三つ子の魂、差し当たり “ 五十二 “ まで。 | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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久々に『ガンプラ』を組んでおります。

1/60 の『RX-0 ユニコーンガンダム』。
全高 40cm ほどになる大型モデルです。
先ほど調べてみたところ、キットを購入したのが 2015年の 2月。

はっきりとは覚えてませんが、確かその時点で「再販」だったような・・・。
恐らく初販時にはスルーしてたのに、ちょうど アニメ『ガンダムUC』の BD を買い揃えて観て(私の内部的に)ちょっと盛り上がってたタイミングでの購入だったんだろうと思います。



勢いでオプションの『LEDユニット』と『フルアーマー拡張ユニット』も購入してました。
改めて合計金額見て「!!」ってなりましたけど。
今にして思うと『FAユニット』は全く余計だった気がしますが、その時はそんなテンションだったのね・・・きっと。




購入後、そのまま放置して 3年が経過。

あるきっかけがあってようやく組み立てに着手したのが もう既に 1年前。
遅々として進まない。


気持ちとしては、

 ~ 毎日少しずつでもコツコツと。

と思ってはいるのですが、そもそも そんなことが出来る性格だったら「軽~く 20年間放置」なんていう案件が山積みになるはずもなく。
「30年~」なんてのもざらにありますし・・・。

 


それはともかく。


ガンプラ も長い歴史の中で進化に進化を遂げて、例えばもう「接着剤不要」のスナップフィットとか当たり前になって久しい。
その他にも様々な技術的な革新を経て現在に至ります。
(・・・って、私なんぞが語るのもおこがましいですけど。)


そんな中 この 1/60 のビッグサイズのモデル、恐らく価格的にも発売当時(2014年だと思います)の技術の粋を注ぎ込んだフラッグシップ的な製品と考えて差し支えないかと。

尤も、小さいサイズのモデルにはまたそれはそれで色々な難しさが詰まっているんだろうとも思いますが。



想像するに、大型モデルは四肢の重量も増すので、自身の重量を支えること自体がなかなか大変なんじゃないかと思います。
組み付けに関して、スナップフィットでありつつも全体的に堅牢さを要求されることになると思うのです。

例えば、四肢それぞれの重さに対して関節の摺動が充分に硬くないと肩や股の関節がプラプラしてしまう。(若しくは外れてしまう。)
関節部(可動部)に『ポリキャップ』と呼ばれる軟質樹脂の部品を使って、保持力を維持しつつ/耐摩耗性を兼ね備えた構造というのも もうとっくの昔にデフォルトとなっております。

本体のサイズの大きさに見合った硬さに設定されているため、組み付け時の圧入にもそれなりの力が要ります。


あと、恐らく・・・なんですが。
そうした硬い関節を動かす際、本体側もその力をきっちり受け止められないといけないはず。
でないと、関節を動かした時にスナップフィットで合わせた部品が パッカ~ン! って開いちゃったりしかねないので。

従って、全体的なスナップフィットの圧入も 総じて十二分に硬めに設定されているんじゃないかと思うのです。



・・・という状況を踏まえて。


部品同士の嵌合(ピンの圧入やツメ構造)は、けっこう力任せだったりします。
やや探り気味に 6割くらいの力を掛けてみて、

 「これはイケる!」

と素直に思える感触なら問題ないのですが。
たまにちょっとヒヤヒヤするのは、

 「ん? コレは・・・。」

と躊躇するくらいの硬さに遭遇した場合。

 「通常の指の力だけではハマらない気がする・・・。」


一応組み立て説明書はしっかり確認しながら進めているつもりではありますが、時折 部品の裏側のピンと穴の位置がちょっと分かり難くて変な場所に無理矢理押し込もうとしてる場合もあったりするので、自分自身をあまり信用出来ない。

 「このまま強引に押し込んでしまうと、途中でスタックして 行けず/戻れず 状態に陥るんじゃないのか?」

と、最悪の事態が脳裡をよぎったりもします。


こうした場合は大抵、指先・・・というより拳全体を使って通常の 2倍くらいの力を込めて一気に力任せに押し込むと、臨界点(?)を超えたところで パチン! と気持ちよくハマってくれます。
ちょっと勇気が必要なオトナな仕様。



実を言うとこの『拳で 2倍の力』を発動するより先に、つい反射的に使ってしまいそうになるのが『歯の力』です。


いや、正確には『顎の力』でしょうか。

 ~ 歯で噛んで顎で締める。(万力っぽいイメージ。)

ってことです。まあ、そこは説明するまでもないとは思いますけど。


具体的には存じませんが、「柔らかい指先で摘んで締める力」よりも、「硬~く鋭い歯の先に集中させた顎の力」の方が数倍とか数十倍の威力があるはず。



そうした歯の力の応用、恐らく物心つく前から お菓子の袋や何かのフタを開けたりといった場面で便利に使っているはずですが、動物的本能で ついつい無意識にやっちゃってるせいか いささか “ 行儀が悪い “ 感は拭えない。

もしそれが後天的に培われたモノ(もしくは補強されたモノ)だとしたら、ひとつ確実に思い当たるのが『カワダのダイヤブロック』ですね。(『レゴ』ではなく。)



子供の頃、ばあちゃん家(母親の実家)に行くと おもちゃが用意してくれてあって、その中でも中心的な存在が『カワダのダイヤブロック』でした。(『レゴ』ではなく。)

ダイヤブロック の材質は恐らく感触的に PS ではないかと思います。(特にウラは取っておりませんが・・・。)
ブロックのピースを組み合わせた際、弾力に乏しく 割とガチっと噛み込む印象。
この “ ガチっと “ というのが、時として ホントに部品同士が噛み込んで外せないという事態を引き起こします。
少なくとも子供の指の力では「ニッチもサッチモどうにもルイ・アームストロング」という状況に。


そこで発動するのが『歯の力』なのでした。
部品に歯形がくっきり残ったり、場合によっては噛んで割ってしまったり・・・なんてことも。

歯の力をもってしても外せないケースもままあり、そうした部品は仕方ないのでそのまま放置。
外せないのが貴重(稀少)な透明のピースだったりすると けっこうショックが大きかったりします。(笑)



こうして幼き頃に身体に刻まれた『歯の力』の応用体験が、およそ 50年を経た今でも ガンプラ の硬~いスナップフィットに遭遇した際に無意識裡に発動されてしまうのではないかと思うのです。



ガンプラ に関しては、さすがに『歯の力』をそのまま無意識に発動してしまうと部品に歯形という致命的なダメージを与えてしまうため、すんでのところで思い止まっております。


対策として・・・

 ~ 歯形が付かない様に、着ている Tシャツの裾を手繰り出して その端の二重になっているところを更に二重にして歯とパーツの間に噛ませながら『歯の力』を行使する。

という技(?)で対処。
“ いいオトナ “ を自覚しているつもりではありますが、これはきっと 動物的本能剥き出しの時よりも むしろ数倍 “ 行儀が悪い “ 気がする。

でも、とっても実用的なので止められません。





因みに。

私が『レゴ』の存在を認識したのがいつの頃だったのかはよく覚えておりません。
そもそも その時代に田舎街のおもちゃ屋さんに置かれていたのかどうかも定かではないのと同時に、もし当時見掛けていたとしても「ブロック玩具=ダイヤブロック」という擦り込みの方が勝っていたと思うので。

ある程度大きくなってからも、『レゴ』がむしろ “ 本家 “ であろうという認識は抱きつつも、「どうせ ダイヤブロック と同じでしょ?」くらいの感覚で捉えていた時期が長~く続いておりました。

『レゴ』を実際に手にしたのは大学生の時。
(小型のバギーカーのセットだったと思います。)
ダイヤブロック とは明らかに違う “ しっとり “ とした感触に衝撃を受けました。
恐らくこちらは材質が ABS だと思います。(特にウラは取ってはおりませんが・・・。)

硬過ぎず/緩過ぎず という絶妙なフィット感。
適度な弾力があって、部品同士が「噛み込んで外れない」とかいう事態は起こらない。
う~む、さすが本家。(← あくまで私の個人的な認識です。)




さらに 因みに。

現在、カワダ といえば『ナノブロック』という極小ピースのブロック玩具が隆盛を極めております。
これまた私の感触ではありますが、こっちは ABS製ではなかろうかと思います。(特にウラは取ってはおりませんが・・・。)






そうそう。
重い腰を上げて『ユニコーンガンダム』の組み立てを開始したきっかけとなったのは ↓ こちらでした。

シンガーソングライター『小林未郁』さん にサインいただきました。


考えてみたら、アニメ『ガンダムUC』を観たきっかけも 小林未郁さん だった・・・。
一周廻った感じ?
(違うか・・・。)



そして。
2019年1月26日現在の 1/60『ユニコーンガンダム』は ↓ こちら。

「ラストシューティング」ではございません。
ただ単に “ 作り掛け “ です。


数えてないので分かりませんが、部品は軽〜く数百点。
ピンやツメの嵌合に関わるポイントはその数倍に上ります。

一工程を組み立てるごとに いちいちその部品の形状やら嵌合方法やらの複雑さに感動してしまいます。
これ設計した人、きっと悪魔に魂を売ってるに違いない。
いや、いい意味で。
(・・・って “ いい意味 “ になってるのか、これ?)




後続はまだまだ段ボール箱 数箱分は控えておりますので、この組み立てペースなら “ 二百歳 “ くらいまでなら充分にまかなえそうです。

 ↓ ほんの一例。







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