子供の頃「今日も今日とて」を「今日も “ 京都 “ で」だと思い込んでいて、「毎日々々、京都でいったい何が起こっているのか?」と訝っておりました。
それはそうと。
巷では、彼の CM 以来
~ 『京都』といえば、思い付きで ふらりと出掛けるところ
と相場は決まっているかのようにお見受けいたしますが。
寒の戻りで 2月下旬並みの寒さと言われる 4月の京都の夜を、汗だくになって駆ける「野暮」こそが FJスズキ流 なのでございます。
だいたい アレだ。
思い付きで出掛けるなんて、そもそも 京都に対してシツレイ極まりないのだ!!(怒怒)
東京を拠点に活動中の『木目鳥』さん が「4月6日(日)に京都でライブ」という情報は、年明けくらいには明らかになっていた気がします。
まあ、京都/大阪/神戸 までは過去の実績からも ウマいこと都合が付きさえすればライブ観覧などの射的距離内と捉えてはいるのですが。
しかし さすがに日曜日 夜のライブとなると、終電を考えると かなりキツい。
途中退出確実。
従って、今回は見送り・・・と思っておりました。
が。
ちょうどこの日、『大阪出張』に決定。
「あぁ、尚更 ムリじゃん・・・。」
「ん? 京都だったら大阪の帰り道?」
「ってことは・・・。」
「・・・そうだ、京都行こう。」
思い付いちゃったんだから仕方ないじゃん。
実情はそれほど単純ではありませんでしたけど。
まず、大阪市内での仕事が何時に片付くのか明確ではない。
経験上 18:00 を回ることは ほぼ確実。
ライブ会場の 京都「夜想」は二条城前駅から徒歩 2分ほどというロケーションらしいのですが、18:30 に大阪市内某駅を出られたとして お店到着は 20:00 といったところ。
辿り着くには、どうやっても私の苦手な「乗り換え」が 4~5回は必要らしいし。
しかも、終電から逆算すると 遅くとも 20:40 には退出必須。
・・・といった状況でしたが、首尾よく(というかギリギリ) 18:30 には地下鉄乗車が叶いました。
車中、悩んだ末に ちょびっとルート変更で烏丸御池駅から歩くことに。この駅からは 夜想 まで徒歩 7分との事前情報。
単純に到着時刻で比較すると、地下鉄を乗り継いで二条城前駅まで行ってから歩くのとほぼ同じ。
結果、苦手な乗り換えのリスクを 1回分減らすために烏丸御池駅から歩く方を選択。
地上に出ると 雨上がりの京都、妙に密度の高い寒さでございます。
案の定、お店のあるビルの入り口を一回通り過ぎて/気付いて戻って どうにかこうにか 20:00 に入店。
◆ 「アコースティックとエレクトロニクスの室内楽 その24」@ 夜想 京都
出演
・カノミ(ピロシキ・アンサンブル) (東京)
・●子は今 (京都)
・木目鳥 (東京)
・魚雷魚 (京都)
・Yawning (東京)
もともとは 主に東京で開催されているイベントで、私が初めて 木目鳥さん を拝見したのも 阿佐ヶ谷「Next Sunday」での同イベントでした。
入り口のドア前に立つと、すでに 木目鳥さん の音が聞こえる・・・。
ライブ自体は 18:30 開演。
出演がこの順番通りだとして、もし一組 40分枠だったら なんとか 木目鳥さん の出演が私の想定滞在時間帯にハマるのではないかという読み。
これはもう、行ってみるしかない。
入り口で音が聞こえた時点で、「もう終わっちゃうんじゃないか?」という焦り。
演奏中に バタバタと入店、チャージを払って/ドリンクをオーダーして、空いてる席にもぐり込む。
その曲が終わったところで、恒例の「こんにちは もくめどりです」のごあいさつ。
「おお、まだ始まったばかりだ!」
ここのところ そればっか言ってますが、やっぱり「その時間に/その場所に 居合わせる」ことこそが『ライブ』なのだな~。
今回の「実際に演奏が聴けるか 行ってみないと分からない」という状況も、むしろなんだか ちょっとゲーム感覚でワクワクしていまいました。
「夜想」は お初。
客席フロアと地続きのステージ。床の白黒チェックのタイルと背景のドレープの幕。
ミラーボールが回るアンダーな照明。
『ツインピークス』を連想してしまいました。
ビジュアルをご存じない方には伝わりにくいかと思いますが、木目鳥さん のパフォーマンスの個々の要素は「かわいい」ネタ満載。
トイピアノを中心に、鍵盤ハーモニカ/ハンドベル/鳥笛 などなど。
ところが、これらと バックトラックをベースとした楽曲が組み合わさると 何ともダーク&ウェットな世界が展開されて、深~い森の奥に誘われる気分。(森とか 行ったことないけど。)
今回、万が一演奏を見逃したとしても、もう一つの重要なミッションのために ぜひおジャマしたかった。
木目鳥さん CD 発売でございます。
結局 他の出演者さんは拝見できませんでしたが、木目鳥さん の演奏はバッチリ観れたし/ CD もゲットできたし、私的には充分に有意義な訪問でした。
夜想 を出て駅に向かう道すがら。
CD を手に持ったまま小走り気味に歩いている自分に気付いて、何だかうれしくてコンビニの明かりで写真を一枚。
さすがにスキップは心の中だけに留めておきましたけど・・・。
■ FJスズキ ■