某有名ミュージシャンの逸話。
~ 精神科医から「これを聴いてリラックスしなさい。」と渡された音楽 CD を聴いたら、ものすごくイライラした。
いつの頃からか『癒し系』という言葉がございます。
音楽など含めて様々なジャンルで多用されていた時期もありました。
改めて発生の経緯は調べてはおりませんが、何となく想像がつくのは
~ いわゆる『バブル経済』の反動で・・・・・
みたいなところかと。
それが正しければ、おおよそ 20数年くらいの歴史があるものと思われます。
ここ近年は耳にする機会も減っている気がしますが、
・使われる絶対数が減った。
もしくは、
・一般名詞的に馴染んだ結果、あまり意識しなくなった。
さらにはその両方なのかとも思います。
実は 私自身はこの『癒し系』という言葉、あえて使わないことにしております。
その理由については殊更 文章にするとものすご~く屁理屈っぽくなってしまいますが、そこはそれ。
このブログ自体 7割が私の屁理屈と 2割が愚痴で構成されておりますので、今更 誰に遠慮が要るものか・・・、ということで。
例えば、音楽であれば。
~ ○○を聴いて「結果的に癒された」というのはあり得るが、それは外から決められる話ではない。
という思いがあるので。
音楽の場合、『癒し系』というのが特定のジャンルとして定義されているわけではないと思いますが、一頃『ヒーリングミュージック』と称したコンピレーションアルバムを CDショップでよく見掛けました。
これまた ちゃんと裏付けは取っておりませんが、恐らく「アルファ波が云々・・・」という切り口かな~と思います。
とはいえ、必ずしも「リラックス」=「癒し」とは限らない。
轟音に合わせて暴れまくったら「リラックス」とは程遠いけれど「癒される」みたいなのも、人それぞれあると思うので。
(これらのアルバムがそこのところをどう扱っているかも未確認ではありますけど。)
因みに。
たまたま好きで聴いていたインストバンドが いつの間にやらその類いのコンピレーションで「ヒーリング界の旗手」みたいな扱いになっていてイライラしたことあります。
・・・などとは言いつつも。
この『癒し系』という言葉、そこから連想するおおよその共通したイメージというのもあろうかと思うので、ヒジョーに便利なツールとして私も知らず知らずに使ってる可能性はありますけどね。
で、本題。
静岡市内、広野にある「Sarry's Cafe 」にて、16:00 から開催のライブ観覧。
出演は、
◆ 『ノーザンスター 』さん
◆ 『ai 』さん
アコギ弾き語りシンガーソングライター『ノーザンスター』さん と、普段は ご夫婦デュオ『練』で活動されいる『ai』さん ソロでの出演。
それぞれの単独演奏に加えて、セッションもあり。
もうね、このおふたりのハモりまで聴けて癒されないはずがなかろう!!
(あっ、もちろん私の個人的な感想ですけど。)
「癒される」ってことは 逆説的にそれだけ「病んでる」ってことでもあるのか・・・。
まあいいや。
意外にも、aiさん は本格的なソロとしては今回が初ライブとのこと。
また、おふたりとも活動歴も長く 対バンは度々されていたかと思うのですが、セッションはお初とのことで それもまた意外といえば意外。
ライブ内容に関してはいわずもがな、加えて とっても貴重な場に立ち会えたということで よかったよかった。

この Sarry's Cafe の投げ銭ライブ、ノーザンスターさん がご近所さんというところから始まり、今後も定期開催されるとのこと。
以下、ものすご~くローカルなお話で恐縮ですが・・・。
Sarry’s Cafe は、用宗港のすぐそば。(住所的には「駿河区広野」です。)
用宗港というと、私の自宅からは「安倍川を越えた向こう側(西側)」というロケーションゆえ、漠然と「ちょっと遠い」というイメージを持っておりました。
改めて地図上で確認したら 150号線 南安倍川橋を渡ってすぐに南下するルートからだと、なんだか「あれ? 意外に近い??」という感覚。
ただ、そのルートには私的には鬼門とも言える「幅が狭くて車がすれ違えない橋」が掛かっておりまして。
もう 20年くらい前に会社の後輩のお見舞いにその近くの病院を訪れた際 一度だけ渡ったことがあり、それ以来 無意識裡に敬遠していた気がします。
その橋さえクリアすれば、やっぱり近い!(笑)
そして、さらにもうひとつ。
そのルートのすぐ南側の海沿いにある『広野海岸公園』。
もう整備されて久しいかとも思うのですが、私の中で「いつか行ってみたい場所」として長らく記憶されておりました。
前述の通り 物理的には「いつでも行ける場所」でありながら、これまであえて一定の距離感を保ち続けて来たのにはそれなりの理由がございまして・・・。
公園の整備が完了した後、市の広報紙などで見たその光景が にわかには信じ難かった。
どうやら、難破船を模した巨大な遊具があるらしい!
テーマパークとかにありそうな そんなオブジェが自分の住む街にあるってのが ちょっと信じられないという想いと同時に、” そこにある “ というのを想像するだけで妙~~に わくわくしてしまう自分がいる。
折に触れてその難破船に想いを馳せては わくわくし続けているという なんだか不気味なおっさんではありますが、この歳になってそんな感覚を味わえる機会もそうそうない。
となれば、できるだけこの わくわく感を引っ張ってやろうじゃないかと思って、あえて現物には近付かないことにしておりました。
ただ。
ここ最近の感覚として 私の思う「そのうちに・・・。」に、ホントに自分自身が思っている程の猶予があるとは限らない。
ということで、これもひとつの縁だと思い立ち、今回 ライブ帰りに寄ってみることに。
もう日暮れの時間帯。
確かに “ それ “ はあった!!



う~む。
実在を確認出来たら、それはそれで わくわくするのだな~。
男のロマン。(?)
次は昼間に来よう。
■ FJスズキ ■