(『その4』から つづく。)
『Ibanez RR550』のリペア、いよいよ実践に移ります。
このインターバルの間に、差し当たり必要な ポット(他)のパーツを調達しておりました。
近場の楽器店をちょろっと覗いた限りでは、やはり なかなか “ ズバリ “ のモノ 一式は揃わなさそう。
結局通販にてまとめて購入いたしました。
◆ ポット
今回の最重要パーツ。
前回予告の通り、ボリューム/トーン 共に「500kΩ A」で統一。
「Aカーブ」でよいのかどうか疑念を抱きつつも、「まあ音が出ればいいか・・・。」くらいのノリ。
◆ キャパシタ
現行品を外して流用してもよいのですが、ついでに新品に交換。
音質への影響は不明。(私の耳で分かるとも思えないので、そこは気分で。)
◆ ジャック
今回利用した通販サイトには “ ズバリ “ の「ゴールド」仕様がなかったので、合せ技にて。
一般的なシルバーのジャックと同時に、ゴールドのナットとワッシャーのセットを購入しました。
いちいちこんな製品設定があるなんて、ギターパーツの特殊性を顕す良い例かも。
◆ パネル用ビス
丸皿タッピングビスの黒で、『RR550』の現物のサイズを調べて行き着いたのがこちら。
「ギブソンのピックガード用」という括りで、確かに フェンダー のモノより細い。
◆ エスカッション用ビス
こちらは皿タッピング(平頭)の黒で、ピックアップのエスカッション用。
その他にも必要なビスなどありますが、まずは まとめ買いは取り急ぎここまで。
何となくそれっぽい雰囲気の演出と共に作業開始。
そうそう。
ジャック について確認。
ゴールドのナットは実際に嵌めてみないと、もしかしたらネジのピッチが違ったりとかあり得るので。
ダイジョブでした。
細か〜い話ですが。
ジャック に付属していた方の銀色のワッシャー、3箇所に放射状のプレス痕があります。
スプリングワッシャー的な加工かとも思ったのですが、特に厚み方向に変形させている様子はなく。
単純に「滑り止め」ってことなのでしょうか。初めて見ました。
これまたギター用パーツの特殊性・・・ってことなのかどうか。
各ポット ごとに、随時 ハンダを外して/着け直して の繰り返し。
これなら途中で配線が分からなくなったりはしないので。
この際 配線材も交換すべきかとも思ったのですが、まあ そこはそれ。
使えるモノは使う・・・という方針で。
以下、ポット の置き換え現場の状況。
◆ ジャック
【旧】
↓
【新】
◆ マスター・トーン用ポット
【旧】
↓
【新】
あ、もうひとつ確認。
そもそも ポット の選択が間違ってないか。つまりはセレーションがちゃんとコントロールノブ(ミリタイプ・・・のはず)に合っているかどうか。
ダイジョブでした。(Reprise)
後から間違いに気付いて また配線やり直すなんてのは、ものすご〜くイヤなので。
◆ リア・ボリューム用ポット
【旧】
↓
【新】
◆ フロント・ボリューム用ポット
【旧】
ポット をボディ本体から取り外すために、既に弦アース用の単線を外した状態です。その際に、ピックアップのグランド側も外れてます。
↓
【新】
ここで弦アースを繋ぎ直しておりますが、これってどこに落としてるのか?
電気的に繋がるとしたら トレモロ・ユニット のアンカーくらいしか思い付きませんが・・・。
今のところ謎です。
ナットはとりあえず仮止めの状態。
・・・と思ったのですが。
ジャック のネジが足りない!
長いことエレキギター触ってますが、ジャック にこんな設定違いがあるとは知らなんだ。
(上:旧 / 下:新)
新しい方、ネジ切り部の下のステップ分の高さが足りてない。
これはもう、パーツ購入し直して交換するしかありません。
ポット などを本格的に組み込む前に念のため音出しの確認をしておきます。
その他リペアの工程に進んでからだと色々と面倒なので。
(1弦は切れたまま。)
音出た!
・・・ですが。
う〜む。
ボリュームのカーブのチョイス、「A」は失敗だった模様。
フルオープンから 2目盛りくらい絞ったところで聴感的に “ 半分 “ になってしまうという急峻な変化具合。
指標となりそうな『RS1000』と比べると、「違いの分からない男」の私にも明らかにその違いが分かる。
実用的にもちょっと難ありそうなレベルでございます。
オリジナルの『RR550』同様『RS1000』も ボリューム・ポット は『504072(500k G)』のはずなので、ホントに「Gカーブ」が “ S字 “ なら、やっぱり近似的にはリニアの「B」が正しいってことでしょうか。
ネット上には「一般的にボリュームはB」との記述もあったはずなので、素直にそっちに従っておけばよかった・・・。
いっそスルーしてしまおうかとも思いましたが、ここは後々まで禍根を残すこととなりそうなので、気分の乗ってる今 一気にやり直してしまうのが吉と判断。
こちらもパーツを購入し直して「Bカーブ」に交換することにします。
因みに。
『SCUD』の ポット の摺動の感触は、ちょっと しっとりした重さあり。
使い込んでもあまり軽くならなそうな印象ですが、実際は分かりません。
次回、ジャック と ボリューム・ポット(2基)を更に交換。(予定)
(『その6』に つづく。)
■ FJスズキ ■