうございました!!



■ FJスズキ ■



『その2/4』から つづく。)




連載 3回目にして ようやく本題突入。



 『Monogram MR-850G BLK』

をベースに、

 『Rickenbacker 325 “ 風 ”』JLモデル

に仕立てようというプロジェクト。
(改めて、あくまで “ なんちゃって “ ですので。念のため。)




この『Monogram MR-850G BLK』ですが、『その1/4』での記述の通り、予約時点で他に選択肢が無かったので ある意味 “ 仕方なく “ 選んだという経緯もアリ。


以下、具体的にどの辺りが “ 仕方なく “ なのか・・・というところ。


◆ その1:ピックガード/トラスロッドカバー

本来、私の中で リッケン の ジョン・レノン 使用機の印象としては「白 二層のピックガード」がかなり需要な要素となっております。

が。
『MR-850G BLK』は、型番に『G』の文字が入っている通り「ゴールド」のトラスロッドカバーに「ゴールド 二層」のピックガード。


ジョン が最初に手にして自ら(?)黒にペイントした 325 のナチュラルフィニッシュのタイプは「ゴールド 二層」ピックガードで、コントロールノブが大振りかつダイヤ形の突起が付いたものがオリジナル・・・のはず。
あと、そいつはセンターピックアップのミックス用ボリュームが付いてなかったりとかも。
(ってことは、センターPU は鳴りっ放しってこと?)

何度も出しますが、この ↓ 上の機種が恐らくオリジナル状態(のリイシュー)。
・・・だと思います。

(Rickenbacker 『Vintage Series』カタログ(1993年)より)


それが、諸々の変遷を経て、(恐らく)これ ↓ が黒塗装を剥がされた最終形態。

(シンコー・ミュージック・ムック「エレキ・ギター・ブック 2」 より)



従って私が発注した『MR-850G BLK』、別製品として設定されている ジョン・レノン モデル『MR-850G BLK JL』(ピックガードは「ゴールド 一層」)とも違う、” どっち付かず “ な印象が拭えず。


因みに。
最終形態はコントロールがシルバーのノブになってますが、むしろ ジョン が抱えている現役時代の写真などから Monogram の JLモデル の様な黒くて丸い小振りなタイプの印象の方が強い気がします。



◆ その2:テールピース

やっぱりここが鬼門かと。
Monogram の リッケンタイプ は本家の『R』鋳造一体形とは違って、ワイヤーで支える構造の上に独自な書体の『R』の文字プレートが溶接されてます。

じゃあ、やっぱり『ビグスビー』に換装か・・というと、そうではないんですね~。
(対策は次回へ。)



上記 2点、いずれも「この際(?)、何なら そのままでもよいかな~。」という感じ。
どうせ “ なんちゃって “ だし。
あとは得意の『脳内補完』でどうにかなるし。


発注時点ではその他の仕様詳細がよく分かってなかったことろもあります故。
現物を眺めながら 具体的な施策を検討することにいたします。
もう高校生時代の ネチネチとした拘りは大分薄れてしまった気はしますけど・・・。






そして、『MR-850G BLK』到着。


( ↑ 『ローラ・パーマー』風)





改めて、上記以外の気になる点の洗い出しを行います。



現物を手に取ってみて、まず「?」ってなったのが・・・

 「あれ? 中空ボディじゃないの??」


Monogram 製のコピーモデル群、勝手な思い込みではありますが、オリジナルの再現にけっこうマジメに取り組んでいる印象あります。
従って、325タイプ は(350タイプ も同様に)てっきり中空のボディまで再現されているものと思っておりました。

ここはさすがにサウンドキャラクター面で言ったら決して無視出来ない要素なので。


ここのところ、ちょっと詳しく説明してみます。
(但し、元々よく分かってないので 寧ろ混乱を極めることになろうかと。)

まずは、この『MR-850G BLK』が「中空」であると私が思い込んでいた経緯から。


" ホンモノ " の 325 ですが、恐らくボディが中空です。
いや、少なくとも、同モデルの『f字ホール』の空いたタイプは中空で間違いないはず。

もしかしたら f字ホールの空いていないタイプの 325 は「ソリッド」なのか?? という疑問もなくはないのですが・・・。


あぁ、面倒臭い。


因みに。
これまで私の中ではこのリッケンの中空ボディ、「セミアコ」とか「セミソリッド」とは違い「シンライン」と呼ばれる仕様・・・という長年の認識でした。
珍しくネットで調べてみたら なんだかこの「シンライン」という呼び方が実は F社が誤用したまま定着してしまったという経緯もあるらしいので、ここでは「中空」と表現することにいたします。


私の乏しい知識の中でも、

 〜 リッケンバッカー・ギター の型番『300番台』は「中空ボディ」。

と記憶しております。
Wikipedia大先生 の記述には『325』は入ってませんが、大きな括りで『300シリーズ』と謳っているので恐らく間違いないかと。



まあ、いずれにせよ私の中の認識では「325 = 中空ボディ」だったので、

 「???」

となった訳です。


結局のところ何が正しいのか未だに分かってませんが、この際どっちでもいいや。
どうせ「見た目重視」だし。


とりあえずここまでは梱包を解いて最初に手に持った際の重量の印象と/スイカみたいに指でコンコンとボディを叩いてみた音からの判断でしかありませんでしたが、後にアッセンブリーを外して実際にソリッドなのを確認いたしました。

(ストラト とかに比べると相対的にキャビティがえぐられている比率が高いので、その時点で「セミソリッド」と言えなくもないかも?)


ここは どうにもならないのでスルーです。
まあ、自分で “ えぐる “ という荒技もなくはないですが・・・。
(いや、ないな。)




もうひとつ。
実物を手にして「?」となった件。

 「あれ? ピックアップが浮いてる??」


これにはホントに文字通り自分の目を疑いました。(笑)
何が起こっているのかすぐには理解出来なかったので。

3連のピックアップはそれぞれ木ネジで固定されているのは表から見れば分かりますが、ボディから完全に浮いている・・・ように見える。

ただ。
「そんなはずはない!」と思う意識と/黒くてテカテカのボディに映り込むピックアップの像との整合性が取れずにヒジョーに混乱いたしました。(伝わりにくいかとは思いますが・・・。)

あたかも、

 ~ 半球状のメッキの器の中に赤い玉が浮いている様に見えるのに、触ろうとすると何もない。

っていうトリックのおもちゃを見ている感覚。

ペンを突っ込んでみて、「やっぱり浮いてる!!」と確認。

ホンモノの 325 をちゃんと見たことはないけど、まさかそんな構造なはずはなかろう。


改めてネットで “ ホンモノ “ の 325 の画像を漁っている内に何となく思い出しました。

このトースタートップのピックアップ、下に丸いゴムブッシュみたいなものを噛ませてあるのを見たことがある・・・気がする。

この →  Wikipedia の下の方にある画像でも確認できました。

Monogram 製は、ゴムブッシュが省略されてピックアップが浮いてしまっているってことなのね・・・。


因みに。(「因みに」多過ぎ。)
現行の リッケンバッカー は、ピックアップ下に板状のゴムを挟んでいます。
これは 単にショック吸収目的なのか/ゴムの弾力でピックアップの高さのアジャストまで想定に入れた仕様なのかは定かではありませんが、旧仕様はここが丸形のゴムブッシュだったわけです。

これも後にですが、神田の楽器店でヴィンテージの リッケン を見て確認したところ、経年劣化で かな~り縮こまってカリカリになったゴムブッシュ(の残骸みないなモノ)がくっついてました。


さすがにこの「ピックアップの浮き」に関しては放ってはおけませぬ。
何せ「見た目重視」なので。(Reprise)

ここの対策も次回 詳述いたします。




その他。

◆ ペグは、ツマミがクルーソン風のオーバルタイプでありながら密閉式という仕様。

ここは私好みなので " OK " です。
ペグのメーカーの素性は分からないので精度は信用してよいのかどうかわかりませんが、とりあえず “ 見た目 “ 的には問題なし。(正面から見る分には充分・・・という意味で。)


◆ ホンモノ同様に、ブリッジ上に金属のプレートあり。

尖ったサドルが痛いのでガードの意味かと思います。ミュートのジャマなので これは外すことにします。


◆ ジャックプレートが四角じゃなくてオーバルタイプ。

この辺はいずれ気が向いたら・・・って感じですかね。
(一般的には割と重要なポイントかとも思うのですが、私の大雑把な感性には特に引っ掛からないので。)




以上、ざっと気になる点の洗い出し完了。
次回、最終回(『その4/4』)にて実作業に着手。

実際にどんな施術をしたのか( or しなかったのか)を紹介いたします。





『その4/4』に つづく。)




■ FJスズキ ■

 



『その1/4』から つづく。)




私が最初にギターを手にしたのは中学2年生の時。
アコースティックギターでした。


当時、ギターとして一番欲しいのは『Rickenbacker 325』ではありましたが、エレキを持ってバンドを演るイメージはまだまだ乏しく。
(妄想だけはしてました。)

その時点では むしろ、『Yesterday』を弾き語りたいという動機でアコースティックを選択。
 

 

~~~~~
《2020/04/25 追記》
因みに。
『Yesterday』に至る経緯は、旧ブログで語っております。

FLOATING JAMの『元祖・浮いたり沈んだり』
 ● これもまた、「我が青春の 1ページ」なのだ。 (1/2)
  2012-03-25 記事
 ● これもまた、「我が青春の 1ページ」なのだ。 (2/2)
  2012-03-25 記事

当初、ジオシティーズ の簡易ブログに掲載。(現在は Hatena Blog に移転済み。)
掲載当時に 故『荻嶋正己』アナ 直々のコメントをいただいておりましたが、一度目の移転の際にコメントは移行出来ずに消失しております。
~~~~~



高校生になって、「バンド」というものが現実味を帯びて来た時点で改めて 325 が欲しくなりました。


いや。
実際には、欲しかったのは『Rickenbacker 325』ではなく、『グレコ』もしくは『アリア プロ II』の リッケンモデル だったわけですけど。
“ ホンモノ “ なんてのは、完全に「想定外」でしたので。

結局、高一の時に兄の グレコ の ストラトタイプ を 1万円で譲り受けたのが、私の最初のエレキギターとなりました。
(「バンドでビートルズ」が実現したのはずっと後、大学 4年の時。)



グレコ もしくは アリプロ の リッケンコピーモデル。
当時、もしこれらを入手出来たとしたら・・・という前提の下、私の脳内で「如何に “ ホンモノ “ に近づけられるか?」という妄想が繰り広げられておりました。
そして この妄想が『プロジェクト』の出発点となるわけです。


改めて。
● グレコ RG750B

 

● アリア プロII RG-750B



当時は、カタログに穴が空きそうなくらいに 日々 眺めて暮らしておりました。
まあ、実際にはこの 7〜8万円くらいのコピーモデルとて 高校生の私にはとても手の届く代物ではなかったのですけど。



“ ホンモノ “ の 325 の情報は かな~り乏しかったにも関わらず、これらコピーモデルについては 明らかに許容出来かねる「欠点」がありまして。

目指すところの “ ホンモノ “ は、概ね この ↓ カタログの上段 2機種のイメージ。
(325V59 の場合も「黒」想定になるわけですが。)

 

 


私が思う グレコ/アリプロ 共通の「欠点」(= “ ホンモノ “ との相違点)としては、

 ◆ 欠点 その1:テールピース
 ◆ 欠点 その2:ヘッドのトラスロッドカバー(メーカーロゴ)
 ◆ 欠点 その3:ピックアップカバーの形状
 ◆ 欠点 その4:その他(ピックガード/コントロール類 など)


但し。

この リッケンバッカー『Vintage Series』のカタログを入手したのはずっと後のお話。
繰り返しになりますが、今でも(リイシューものも含めて)現物を目にする機会は めったに無いので 325 に関しては私としてはよく分かっていないところが多々ございます。
ネット上でかなり画像を探したりもしましたが、むしろ画像から読み取れないところについては モヤモヤ感が募ります。

従って 当時の尚更情報が乏しい状況下では、ズバリ一見して分かり易い明らかな「 “ ホンモノ “ との相違点」が より許容し難い「欠点」として映ったという次第。



ひとつずつ見てまいります。


◆ 欠点その1:テールピース

ジョン・レノン使用の 325 に関しては、個体と時期によって テールピースにいくつかのバリエーションがあります。
リッケンバッカー のギターの代表的なテールピースは、頭文字の『R』をかたどった鋳造タイプ。
リッケン・ギターを象徴的する意匠のひとつでもあります。
これに対し、 ジョン機 は “ コ “ の字形のプレートタイプ の他、トレモロユニットが 3種類ほど見受けられます。

グレコ/アリプロ のコピーモデルでは、それぞれ『G』/『P』の鋳造タイプになってます。
さすがにここは『R』にする訳にはいかないと思うので。


ちょっと不可解なんですが。
ギターの世界って、工業製品としてはけっこう特殊な環境なんでしょうか。
ここに挙げている様な仔細な相違は別として、原則 明らかな「意匠のコピー」が堂々とまかり通ってるって・・・。

これまたよくは存じませんが、今現在なら ストラトもレスポールもリッケンも 既にオリジナルの発売から 50年とかが経ってるわけなので もう諸々の権利が消滅している気がしないでもない。
しかし。
バリバリ現役(?)のはずの 30年くらい前の時点でも「(ほぼ)完コピ」という製品が当たり前の様に別のメーカーから販売されていたわけで。

先にも触れた グレコ や トーカイ など、” マジメに “ 当時の本家よりも上質な(・・・とされる)コピーを市場に投入してましたし。
トーカイ のカタログで、ビンテージの再現度を事細かに解説してるものがあったくらい。


もしかしたら、その当時の感覚としては「既に 20年 “ も “ 前のビンテージもの」という感覚はあったのかも。
だからといって「完コピ」が許容され得るものなのか?
おおらかな時代だったってことなんでしょうか。

例えば バイオリン などの古典的な楽器の場合。
どの メーカー/工房の モノも素人目に見る限りは皆同じ意匠(& 構造)。
歴史的にどこかの時点で誰かが現状の形にまとめたはずなのですが、そんな工法や意匠を共有するという伝統的な慣習が 現代の楽器メーカーにも受け継がれている・・・とか。(違うか。)



話が逸れました。




このテールピースの形状違いの解決策。

 ~ 『ビグスビー』のトレモロユニットに換装。


やっぱ、これでしょう。

 

自力で『R』のテールピースを作るなんてのは そもそもムリ。
ただ、もし個人的にメッキ(若しくはそれに相当するレベルの金属質感の塗装など)が可能ならばプラモデルの改造感覚で自作出来なくも・・・なくないな、やっぱり。

ってゆーか、ジョン機 はそもそも『R』じゃないし・・・。


それに対して、実際の ジョン機 にも存在した『ビグスビー』のトレモロに交換してしまえば、それは “ ホンモノ “ に近付く可能性のひとつとなり得るのであります。

当時、楽器店のガラスケースに鎮座していたリプレイス用の ビグスビー のユニット、確か 7,000~8,000円くらいだったかと。
但し、それもまた ” ホンモノ “ だったのかどうかは・・・。
(グレコのパーツカタログに ビグスビー “ タイプ “ のモノが載っているので、もしかしたらそっちだったかも。)


それはそれとして、改めて考えると グレコ も アリプロ もよくこれらコピーモデルのためだけに自社オリジナルの専用パーツなんか作ってたものだよな~と感心してしまいます。

 

 


◆ 欠点 その2:ヘッドのトラスロッドカバー(メーカーロゴ)

これも リッケンバッカー を象徴する意匠のひとつ。
いや、『象徴』というより最早メーカーロゴそのものだし。テールピースの『R』以上に「違ってて当然」。
“ ホンモノ “ は『Rickenbacker』の筆記体をアレジしたロゴ入り。
対して、グレコ は『Greco guitar』/アリプロ は『Aria Pro II』のロゴが入ってます。

リッケンタイプを見掛けた際、真っ先に「これって、ホンモノ?」みたいな感覚でトラスロッドカバーのロゴを確認しちゃいます。

グレコ の方は リッケン に寄せた書体で、より罪が深い(?)気が・・・。


またまた実物をほとんど見たことないのでよく分かってませんが。
325 の場合、「透明アクリル板の裏からスクリーン印刷」・・・ってのが正解でしょうか。
手元の 4003(ベース) に関しては、専用の金型で成形された不透明な白プラスチックに『Rickenbacker』の黒い凸文字。現行シリーズは全般的にこっちの仕様のはずです。


透明タイプのトラスロッドカバーの自作なら何とかなりそうな気がする。

どこかしらの写真から『Rickenbacker』ロゴを拝借し、適度に拡大コピーしてクリーンアップ。
マスキングテープにトレースしてロゴ部分を抜いて、透明アクリル板の裏側から黒で塗装。
あとは白地部分を同じく裏側から塗り重ねて完成・・・という段取り。

今時ならばパソコンと何らかのプリンタ用紙などを使って比較的簡単に再現出来そう。
(ALPS の MD シリーズが使えたら尚よいのですが・・・。)


高校生当時 電車通学の際、車両の非常用ドアコックの説明プレートが正に「アクリル板+裏からスクリーン印刷」という仕様だったので、どうやったらこんな風にキレイに作れるかな~と 毎日眺めてました。


ちょいと厄介なのはアクリル板の加工ですかね。
ノコギリでおおよその外形を切り出して、形状を整えつつ端面をヤスリで仕上げることになるのかと。(ホンモノは恐らくフライス加工。)

こういう作業、若い頃なら不器用ながらも勢いでなんとかしてしまっただろうと思います。
歳を重ねるごとに、脳内でさんざんシミュレーションしたところで疲弊して萎えてしまう傾向にあります。(平たく言うと「面倒臭い」が先に立ってしまう。)

でもまあ、トラスロッドカバーにつていは手間さえ惜しまなければ割と “ ホンモノ “ に近いモノが再現可能であろう・・・という判定。




◆ 欠点 その3:ピックアップカバーの形状

リッケン の旧タイプのピックアップは、ポールピースの上に板が通った いわゆる「トースタートップ」と呼ばれるカバーが付いたタイプ。
要するに、金属の箱の天面に 2本のスリットが空いているトースターみたいな形状です。

現行モデルに関しては、そのポールピース上の板が無くて外周だけが囲われたタイプになってます。
これもよくは存じませんが、磁力線の通り具合を考えると サウンド的には無視出来ない差異ではないかと思います。
いずれにしても私が重視するのは “ 見た目 “ の方なので、やっぱり トースタートップ に拘りたい。


が。

 

まず、グレコ のピックアップカバー。一筋縄では行かない形状になっております。
一見 トースタートップを目指した様に見えなくもないのですが、着地点があまりに不可解。
これは、私の記憶だと グレコ の『グレッチ』コピーモデルに採用されていたモノの流用・・・だと思っておりました。今回 改めて グレコ のカタログを見ても グレッチモデル なんて載ってないし、そもそも グレッチ のピックアップとてこんなじゃないし・・・。
夢でも見てたのか?

いずれにしても、これは どうにもならなそうな・・・。


対して、アリプロ の方は 現行のリッケンバッカーに近い形状。
外周だけを囲った形です。


どっちもどっちという気もしますが、余計なクセがないという意味では アリプロ の方が好みではあります。
従って、ベースとなる機種はどちらかというと『アリプロ』かな~、という感じ。
メーカー的にはむしろ『グレコ』の方に思い入れはあるんですけど。



◆ 欠点 その4:その他(ピックガード/コントロール類 など)

どの時点のどの個体の 325 を目指すのかにも依りますが、ピックガードの色(材質?)とツマミの形状の組み合わせに関しては まあ “ 代表的 “ な仕様に見えるのでよしとする。
ってことはここは「欠点」ではないな・・・。




・・・ってなことを妄想しながら日々悶々と過ごしておりました。

ただ。
実を言うと、グレコ の方は(恐らく)大分早い段階で同モデルがカタログ落ちしております。
アリプロ もやや粘った末にあえなくカタログ落ち(のはず)。

少なくとも私が 高校 3年になる頃までの間には 既にベースとなるコピーモデルは入手不可能となっており、同プロジェクトは早々に道を閉ざされておりました。
それを承知で妄想は継続して巡らしておりましたが・・・。
とりあえず 楽しいので。




そして、その後の経緯。

『エピフォン・カジノ』の記事の方にも書きましたが、次第に より “ 実用性 “ に重きを置く傾向となり、感心は カジノ の方に。
リッケン 325 に関しては、その印象深いルックスからしても「それ持ったら初期ビートルズを演るしかないじゃん。」という “ 潰しの効かない “ 機種という印象にシフト。
加えて、ショートスケールというあまり実用的でない(と思われる)仕様も含めると尚更・・・と言った感じで、急速に興味を失ってしまいました。


30年前くらいの時点で “ 本家 “ のリイシューモデルなどが雑誌で紹介されているのを見掛けても、「へ〜〜。」と思うくらい。
(どうせ買えないし・・・。)


また、同時期に 29,800円の 325タイプをよく楽器店で見掛けましたが、こちらも特に食指は動かずスルー。
(因みに、その廉価な 325タイプのテールピースは、ワイヤーをくるくるっと巻いた竪琴みたいなデザインのものでした。)
今なら きっと遊び半分で購入してちょっとイジってみようかな〜と思うんじゃないかと思います。
当時はそんな余力はなかったのと同時に、殊 ギターに関しては “ 実用的 “ なあれやこれやの入手を優先したいという事情もあったので。




そして、2014年(だったはず)。
たまたま楽器店で『Monogram』製の 325タイプを見掛けて、じわじわと『325熱』が再燃し出したという次第。




次回『その3/4』では、いよいよ実践に移ります。






『その3/4』に つづく。)




■ FJスズキ ■

 

 

最近はほとんど気にしてませんが。

アメブロのアクセス解析で、当ブログにどんな検索ワードで跳んで来る方が多いのか観察していた時期がありました。

今は仕様が変ったのか、具体的なキーワードはよく分からなくなってしまいましたけど。

(私が分かってないだけかも。)

 

 

ちょくちょく見掛けたのが、例えば『怒る』。

あまりに一般的な単語過ぎてネット上には無数に存在するはずなのに、どんな確率でここまで跳んで来るのか不思議でした。

 

 

他に印象に残っているのは『ぅ(小さい “ う “ )』。

『ぅ』で いったい何を調べたかったのか?

因みに、当ブログ内では浜松の「あのお方」のお名前以外で使ったことは無いと思います。

 

 

 

 

そんな中、ここに跳んで来るキーワードで常に上位を占めていたのが

 

 『EPIPHONE CASINO JLモデル』

 

あるいは、それに類する『エピフォン/カジノ/ジョン・レノン モデル』などといった関連語句の組み合わせ。

 

理由は明白です。

もう 5年も前になりますが、全 3回に渡る連載記事をしたためております。

 

 

● 2013年9月11日(水) 記事

 ” なんちゃって " にもほどがある、『 EPIPHONE CASINO 』JLモデル。(前編)

 

● 同日記事

 ” なんちゃって " にもほどがある、『 EPIPHONE CASINO 』JLモデル。(中編)

 

● 2013年9月13日(金) 記事

 ” なんちゃって " にもほどがある、『 EPIPHONE CASINO 』JLモデル。(後編)

 

 

記事の概要は、

 

 ~ 手持ちの『EPIPHONE CASINO』を “ ジョンレノン仕様 “ に改造する。

 

という、約 20年間に及ぶ壮大な(?)プロジェクト(??)の顛末の記述。

 

 

但し。

本気で情報をお探しの方にはお叱りを受けそうな内容でございます。

 

とはいえ、この記事が検索の上位に出て来るとは到底思えませぬ。

恐らく真っ当な記事を掘りに掘った挙げ句の、その最後の最後に辿り着いた海底のヘドロみたいなところかと思うので、最初から内容に期待はされていないはず。

従って、実害はほとんどないのではないかと・・・。

 

 

~~~~~~~

 

↑ という枕部分を記述したのが実はもう 2年以上前でした。

 

 

ちょっと気になって改めて Google で『EPIPHONE CASINO JLモデル』の組み合わせで検索してみたら・・・。

(↑ 2018年12月9日 の検索結果画面)

 

正直、冷や汗出ましたけど。(苦)

 

 

先に宣言しちゃいます。

今回「第2弾」とも言うべき 全4回(予定)の連載企画記事となりますが、前回の カジノ にも増して “ なんちゃって “ 度高し。

従って、

 

 『Rickenbacker 325 JLモデル』

 

あるいは、それに類する『リッケンバッカー/325/ジョン・レノン モデル』といった検索ワードで跳んで来られた方々にとって有益な情報は一切含まれておりませんので悪しからず。

 

 

(以下、なんだか少~しだけ罪悪感を感じつつ本編へ・・・。)

 

~~~~~~~

 

 

 

ジョン・レノン の使用エレキギターとして思い当たる、『EPIPHONE CASINO』と双璧を成すもう 1本。

 

 『Rickenbacker 325』

 

 

前回企画記事の カジノ に関しては、改造のベースとなるギターはリイシューものながら、ズバリ『EPIPHONE CASINO』そのもの。即ち “ ホンモノ “ です。

・・・ではあるものの。

改造結果の「ジョンレノン仕様」の解釈に私の主観がてんこ盛りな故の ” なんちゃって ” なわけでした。

 

 

ざっとおさらいをしますと。

 

これ ↓ が

(シンコー・ミュージック・ムック「エレキ・ギター・ブック 2」 より)

 

本来なら、こう ↓ なるはずが・・・。

(同上)

 

結果、こんな仕上がり ↓ になりました。

(私が “ 改造 “ した実物)

 

というお話。

 

 

 

 

いきなり横道に逸れます。

 

今回 当記事まとめに当たって手元の資料をさらい直していた際に発掘。

1992年の ジョン・レノン展『JHON LENNON DAYS 「ジョン・レノン、もう一つの魂」』のパンフに記載の Epiphone Casino ジョン・レノン使用機。

上記連載『中編』であやふやに触れておりましたが、確かに 1弦が切れてます。

 

んが。

コントロールが 4個ともゴールドのハットノブ(メタルトップ)で キレイに揃ってしまってますけど・・・。

誰かが何らかの意図でリペアしたってことだと思うのですが、これってアリなのか?

 

因みに、シンコー・ミュージックの『エレキ・ギター・ブック 2』の方は 1998年発行。

掲載写真の出典に「David Behl / Lennon Photo Archive」とだけクレジットがありますが、撮影時期は分かりません。 

 

現存するホントの最終形態は いったいどっちなのか?

 

 

まあ、いいや。

 

 

 

 

 

 

さて、今回は・・・。

 

元になるギター自体が既に “ なんちゃって “ でございます。

 

 

 

改造のベースとなったのは、

 

 『Monogram MR-850G BLK』

 

という、リッケンバッカータイプのギター。

 

 

既に記憶が怪しいところもありますが。

確か 2014年頃に Monogram製の 325タイプ をたまたま楽器店で見掛けて、気になってネット検索。

当該ブランドの素性についてはよくは存じませんが、オリジナルからコピーまでを扱っていて リッケンタイプ についても割とマジメな造りの(・・・という印象の)複数機種がラインアップされてました。

店頭で観た現物も けっこう好感の持てる仕上がりだったかと。

 

 

Monogram には 325(に類する)タイプ だけでも計 8種ほどのバリエーションが存在。

(2018年12月 現在、『生産完了モデル』のページにまとめられてます。)

 

少しずつ仕様を変えて数量限定で生産されていた模様。

私が気付いた時点では、同社の言うところの「ジョンレノンタイプ」は既に生産終了でした。

 

その時期は、辛うじてゴールドピックガード(2層)のタイプのみが「再生産予約受付中」という状況。

他に選択肢は無かったので、具体的な再販時期の見込みも分からないまま予約を入れました。

 

 

それから約半年後くらいだったかと。

半ば諦め掛けていたところにようやく再生産の案内が届き、正式発注と相成りました。

 

その間に、実は “ 本来欲しかったタイプ “ の白ピックガード(2層)のモノが再販された気がしますが、そこはスルーすることに。

 

そもそも今回もスタート時点で既に “ なんちゃって “ 前提なので、この際どっちでもいいや・・・という感じ。

 

 

しかも・・・。

実際に購入したのは、正確に言うと『325』タイプではなく。

『350』タイプのコピーなのでございます。

 

 『MR-850G BLK』

 

 

825(325のコピー)がショートスケールなのに対し、850(350のコピー)はミディアムスケールの設定。

(その比較画像が → こちら。)

 

ボディ自体は共通(のはず)なので、明らかに ブリッジの位置関係や/ピックアップ配置のピッチが違います。

が。

ピックアップに関しては、むしろ 850 の方がホンモノの 325 のピッチに近い気がする。

(350 はもっとピッチが広くて間延びした感がありますので。)

 

 

なんだか入り組んだ状況ではありますが、完成の暁には とある実用目的に使用するという目論見があるので演奏面での “ 実用性 “ を優先して、ミディアムスケールの 850 を選択いたしました。

 

 

そんな感じで、ただでさえ面倒臭い話なのに尚更ややこしいことになっております。

 

 

 

 

 

 

・・・と。

ここまでが前置きの前置き。

 

 

『Rickenbacker 325 “ 風 ”』JLモデル に関しては、カジノ の時以上に紆余曲折があって正直 どこから切り込んだらよいのか未だにまとまっておりません。

書きながら考えます。

 

 

 

 

 

では。

ようやくここからが前置き。

 

 

 

まずは、目標となる

 

 『Rickenbacker 325』JLモデル

 

について。

 

 

ジョン・レノン が使った 325モデルにはいくつかの個体があり、更に時期によって色々と手を加えられたりといった感じで細かい仕様の変遷も含めると特定の仕様に絞り込むのが難しい。

ってゆーか、正直 未だに詳しくは存じません。

 

最初の個体については元々ナチュラルフィニッシュだったものを後に黒に塗装して、更にまた塗装を剥がしたとか。

恐らくこれ ↓ が現存する最終形態。

(シンコー・ミュージック・ムック「エレキ・ギター・ブック 2」 より)

 

あと、私が実物を観たことある黒い個体。

こちら ↓ は 1990年の ジョン・レノン展『Happy Birthday, Jhon.』にて展示されたもの。

 

こうなってくると、もう “ 正解 “ が 有るような/無いような・・・。

故に、 “ なんちゃって “ を許容する隙間も生まれるってことでよろしいかと。(予防線)

 

 

 

 

 

私が ジョン・レノン使用のギターに関心を持ち始めた経緯などは、これまた前述の前回連載企画の『前編』に。

 

中学1年生のころ、ビートルズ の いわゆる『赤盤』を購入。

その時にオマケでもらったポスターで、ジョン が抱えている “ 黒いギター “ を認識したのに端を発します。

 

 

その黒いギター、当時 兄が持ってた『グレコ』のカタログに “ それらしきモノ “ があったのは知ってました。

 

さらに、『アリア プロ II』の方にも。

 

 

例えば『フェンダー・ストラトキャスター』やら『ギブソン・レスポール』なんかはむしろ『二光』の通販カタログでそのコピーモデル(Tomson社製)をさんざん眺めていたこともありまして。

何とな~くではありますがその 2機種が「エレキ界ではスタンダードな存在」なのだという認識は持ってました。

 

 

一方、グレコ や アリプロ のカタログに載っている リッケンのコピーモデルや/いわゆる『レッド・スペシャル』モデル などについては何故か相対的に価格も高いし/何だかもったいぶった感じだし、その意味するところはよく分かっておりませんでした。

 

徐々に、それらが実在のミュージシャンの使用機のコピーなのだと認識。

となると・・・。

 

ジョンが使っていたギター(のコピーモデル)となれば、

 

 「それ、欲しい!」

 

ってなるのは自然な流れ。

リッケン 325(のコピー)は、私が人生で初めて積極的に「欲しい!」と思ったギターなのでした。

 

 

 

 

ただ。

“ ホンモノ “ の リッケンバッカー なんてのは全く雲の上の そのまた上の上くらいの存在。

 

当時 中~高校生 の私にとっての 20数万円とかいう大金、一生掛かっても払える気がしない金額でしたし。

(そもそも地元の楽器店で “ ホンモノ “ にお目に掛かったことはなかった。)

 

多少なりとも現実味があるのは、

 

 ~ 7~8万円のコピーモデルの方をどうすれば買えるか?

 

というのが関の山。

月の小遣いのやり繰りや/お年玉など、その実現の皮算用ばかりを頭に巡らせておりました。

 

 

 

 

またまた ちょっと脇道へ。

 

1980年前後といったら、グレコ や トーカイ などの日本メーカーが往年の名機であるところの ストラト/レスポール の良質なコピーモデルをこぞって手掛けていた時代。

 

“ 本家 “ については、その後 しばらく経ってからようやくリイシューモデルなどでセルフコピーを始めたのだったと記憶しております。

その辺りの事情は勝手な想像ですが、リイシューに踏み込むには「過去の自身を超えられない。」というプライドが二の足を踏ませつつも、「売れると分かっててみすみす商売のネタを逃す手もなかろう。」というジレンマもあったのではないかと。

 

 

量産ギターはあくまで工業製品だと思うので。

本来なら、メーカーにしてみれば後発の製品の方が「より よいモノ」として開発/改良を続けている “ はず “ です。

過去の製品の方が評価高かったらメーカーとしては面目丸潰れ。

 

例えば、よい木材が手に入った時代とか/職人の技が卓越していた時代といった「実」の部分に対する評価ならまだしも。

「実」の伴わない「ノスタルジー」だけで過去のモノが高く評価されることには面白くないところもあるでしょう。

(まあ、実際にはありがちな お話なんですけど・・・。)

 

 

工業製品としては “ 劣化 “ なのに、経年変化による “ 味わい “ みたいな都市伝説レベルの話と向き合わなければならないメーカーは大変なんだろうな~と思います。

 

 

 

リッケンバッカー  についてもリイシュー参入は遅かった気がします。

単純にその可能性に “ 気付いていなかった “ だけなのかも知れませんが、少なくとも 1980年頃に入手したカタログ(輸入代理店の『黒澤楽器』発行)には、ビートルズものの気配すらありません。

(でも何故か表紙は「トースタートップ」のオールドタイプ。)

 

尤も。

もし リッケンバッカー社 の存続がそもそも ビートルズ 人気に支えられたものだとしたら、少なくとも間接的には ビートルズ を背景に抱えていたとも言えるのかも・・・ってのは余計なお世話。

 

 

後に ジョン・レノン/ジョージ・ハリスン/ポール・マッカートニー それぞれのシグネチャーモデルなどを発売、現在でも不定期に生産されているモノもあるようです。

(こちら ↑ は『Vintage Series』のカタログ。「1993年」のクレジットあり。)

 

リッケンバッカー はかなり厳格な計画生産制を敷いているらしく、常に品薄状態とのウワサも耳にいたします。

そんな事情も含めて “ ホンモノ “ は入手困難。

 

 

 

ってゆーか。

 

高校生当時ならともかく。

今は流石に私も もういいオトナなんだし、中古でも何でも “ ホンモノ “ を入手しさえすればそこでスッキリ解決。

(あ、この場合の “ ホンモノ “ ってのはあくまで「リイシュー」の想定ですけど。)

 

いちいち “ なんちゃって “ がどうのとか断らなくてもよいお話。

 

・・・なんですが。

「そうじゃないんだよね~。」というのが我ながら面倒臭いところ。

 

 

知らないことは知らないままにして 独り妄想を巡らせて悶々とするのが好きなタチなので。

325 についても、本気で(例えばビス 1本にまで)拘り抜いてリアルに再現を試みていらっしゃる方々の存在というのも、ネットや雑誌やらで拝見して全く知らぬわけでもないのですが・・・。

私自身はあくまで「私の中の落とし処」を目指す所存におります故。

 

 

 

あと、もうひとつ私が “ ホンモノ “ に手を出さない(出せない)理由が。

 

それは・・・。

 

 ~ “ ホンモノ “ は、表面のラッカーが ぶよぶよになる可能性アリ。

 

なので、私の手には負えないと思うのです。

リッケン のベース(4003)が、ぶよぶよになってしまいました。

原因は定かではありませんが、現状の我が家に於ける楽器の保管環境と/私の楽器取り扱いメソッドが変わらない限りは同じ轍を踏む可能性大ということになります。

(何となく心当たりもありますが、真相は不明。)

 

 

 

 

 

カジノ の改造が約 20年に及ぶプロジェクトなら・・・。

 

今回の リッケン 325 は 、その構想(妄想)段階から数えれば 30年を超える超ビッグプロジェクト(???)でございます。

 

 

 

 

次回『その2/4』では、その構想(妄想)について。

 

 

 

 

 

『その2/4』に つづく。)

 

 

 

 

 

■ FJスズキ ■