生憎、『共通言語』は 持ち合わせておりません。 (前編) | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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8/2(土)の深夜、さるお方(猿ではない)のツイッターを覗いていたところ、『バルス』という単語に遭遇。

何人かが そのコメントに絡んでいたのですが、前提として " 当然のごとく " 意味は理解されている模様。


「?」と思いながらネットで検索してみて、概ね 事情は判明いたしました。


その日、日テレ系で放映されていた 宮崎駿監督アニメ『天空の城ラピュタ』の中に出て来る魔法の呪文(?)みたいなものらしい。
数年前に TV 放映された際、登場人物がこの呪文を発するタイミングに合わせて 爆発的な数の『バルス』というツイートが上がって、いわゆる「お祭り状態」に陥ったそうでございます。




・・・と、ここまで読んでいただいた方の 大方の反応が目に浮かびます。


 「え~~~っ!! 『ラピュタ』観たことないの~~~~っ!?」





はい、観たことありません。

その他の 宮崎駿監督作品も、観たことありません。




ってゆ~か、世の中に星の数ほどある『作品』的なものに関して「観たことない」ものを挙げつらう行為自体がナンセンスだとは思いますけど。
だって、「観たことある」ものは有限だけど、「観たことない」ものは その他すべてなわけなのですから。

従って、例えアニメ作品に限定したとしても、とりたてて宮崎駿作品に限って「観たことない」とカミングアウトすることに意味はないと思いたいのですが。
でも、どうやら 割と広く世間一般にとって「宮崎駿作品を観たことない」というのは、犯罪にも匹敵する反社会的行為と映るらしい。(大袈裟ではなく。)





もう 10年近く前になるかと思います。


さる知人(猿ではない)と雑談をしている時のお話。
具体的なところは覚えておりませんが、その知人が さらりと

 「それって、○○だよね。」

みたいに、何かを 別の何かに例えた局面がありました。

私はその例えがよく分からなかったので「何それ?」と何気なく訊き返したのですが。
果たして その反応は・・・。

 「え~っ!! 『ナウシカ』観たことないの!?」

と、尋常じゃない驚き方をされた。


その瞬間から知人の態度が豹変。
最早、「人間じゃない」的な扱いに。(大袈裟ではなく。)

私としては その " 驚かれ方 " に驚いてしまったのでした。



何でも、その知人は中学生時代に『風の谷のナウシカ』を観てエラく感動したとのことで。
それ以降、宮崎駿監督を神の様に崇めているらしい。(大袈裟ではなく。)




その当時すでに『ナウシカ』の劇場アニメ公開から 10年以上経っていたはずで、TV で何度も何度も放映されてました。

ここでいう私の『観たことない』という表現も、正確に言い表すには なかなか骨が折れます。
作品そのものを腰を据えてじっくり観たことないのは確かなのですが、

 ~ TV 放映されている時にチャンネルを合わせて TV の前にいた。

ということは 何度かある。
それ以外にも、もう いろんなところでいろんなヒトが語ったりネタにしたりしてるので、登場キャラや ものすご~く大掴みのあらすじとかも 全く知らないわけでもない。

例えば、

 ・何か、青っぽい服に飛行帽 みたいな出で立ち。
 ・何か、小型の飛行機みたいなのに乗って飛んでる。
 ・何か、ガスマスクを被ってたりする。
 ・何か、リスみたいなのがくっついてる。
 ・何か、ダンゴムシみたいなのが襲って来る。(『オーム』ですよね?)
 ・何か、巨人みたいなのが どろどろしてる。
 ・何か、触手みたいなのに持ち上げられてる。
 ・何か、『安田成美』がビミョ~なピッチで主題歌を歌ってる。

くらいの知識はあります。
(誇らし気に 言い放つような内容ではない?)



あと、

 ・あれは 肌色のタイツなのか?/おケツ丸出しなのか?

という議論があったことも存じております。
(そのうち怒られる・・・。)



で、結局 私の認識としては「観たことない」という位置付けの作品なので、特に内部的評価は持ち合わせてはおりません。(ネガも/ポジも。)

先の知人が絶賛して崇拝してという状況についても 何ら否定するつもりもなく、むしろ その気持ちは尊重したい。

従って、私自身の「観たことない」という状況についても「尊重してくれ。」とは言わないまでも、せめて「否定される謂われはないんじゃないのか?」という思いはありました。


その後 知人との関係は、別に絶交状態とかそんな話ではないのですが。
私は理不尽な思いを味わったことで この一件のことは よ~く覚えておりますが、あちらが覚えているのかどうかは不明。
もしかしたら、今もって知人の中で私は『人でなし』なのかも知れませんけど。




そんなこんながあっても、別に私の中では 宮崎駿監督に対してのニュートラルな立場に変化はなく、作品を「観たことない」という状況が継続されております。




でもな~。
よくよく考えてみると・・・。


知人との一件があるまでは、『となりのトトロ』/『魔女の宅急便』/『天空の城ラピュタ』辺りは 前述の『ナウシカ』みたいに

 ~ TV 放映されている時にチャンネルを合わせて TV の前にいた。

くらいのことはあったのに、それ以降は

 ~ TV 放映されてても一切チャンネルを合わせない。

ことになってる気がする。
(当然のごとく(?)劇場でも観たことないし。)

無意識裡に避けてる?
いや、ホントは無意識を装って " 意識的に " 避けてる?


まあ、どっちにしても ここでさらに『もののけ姫』とか『千と千尋の~』とか、
「観たことない」作品を挙げつらうってのはナンセンスですよね。
だって、

 ・宮崎駿作品:観たことない
 ・スタジオジブリ作品:観たことない
 ・『ドラゴンボール』:観たことない
 ・『ワンピース』:観たことない
 ・『ゴルゴ13』:観たことない
 ・(いわゆる)ファースト・ガンダム以外:観たことない
 ・『男はつらいよ』シリーズ:観たことない
 ・『釣りバカ日誌』シリーズ:観たことない
 ・『007』シリーズ:観たことない
 ・『ドラクエ』:やったことない
 ・『スーパーマリオ』:1面クリアしたことない


   ・・・以下、ほぼ無限につづきます。


という話なわけですから。




世間一般では、殊 宮崎駿作品に関しては まずは「観たことある」という立ち位置が『ニュートラル』なのかもしれませんね。
「観たことない」ってこと自体が『アンチ』と捉えられても文句は言えない?

あぁ、なんて りふじ・・・・・








(『後編』につづく。(予定))




■ FJスズキ ■