2018年7月の『覚え書き』。(その6) | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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  不定期更新
  FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』

 

 

『その5』から つづく。)

 

 

2018年7月分の『覚え書き』、ようやく完結編。

 

 

 

 

● 7月21日(土) 富士宮 あさぎりフードパーク

 10:30 ~

 『朝霧山麓ミュージックフェス~音風~』

 ◆ 柴田かな / 立花ふみか / Citron

 ◆ オレンチェ

 ◆ 心杏

 ◆ 小山健二

 ◆ 川原那緒

 ◆ 遅咲きの狂い咲き

 

以前、極寒の季節に一度拝見したイベント。

今回 この時期は「朝霧高原なら きっと涼しいはず。」とも思い難い酷暑が続いておりました。

当日は幸い曇り空で耐えられない暑さではなかった。

お昼過ぎには ひぐらし も鳴いてましたし。

 

が。

なぜか『オレンチェ』さん 2ステージの間だけ晴れる。

 

 

以前からこの辺りのイベント、どういう流れで開催&ブッキングがなされているのかちょっと不思議に思っていたところもあったのですが、何とな~く分かった・・・気がします。

『妄想連鎖』は翌々月に飛び火いたします。

 

 

 

 

 

同日、朝霧高原帰りに寄り道。

こちらも富士宮市内にて。

 

 

● 7月21日(土)富士宮市民文化会館 小ホール

 17:00 ~

 『「3776を聴かない理由があるとすれば」再現ワンマン・ライブ《富士宮編》

  [21 Version B](オタ芸大歓迎回)』

 ◆ 3776 [Season#3Neo]

  サポート:みゆう / あきな

 ◆ ゲスト:O'CHAWANZ

 

このライブ、開催当日のつい前々日まで全くノーマークでした。

前項 ↑ の朝霧高原のライブイベントのタイムテーブルなど詳細を検索していたところ、たまたま「富士宮市内のイベント」として情報発見。

(この月はそんなパターンが多かった様な・・・。)

 

例に依って『3776(みななろ)』さん ご本人について語れる見識は持ち合わせておりません。

その変遷など含めてかなりややこしいお話になっております故、今回は Wikipedia大先生 に頼って少し勉強させていただきました。

 

 

が。

あくまで私 FJスズキ 内部の問題として、まずは「ここに至る経緯」というのを記しておきたい。

(つまるところ『覚え書き』でございます故。)

 

長~くなります。

 

 

 

2015年11月、「プレ葉ウォーク浜北」のフリーライブイベントにて初めて『3776』さん 拝見。

その当時 私の中では、

 

 ~ 富士か富士宮辺り(?)のご当地アイドル “ グループ “

 

・・・といった程度の薄っすらとした認識。

折しもそのフリーライブ観覧の数日前、某音楽配信サイトのメルマガで『3776』さん ご本人と/プロデューサー『石井彰』氏 のインタビュー記事を拝読。(その頃リリースしたアルバム『3776を聴かない理由があるとすれば』に関するもの。)

ここで初めて知ったのは、いくつかの形態の変遷を経てその時の『3776』は『井出ちよの』さん のソロプロジェクトになっていたということ。( [Season#3] ・・・だそうです。)

 

件のアルバムは、

 

 ~ 既出の富士山にまつわる楽曲を再構成し、” 3776秒 “ で富士登山を擬似体験する。

 

みたいなコンセプト(・・・だと思います)。

もしその話だけ聞いていたら、恐らく

 

 「プロデューサー氏 の “ 悪ノリ “ の押し付けなんじゃないのか?」

 

みたいな印象で終わっていたと思います。(私は大体そういうベクトルで捉える傾向にあるので。)

ところが。

インタビュー記事を読む限り、『3776』さん ご本人も積極的に企画に関わっているらしき状況が汲めたので、俄かに興味&好感が湧いてまいりました。

 

プレ葉 のライブではアルバムとフォトブックを購入。

 

そして、その勢いで(?)年明けの 2016年1月 渋谷のワンマンライブを拝見。

 

 

その後、高校受験に向けての一時活動休止の情報を得て以降はノーマークでした。

復帰後の情報には やや複雑な経路を辿って間接的にアクセス。

(『公開実験』に参加された M氏 のツイートを P氏 がリツイートしたのを拝見。)

なんだか尚更ややこしいことになっていそうだったので、特に積極的に追いかけてはいなかったのですが・・・。

 

 

前述の通り、たまたま今回のライブ情報を見付けて急遽観覧を検討。

めったに訪れる機会もない富士宮でライブ観覧が同日に 2件まとまるなんて、ある意味奇跡?

 

しかも。

アルバム『3776を聴かない理由があるとすれば』の再現ライブとなれば、ちょっと聴いてみたいじゃございませぬか。

(因みに、この点での名義は『3776 [Season#3Neo]』となっています。)

 

 

ただ・・・。

 

案の定 ややこしいことになっております。

富士宮での土日各 2公演(計 4公演)それぞれ “ 仕様が異なる “ らしい。

 

オフィシャルの告知から引用させていただくとこんな感じ ↓ です。

 

 

 

 ~~~~~

 ★21日(土) [21 Version A]/21日 13:30開場 14:00開演

       (ゲスト:O'CHAWANZ/13:50~)

 ★21日(土) [21 Version B]/21日 16:30開場 17:00開演

         …「オタ芸」大歓迎回

       (ゲスト:O'CHAWANZ/16:50~)

 

 ★22日(日)[22 Version A]/22日 10:30開場 11:00開演

         …「オタ芸」禁止回

       (ゲスト:うさぎのみみっく!!/11:00~)

 ★22日(日)[22 Version B]/22日 13:30開場 14:00開演

       (ゲスト:うさぎのみみっく!!/14:00~)

 

 ※VersionAとVersionB では演出が若干異なります。

 ※「オタ芸」とは、コールやミックスなどを含む、観客が賑やかになる現象を指します。

 ~~~~~

 

 

正直「うわ~ 面倒くせ~~。」と思ったのが、

 

 「オタ芸」大歓迎回 / 「オタ芸」禁止回

 

という設定のところ。

無記載の回はオーディエンスにお任せらしい。

(あと、[Version A] とか [Version B] とかも “ いかにも “ って感じです。)

 

 

『オタ芸』と聞いて思い浮かぶのは恐らく、

 

 ~ 集団で統制の取れた激しい振りを踊る/ペンライトを振る/掛け声をかける

 

みたいなイメージかと。

私なりにインディーズアイドルのライブを拝見している範囲では「それ “ も “ ある。」という感じ。

以前教わったお話では、『オタ芸』はいくつかのパターンの「手拍子」を基本として その延長線上にそれ ↑ などがあるとのこと。そこはもう 対象の演者や/楽曲や/地域性などによって状況はかなり異なっている・・・と思います。

そして、 ↑ みたいな “ こってり “ したタイプも何度か拝見してはおりますが、現状必ずしも主流ではない・・・のではないかと。(比較的カジュアルな流れと/「ある筋に伝わる由緒正しき伝統芸」的な流れが並行している気がする。)

 

 

 

恐らく古くから議論はあっても結論は出ないと思うのが、

 

 ~ 「音楽ライブ」に何を求めるか?

 

というお話ですが・・・。

「楽しみ方は人それぞれ。」という建前と、事実上 “ 様式 “ で縛られているという実情とのせめぎ合い。

 

 

あえて『オタ芸』の「あり/なし」を規定する理由はいったい?

 

 

 

そもそも、『3776』さん の「現場」は いったいどういうことになっているのか?

 

『3776』さん、恐らく「アイドル」という括りの中で活動されているとは思いますが、件のアルバムを拝聴する限りではいわゆる『打ち曲/沸き曲』と呼ばれるオタ芸との親和性の高い楽曲は見当たらない気がいたします。

一般的にノリノリの激しめの曲が『打ち曲/沸き曲』として盛り上がる傾向。カバーなら既存の有名&人気曲だったり、オリジナル曲ならあえて “ そこ “ を狙った楽曲作りというのも常套化しています。

 

 

が。

『3776』楽曲については曲の構造的にも左程激しいオタ芸が発動するとは思い難い。

にもかかわらずあえて『オタ芸禁止回』なる仕様を掲げているってことは、やっぱりそれ相応の状況になるってことなのか?

 

以前私が観覧した渋谷のワンマンは客席(スタンディング)が身動き取れないくらいにギッチリ埋まっていたため、必然的に激しい動きが封じられてしまったという側面はあったかと。

記憶も曖昧だし、あまり参考にはなりません。

いずれにせよ既に 2年以上も前のお話なので、「今」の現場が分からない。

 

 

勝手に想像するに、例えば

 

 ・ 音楽をしっかり聴きたい(観客側の)需要

 ・ ライブはとにかく沸きたい(観客側の)需要

 ・ 音楽をしっかり聴いて欲しい(演者側の)要望

 ・ ライブはとにかく盛り上がって欲しい(演者側の)要望

 

など、それぞれの思惑が交錯してギスギスしている現場のガス抜き策としての落とし所なのか?

 

 

若しくは、現実にはそんなギスギスした状況は起こっていないけれど、運営側の「仕掛け」に観客が試されて(遊ばれて)いる?

そしてその「仕掛け」にのっかる観客・・・という、相互乗り入れ状態?

 

 

また、地元の親類縁者や関係者に向けて穏やかにライブ観覧が可能な回を設定するという 老若男女 に優しい親切設計という可能性も?

 

 

う~む。

謎です。

 

 

 

・・・という前提を踏まえて。

 

じゃあ、私はどの回を選択するのか?

(あぁ、ようやくそこに辿り着いた。)

 

 

まず直感では、『オタ芸禁止回』・・・ですかね。

 

 

以前から、当ブログでは私のライブ観覧に臨む姿勢は「原則として ただひたすら浴びる」などと表現しつつ、その辺りの事情を随所に “ 薄めながら “ 散りばめております。

あまり直接的な表現を用いると大いに誤解を生じる可能性が高く、曲がりなりにも地元を中心に「演る/観る」立場で現場に赴く身としては 人間関係に支障を来すことにもなりかねないので。

 

強いて言うなら、

 

 ~ ライブは可能な限り座って観たい。

 

 ~ 「手拍子」はリズムを合わせることに気を取られて聴くことに集中出来なくなるので、例え要求されても極力しない。(あと、キレイに鳴らそうとして尚更そこに気を取られてしまうので。)

 

 ~ 「振り付け」とか「一緒に踊る」とかは言語道断。

 

 

アイドルライブを観に行ってる時点で話が矛盾している様に捉えられそうな気がしますが、決して「手拍子/振り付け/オタ芸」などを否定する訳ではなく。

私自身の低い身体能力をフル稼動させてまでそれらに追随するには、「音楽ライブ」とは違った意識で臨む覚悟が必要となります故。

(この辺りの説明がウマくできないので、極力 直接的な表現を避けております。)

 

まあ、あくまで「原則的には・・・」ということですので。

もし某かのライブ現場で スズキ が踊っていたとしたら、そこにはきっと「原則では縛れない何か」があるものと思っていただければよろしいかと。

(実は、意外に多い「原則外」。)

 

 

ただ、そこまで語っておきながら『オタ芸禁止回』をチョイスしたいのは別の理由。

何故なら、『オタ芸大歓迎回』が決して「オタ芸を強要する」ものではないから。

客席の前半分を椅子席/その後ろに立ち見席を設定し、オタ芸は立ち見エリアでのみ可能。

従って、自身でオタ芸を打つつもりのない人は椅子席に座ればいいし、逆に立ち見だからといってオタ芸を打たなければならない訳でもない。

 

いずれにしても、私自身がオタ芸に加担することは前提に入っておりません。

むしろ、純粋に「アルバム再現ライブ」として、ミックスやコールなしで楽曲に集中出来る(可能性がある)というのは貴重だと思うのです。

 

 

となると、逆にその対極にある「オタ芸がフル発動した状況」というのも観てみたい。

更に、特に縛りのない「お任せ」の回で何が起こるのかも気になる。

 

 

 

う~~~む。

悩む~。

 

 

 

で。

更にそこまで語っておきながらアレですが・・・。

 

そもそもは 7/21(土)の朝霧高原のイベント観覧の帰り道に立ち寄るつもりなので、その時点で

 

 ★21日(土) [21 Version B]/21日 16:30開場 17:00開演

         …「オタ芸」大歓迎回

 

以外に選択肢はないのでした~。

わはは。

 

 

 

朝霧高原イベントの方のタイムテーブルは結局当日まで分からなかったので、場合によってはそちらは途中退散も視野に入れつつ。

あと、もし sold out で当日券が出なければ諦め・・・という前提で。

 

朝霧イベントは思っていたよりもちょっと長めでしたが、想定の移動時間も含めてちょうどよい頃合いに終了。

市民会館窓口で当日券もゲット出来た上に、窓口購入特典のポスターまでいただいてしまいました。

 

 

前日に慌ててオフィシャルブログなどでちょっと情報拾ったところ、サポートで出演予定だった演者 1名のドタキャンがあったりと、なかなかのドタバタ状態ではあった模様。

 

パフォーマンスの内容的には、正直なところ その辺りは私のレベルでは言われなきゃ分からないくらいに他のサポート 2名がガッチリ固めてた印象。

詳しくは存じませんが『3776』前身のグループ『TEAM MII』時代のメンバーらしく、単に「サポート」というよりは「同じ方向を向いている朋友」みたいな意識の高さがパフォーマンスに滲み出ていた気がいたします。

 

『3776』さん ご本人についても、以前拝見した中学生時代の「遠心力で踊っている(?)」無邪気な印象から、「自らによって制御されている」オトナな印象にシフトしておりました。

 

ゲスト(オープニングアクト)の『O'CHAWANZ』さん は中学生? 若しくは高校生? のヒップホップグループ?(全て曖昧)で、なかなか新鮮で面白かった。

 

 

さて。

問題の『オタ芸大歓迎』というところについて。

 

私は前側半分に設置の椅子席へ。

たまたま空いてたので 前から 3列目くらいに着座。時折振り返って後ろの立ち見エリアがどんな感じになっているのかチラチラ覗き見ておりました。

恐らく立ち見は 30人くらいではなかったかと思います。

(結局 あまり楽曲に集中出来てないじゃん。)

 

確か 1曲目の『登らない理由があるとすれば』だったと思います。

楽曲的にあまり沸ける要素はなかったのですが『オタ芸大歓迎』への使命感からでしょうか。やや無理矢理気味にミックスが発動するも、なんだか不発に終わって尻すぼみに。場内失笑と相成りました。

 

その状況を見て、

 

 「ああ、これはやっぱり(そもそもオタ芸の土壌がないところに)運営が “ 仕掛けた “ ってことなのではないのか?」

 

と思ってしまいました。(笑)

真相は不明ですが。

 

 

最終曲の『3.11』は、私的には普段から聴く度に「ちょっと泣いちゃう曲」なので、この日もちょっと泣いてしまいました。

また、この曲がアルバム中で唯一「沸ける曲」ということもあり、果たしてオタ芸は発動するのか? と振り返ってみると・・・。

多数の白いペンライトが一斉に点灯していて、更に泣いちゃいました。

 

 

 

終わってみると、なんだか素直に感動している自分が・・・。

帰り際、再び会館窓口に立ち寄って 翌日 7/22(日)の『オタ芸禁止回』の前売り券を買ってしまいました。

(流石にポスター(2枚目)は辞退いたしましたが・・・。)

 

 

 

 

 

翌日。

 

● 7月22日(日)富士宮市民文化会館 小ホール

 11:00 ~

 『「3776を聴かない理由があるとすれば」再現ワンマン・ライブ《富士宮編》

  [22 Version A](オタ芸禁止回)』

 

 ◆ 3776  [Season#3Neo]

  サポート:みゆう / あきな

 ◆ ゲスト:うさぎのみみっく!!

 

往きの車で「デジャヴ?」とか思いながら、再び富士宮へ。

 

『オタ芸禁止回』につき、全席椅子席。

ちょっと遅めの到着だったため、半分強は既に埋まっておりました。

前から 2/3 くらいの上手側に着座。

 

 

開演後しばらくして「今日のオケはかなりギターが前面に出てるなぁ。」などと呑気に思っておりました。

 

 「いや、 “ 前面 “ というよりむしろ “ 後方 “ から別のスピーカーで独立したトラックとして鳴らしてる?」

 

そこで初めて「ある可能性」に気付いた。

自席の右やや後方に目を遣ると、そこにはサブステージでギターを生演奏する プロデューサー『石井彰』氏が!

 

そういえば、渋谷のワンマンでもステージ上で演奏してました。

 

[Version A] と [Version B] の違いは、私にも明確に分かったのは『3776』さん ご本人とサポートメンバーとの ナレーション/歌唱 の割り振り方など。

その他に、この ギターの生演奏の あり/なし というのが大きな相違点?

 

・・・と思いましたが、違った。

後に探ったところ、前日観覧の [Version B] の方でも生演奏はあったそうで、音の打ち出し方や演奏内容に違いがあったらしい。

不覚にも、私が全然気付いていなかっただけなのでした。(苦)

 

 

『オタ芸禁止回』というところについては、観客側がどうも必要以上に気を遣ってキンチョーした空気が漂っておりました。

『生徒の本業』の「行くよ!」で数をカウントするところなど、ぐっと吞み込んだ感じでしたし。(笑)

 

 

終演後、会場内で Mさん と Nさん に遭遇。

「ああ、やっぱり・・・。」って感じでした。

もしかしらたおふたりとも 4公演全部観てるのかも。

 

 

改めて思うのですが。

こういうの、「面白い」と思えるか/「面倒臭い」で終わってしまうか で大きく道が分かれるわけですね。

(私は概ね後者のタイプです・・・。)

 

 

 

 

 

● 7月31日(火) 静岡 Sunash

 19:30 ~

 『ななみん学園 静岡定期公演』

 ◆ 黒咲まどか

 ◆ 星野百花

 ◆ のうさぎゆん

 ◆ かれん

 ◆ 七瀬美菜

 

平日開催ということもあってか、やや穏やかな(?)雰囲気でした。

 

 

 

 

 

2018年7月、終了です。

 

 

(おわり)

 

 

 

 

■ FJスズキ ■