この日は、
「町田ミュージックパーク」なるフリーライブイベント訪問。
同イベントには これまでも何度かおジャマさせていただいておりますが、毎度
~ 東京の夜ライブ観覧の道すがらに・・・。
という状況でした。
(あっ、町田も東京ですが・・・。)
今回は、この 町田ミュージックパーク “ を “ 観に行く!
・・・と、その前に。
いつもとは逆に 何らか他との「合わせ技」で予定は組めないものかと情報を探る。
で。
まずは、ハイソなお街 横浜に寄り道。
ここ 2年ほど、横浜といったら『大さん橋』はデフォルト設定。
でも、今回はちょっと早めに町田に入りたかったのと、近々また横浜に来れそうなので割愛。
1件のみ。
● 横浜美術館 『魅惑のニッポン木版画』

「版画」と聞いて「近代~現代の版画作品」という限定的なイメージしか湧かなかったので、正直なところ そんなに興味はないな~とも思ったのですが・・・。
まあ、実際に行ってみるまでは「版画」にさほど興味はありませんでしたが、「ハンガー」に関するちょっとしたこだわりなら なきにしもあらず。
自宅で使用するハンガーは、スライド式で肩幅が調整できるものに統一しております。
通常の幅が狭いハンガーだと、ジャケットなどを長期間吊るしておくと肩の先がずるっと落ち込んでしまう。
うっかりそのまま そのジャケットを着てしまうと、逆に肩の途中をつまみ上げたみたいな格好になって、なんだか『近未来的なファッション』に身を包んでる気分になるのです。
それはさておき。
開館10:00 よりちょっと早目の 9:30 ごろ現地到着。
美術館前の木陰には、すでに開館待ちと思われる年配の方々が多数。(「無料」の人たち?)
近場でコーヒーを飲みながら時間調整。
私の好きな朝 9:00 台に開く館の場合には できるだけ早く入館して “ 貸し切り気分 “ を味わいたいのですが、10:00 開館の場合はちょっと事情が違う。
早く入ろうと焦って うっかり入場待ちの列に並んでしまうと、結局 この入場待ちの先頭集団が一気に館になだれ込むので、わざわざ混んでるところに自ら突っ込むことになってしまう。
・・・ということに最近気付きました。
(もっとも、都内の企画展とかで 終始入場待ちの列が絶えない様な場合は別。
ってゆーか、そもそも そういうのってあまり観に行かないですけど・・・。)
先頭集団がある程度分散したであろう 開館 20分後まで待って、ぼちぼちと入館。
最初の展示区画を観て、この企画の言う「版画」の捉え方が ちょっと分かった。
というか、あえて『木版画』という括りにしてるというところに そこで初めて気付いた。(遅)
その最初のコーナー、江戸時代の庶民の生活に密着した『木版画』の展示。
千代紙/瓦版/相撲の番付/双六/商店のチラシ的なヤツ などなど。
ナルホド。
木版多色刷りならではの味わいのある図版とか、筆文字を緻密に写し取った繊細な細工とか、いわゆる「絵画作品」とは違った切り口で見せられて、一気に興味が湧きました。
次の段階は「浮世絵」。
恐らくこれも最初から「浮世絵」という括りだったらそんなに興味は湧かなかったはずなんですが、改めて『木版画』という流れで見るとまた新鮮な感じ。
その後は「近代~現代の木版画作品」へと続く。
抽象とか、浮世絵を伝承している方々とか。
あと、各種コンペなど見ているとデジタルプリントの類いも「版画」というジャンル分けになってますが、今回はデジタル的な手法を取り入れつつもあくまで『木版』というところに拘った作品の展示も。
全体を見渡すと、『木版画』という手法ならではの物理的な制約から来る素朴な表現に味わい深さを感じつつ、反面、「これってホントに木版なのかっ!?」というようなむしろそんな物理的制約を軽々と超越したような超絶技巧とかが並列に存在していて、思っていた以上にワクワクいたしました。
(例えば、木版で髪の毛 一本一本 とか そもそもおかしいだろ!? みたいな・・・。)
常設展の方では所蔵品のテーマ企画みたいなもの(?)をやっていて、これまであまり動いてない印象だった常設展示作品がけっこう入れ替わってました。
一部屋にまとまっていた(近)シュルレアリズム作品が あちこちに分散されてたり。
その煽りで「ポール・デルヴォー」の『階段』がなくなってたのが残念。
まあ、代わりと言ってはなんですが、別の面白い作品が観れたのでよしとする。(何様?)

なんだか 全然中途半端なところですが、一旦区切ります。
そういえば、これまで美術館で買った絵ハガキって けっこう大量にあるはずなのに、いったいどこへ・・・?
(後編(もしくは中編?)へつづく。(予定))
■ FJスズキ ■