ガンダム 3本の “ 成り行き “ | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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前回記事の「成り行きで映画 5本鑑賞しました。」というお話。



さすがに “ 成り行き “ というのは作品にシツレイな気がして来ましたが・・・。

 ~ それぞれに観たい作品が たまたま同時期に並んだ。

という意味での “ 成り行き “ と定義させていただきます。



2週に渡って、静岡市内の某シネコンにて、

● 先々週:
 ◆ 『機動戦士ガンダム I』
 ◆ 『機動戦士ガンダム II 哀・戦士編』
 ◆ 『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』

● 先週:
 ◆ 『風の谷のナウシカ』
 ◆ 『エジソンズ・ゲーム / The Current War: Director’s Cut』

という計 5本の映画を鑑賞。

 

 

まずは「先々週」の方の『ガンダム』劇場版三部作、恐らくこのところの新作公開延期などの代替のリバイバル上映の一環かと思います。
あと、今年(2020年)が「ガンダム 40周年」という流れもあるので むしろそっちがメインなのかも知れません。


普段 ネット動画はさほど積極的に観る方ではありませんが、たまたま YouTube で『機動戦士ガンダム』(所謂「ファースト・ガンダム」)の無料配信の話題を見掛け、「とりあえず  第1話だけ。」と思って観てみたところ・・・。

TV では再放送含め(・・・というか最初に観たのが再放送でしたけど) 3~4回くらいは観てますが、改めて「ああ、ちゃんと出来てるな~。」と感心してしまいました。


細かくは色々とありますが、例えば第1話の アムロ が “ 偶然に “ ガンダム で戦うことになる経緯。
これまではありがちな「ご都合主義」的な設定かな~と何となく流し気味に観ていたところもありましたが、ちゃんと ” 必然性 “ を感じる組み立てになっておりました。
これは物語全編にも言えることで、これまでは各話のエピソードも断片的に捉えていたところが「ちゃんと繋がっている」のを再認識。
まあ、当時の私の理解力が足りていなかっただけなのだろうと思いますけど・・・。

その流れからすると『ニュータイプ』のところの理解も深まるのかな〜と期待しながら観ていたものの、改めて ちょっと端折り気味な気がするのは打ち切りの影響でしょうか。
それとも、今もやっぱり私の理解力が足りていないだけなのか・・・。


あと、ガンダム が「学習型コンピュータ」を積んでいて、戦えば戦うほど強くなる・・・みたいな設定とか。
アムロ が、接収した ザク を解析して戦闘シミュレーションをしている際に「新型(= グフ)には無効なんじゃないか?」と指摘されて「ザク の 20%増しで計算してます。」みたいなくだり。
” 今 “ の感覚だったらコンピュータによるシミュレーションとか最早フツーに日常的にありがちなお話なので特に引っかかりもしないかも知れませんが、40年前に既にそういう科学的知見(?)が盛り込まれていたという先見性。

その他、『ソーラー・システム』の太陽電池パネルに「影を落とすな!」みたいな芸の細かいところなどなど。
『スペースコロニー』の設定なども含めて当時の「科学」の中でも先鋭的な要素を取り入れていた成果だと思います。


・・・という仔細なお話はさておき。

結局その勢いで引き続き無料配信最終話まで観てしまったのですが、何故か『迫撃!トリプル・ドム』(24話)の近辺だけリスト上に見付からない!
やや消化不良の もやもや感が残ったまま・・・という状況でした。


結果 “ たまたま “ ではありますが「劇場版三部作」が一気に劇場に掛かるとなれば、これは観たい。
確か『ジェットストリーム・アタック』も、劇場版は TV 版より迫力ある SE が加えられていた気がするし。
(私が公開当時に劇場で観たのは 3作目だけでしたが。)

各作品ごとに 25分のインターバルを挟んで、開始から全作品終了までちょうど 8時間!!(10:00~18:00)
どうせ観るなら全部観る。


正直、画質/音質 のクオリティとしては「市販 DVD をでっかいスクリーンで流した」くらいの印象。大型スクリーンの割には 4:3 の画面比率ってのも却って新鮮な感覚でした。
画質/音質の粗さも鑑賞に没頭してしまえば気にはなりませんが、これまであまり必要と感じていなかった「デジタル・リマスター版」というものが もしかしたらこういうところでは活きて来るのかも。


3作目終盤の『脱出』相当のくだりについては何度観ても必ず泣いてしまうので、今回は出来る限り意識を逸らせて “ 入り込まない “ 様に意識を集中(?)。
ギリギリ下瞼に留めましたよ。

 


因みに。

『ガンダム』作品はこの「ファースト・ガンダム」の「1年戦争」の系譜やら/スピンオフやら/全く世界観の異なるモノなど 膨大な数が作られておりますが、私が ” 観た “ と言えるのは「ファースト」のみ。
『ユニコーンガンダム』も一応観るには観たのですが、途中をすっ飛ばしているのでやっぱり「間」を埋めないといかんな~と思いまして。
遂に有料配信に足を突っ込んでしまい、現在『機動戦士Zガンダム』鑑賞中。

それにしても、なんで登場人物みんながみんなこんなにイライラしてるのか?(笑)
まあ、戦争だからか・・・。

 

結末も何となく知ってはいるので、ちょっと気が重くて「ファースト」よりは大分スローペースで あまり進んでおりません。
富野由悠季監督 が次作の『機動戦士ZZ ガンダム』の際に確か「明るいガンダムを作りたい。」みたいなコメントをされていたと記憶しておりますが、「ナルホド・・・。」という感も無きにしもあらず。




「先週」の方の 2作品の “ 成り行き “ は次回。(← あくまで予定。)





■ FJスズキ ■