2015/11/15(日) 水窪文化会館 『LIVE FES in Misakubo』(中編) | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

  不定期更新
  FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』



『前編』 より つづく。)



浜松市天竜区水窪町にてライブ観覧の『覚え書き』・・・の つづき。


『前編』では、車で「行く」ことを決断したところまで。





そして、当日。


前日からの雨は明け方には止んでおります。
すでに記憶が大分怪しくなってはおりますが、確か未明までは かなりの暴風雨で、

 「152号線、通行止めになるんじゃないのか?」

とか、

 「飯田線、止まるんじゃないのか?」

と、本気で心配していたような気が・・・。



いずれにしても、当日は雨じゃなくてホントによかった~。





インターネットのルート検索に従って一部区間 新東名を使うルートにて Go!
(『前編』参照。)


時間的な段取りとしては、イベントが 15:00 開場/15:30 開演。
余裕を持って 15:00 には会場入りしていたい。
ルート検索に依ると 2時間の行程らしいので、私の運転だと 2.5時間という読み。
以上からの逆算で、昼 12:30 ごろに静岡市内の自宅を出発。


念のため要所々々の地図をプリントアウトして持参いたしました。
何故なら、前編にも記した通りカーナビがぶっ壊れているので。
ってゆーか そもそもこのカーナビ、2003年でデータディクスの更新が止まっておりますので、新東名なんぞ影も形もございません。
画面上では完全に道無き道を走る、正に『アドベンチャー』な状態になります。
まあ、それはそれで楽しいといえば楽しい。



「浜松浜北IC」で新東名を降りて、国道152号線をひたすら北上します。
すでに山の中ではありますが、これも前編に記した通り、Google ストリートビューでの下調べではセンターラインのある道幅が確保されている模様で、私の苦手な ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード ではなさそう。

山道が苦手な私でも、とりあえず 快適に走行可能。


幸い私の前には私と同じくらいの速度で走る車が居たので、プレッシャー掛けない程度に車間距離を大きく取りつつ ずっと後をフォローさせていただきました。
(要するに、ペースメーカー的に利用させてもらった感じ。)


とはいうものの、巡航速度は法定速度内(のつもり)なので、速い後続車には煽られ気味。

後続の速い車は 心得たもので、黄色センターラインの区間を抜けた途端に最加速でビュ~ンと追い抜いて行きます。
こういうケースには身近なところでは久能街道などでも度々遭遇しますが、本来 追い越しもあくまで法定速度内でのみ可能なはずなので、法定速度の上限ギリギリ(のつもり)で走ってる私の車を追い越すのは ほぼ不可能に近いと思うんですけど・・・。



途上、多数のトンネンルあり。
さすがにトンネルは道幅が狭~いところもあって、けっこう怖い。



「怖い」といえば、トンネルの怖さとは大分ニュアンスが違いますが、『天竜川』も怖い。
152号線は途中 天竜川に沿って走りますが、特に 船明(ふなぎら)ダム湖の辺りは道路の脇がすぐに水。
目の前の視界が開けたと思ったら、ど~~ん! と水!!
水面は穏やかですが、そのまま吸い込まれてしまいそうな威圧感のようなものがあります。



そんな風に視界が開けると、改めて 遠景/近景 の山々の緑が鮮やかに飛び込んでまいります。
ふと、

 「あぁ、紅葉の頃ならもっときれいなんだろうな~。」

と思ってしまい、はっとする。
今目の前に見えている『緑』だけでも充分に壮観なのに、無意識裡に『紅葉』を求めてしまうとは 何と身勝手な。
『緑』にシツレイなんじゃなかろうか・・・。

普段はライブ観覧のための遠征時など、原則的に観光的要素は盛り込まない傾向にあります。
そんな私でも俗世間の「紅葉至上主義(?)」に知らず知らずに毒されてしまっているのか?
あるいは、もっと根源的なところで『赤』という色彩自体に何らか生理的作用を引き起こす効果があるということなのか?



まあ、どっちでもいいけど。




この状況下で「観光」気分に浸る余裕はないものの、日常では味わえない自然の壮大さを しばし堪能。

・・・とか言いながら、さんざん排気ガス垂れ流しながらここまで のこのこやって来ていることを鑑みると、やっぱ “ 身勝手 “ ってお話ですか。





ここまで順調、順調。

・・・と思っていたら。



出たっ!
想定外の ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード!!


突如、私の苦手な山道が出現いたしました。
即ち、

 ・センターラインが無いくらいの狭~い道幅
  (車 2台がギリギリすれ違える/もしくは一方が路肩に避けないとすれ違えない)
 ・ブラインドコーナー多発で対向車が怖い
 ・ただでさえ遅いのにブレーキ多用で後続車に煽られまくる



ストリートビューでの下調べが甘くて 完全に油断しておりました。


その下調べ、具体的には。

152号線の入り口から水窪までを「1合目 ~ 10合目」に例えると、確認したポイントは まずは「1合目 ~ 5合目」くらいのところまでを数カ所。
少なくともこの辺りまでは きっちりとセンターラインありの道幅が通っております。
意外に快適かも。

じゃあ、ということで途中を端折って 今回目指す最奥(北)の「9.5合目 ~ 10合目」辺りを見てみると、これまたちゃんとセンターラインあります。
ってことは、全行程 快適に走れそう・・・という解釈に。

んが。
実際には、「7合目 ~ 9合目」くらいのところが センターライン無しの 狭~い曲がりくねった道になってた!


はぁ・・・。




まあ、不幸中の幸いと申しますか。
この区間、奇跡的に後続車が全く来なかったので 煽られることも無く、よかった よかった。




ただ。
対向車には何度も(ホントに何度も)ヒヤリとさせられましたけど。



ビビりながら ほぼ徐行状態でブラインドコーナーに侵入すると、必ずと言ってよい程 対向車が大きくアウトに膨らみながら/もしくはインに喰い込みながら コーナーに突っ込んで来るではないか!

これって、私がビビリなので 結果的に衝突せずに済んでますが、

 「もしそうでなかったら、いったいどうするつもりだったのか?!」

と、ひとりひとりに問い質したい。
マジで問い質したい。


もしかしたら、常日頃からこうした道路を多用する人々の間では、人類の宇宙進出を待たずして すでに『ニュータイプへの覚醒』が始まっているのではないのか?
常人を遥かに凌ぐ洞察力で対向車の気配を察知すると、頭の中で閃光とともに「ピロリロリ~ン!」という音がして、すんでのところで衝突を回避可能な反射神経と運動能力を獲得しているに違いないのだ。


いや、逆だな。
危険を察知してブレーキ踏みまくって 衝突を回避しているのはむしろ私の方なのだから、『ニュータイプ』はきっと私に違いない。
そういえば、たまに頭の中で「ピロリロリ~ン!」って音 鳴ってるし!





まあ、どっちでもいいけど。



はぁぁ・・・。






え~と。


着きました。
水窪文化会館。




“ 余裕 “ 分の時間を ほぼ使い切り、たっぷり 3時間近く掛けて開演ギリギリの 15:20 到着~~~。






次回、『後編』にて完結の予定。
ちゃんと終わります。

(あくまで “ 予定 “ ですが・・・。)





■ FJスズキ ■