6/8(土)〜 6/9(日) 東へ、西へ。 (後編) | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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  FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』



(「前編」からつづく。)



6/8(土)、下北沢でライブ観覧後、東京駅発の深夜バスにて名古屋へ直行。



そこのところのプランは けっこうギリギリまで悩んだのですが、一旦 静岡に戻ったとしても数時間 寝に帰るだけ。
だったら、寝てる間に 名古屋に着いちゃってる方が効率いいじゃん、ということで弾丸ツアーと相成りました。

もっとも、私の言う弾丸ツアーなんて せいぜいデリンジャー級なので 余程当たりどころが悪くない限り即死はいたしません。
でも、恐いのは鉛の毒がじわじわと効いて、やがては・・・・・


要は「歳」相応の身体的ダメージが じわじわと蓄積して行くという例えとして・・・・・







それにしても、深夜バスの乗り場って どこも一様に乗車待ちの客は皆言葉少ななんですが、その割りに何か妙にギラギラとした人間模様が渦巻いてるような、ちょっとダークな空間だったりとか・・・。
しないか。



23:50 東京駅発。
明けて、6/9(日)朝 6:00 過ぎに名古屋駅到着。


その後ちょっと段取りが狂って もたもたしてたら名古屋駅で 7:00 を迎えてしまったので、ならばということで 在来線ホームにて「きしめん」立ち食い。
(目黒を想いながら・・・。)



そして、スーパー銭湯(?)で 朝風呂。
この手は今後も使えるかもとは思ったのですが、着替えなど持参で荷物がかさばってしまう分、渋谷でのコインロッカー確保が重要になるわけです。


銭湯近くに「コメダ珈琲店」があるのを確認済みだったので、とりあえずコーヒー飲みに入る。
そのつもりはなかったのに、「モーニングセット付けますか?」と訊かれて反射的に「はい。」と応じてしまう。
さっきの「きしめん」は朝食ではなかったのか?

まあいいや。



「前編」にて記述の通り、今回の名古屋行きはライブ観覧がメインでありましたが、事前情報を仕入れた さるイベント(猿のイベントではない)をちょっとのぞいてみることに。
これもある意味 効率重視の結果とも言えますが。
今回の 割とキリギリス月刊 で散財した分、冬が来たら アリさんに助けてもらう所存ではおりますが(ウソです)、多少なりとも自分自身の中での言い訳のためにも「効率よくまとめたね~。」と思える状況を作っておきたかったりするのでした。
(バス移動の件なども含めて。)




名鉄瀬戸線に乗って、終着の「尾張瀬戸」駅まで。
開催中のイベントとは。


● せと銀座通り商店街 『Art Walk・ギンザホウボウ 2013』
● 瀬戸市湯之根やきもの長屋 『ユノネホウボウ 2013 - やきものとその周辺 - 』



正直なところ、

 ~ イラストレーターの『ニシムラマホ』 さん がライブペイントで参加する。

という情報以外、イベント自体の前後関係などをちゃんと理解してないまま行ってしまう・・・、というのは いつものパターン。

いずれにしても大枠で「街興し」的イベントというところは間違いなさそうなのですが。


尾張瀬戸駅を降りたらすぐに 商店街があって/アーケードがあって、という状況をイメージしてたのですが・・・。
無い。

ちょっと不安に駆られながら駅に隣接したビルの周りをぐるっと回ってみたら、件のイベントの PR用 オブジェ発見。




チラシをゲットして、気を取り直して地図に従って歩くと 確かに昔ながらの風情のある商店街がありました。
実は 駅から向かう途中、ちょうど私の 10メートルくらい前を ニシムラマホさん が歩いて行く姿が見えたのですが、あえて声は掛けず。やっぱり、現場に ちゃんとハマってからおジャマするのが筋かな~と思ったので。(笑)


まずは『ギンザホウボウ』の方です。



商店街の名前が「せと銀座通り商店街」。
その中の 10店舗の店先で造形作家の作品が鑑賞できるというコラボ企画。
瀬戸という土地柄か、陶芸やガラスがベースの作品が多かった気がします。
スタンプラリー形式で、10店すべてのスタンプを集めると景品がもらえるという趣向。

ニシムラマホさん は、『noveRuga』という女性服のセレクトショップにて 作品の展示と、店頭でのライブペイントという形で参加。
メーター角くらいのボードにハガキサイズの白紙を並べて貼って、そこに生でペイント。お客さんも参加して 一旦は一つの作品として仕上げた後、貼った紙をバラして それぞれをトリミングされた独立した作品に。最終的に投げ銭で そのハガキ大の作品をゲットできるというものでした。
(前日の作品も並べられてました。)

で。
14:00 から、『noveRuga』店頭にて 弾き語りライブがあるとのことだったので、それまでの間に他をぶらぶらと。


その他の作家さんも ほぼ一通り観させていただきました。
結局、スタンプラリーは 5個までで投げちゃいましたけど。




もうひとつ。
商店街から徒歩 10分くらい、坂を登ったところに連動イベント『ユノネホウボウ』の会場がありました。


こちらはホントに行ってみるまで さらに前後関係が分かってない状況でしたが、「湯之根やきもの長屋」という やきもの工房が集う " 長屋 " を会場に、東海四県の陶芸作家が展示即売やワークショップを行うというイベントでした。

ちょっと意外だったのが、全 48組参加とのことでしたが、ほとんどが作家名(=個人名)で出展されていたこと。
これまでの私の認識がズレていた感 丸出しですが、「やきもの」というと、

 (1) 人間国宝級の大先生が、難しい顔でろくろを回す " 芸術作品 " 。
     (納得のいかない作品はすべて叩き割る・・・みたいな。)

 (2) 雑貨屋や荒物屋で売ってる、特に銘のない普段使いの大量生産品。
     (工場や工房の " お抱えデザイナー " 的な位置付けとしての作家。)

みたいな両極端なイメージしか持ち合わせておりませんでした。

ところが。
各出展者さんを覗いてみると、普段使いでも惜しくない手頃な価格ではあるけれど作家性を反映した 洒落たデザインのものとか、逆に かっちりした機能的な量産品を " デザイン " している作家さんなど。

中には 人形的なものやオブジェ的な作品を陶器という " 素材 " で作るというスタンスと思われる方もいらっしゃいました。


普段使いの食器とかは、別に 銘があろうが/なかろうが、高かろうが/安かろうが 気に入ったものを使えばいいというだけの話なんですが、ただ、作家の顔が見えることで「作品を買う」という意識は生まれる気がします。
それを所有して実際に使うというところで、自己満足的な感情も含めて ちょっとだけリッチな気分に浸れる。
みたいな。


かなり気になる作風の作家さんがいて、とりあえず手始めとして何か小物を購入したいと思ったのですが。
けっこう長い時間 タイミングを見計らっていたものの、結局 他のお客さんへの応対が途切れず、切り込めないまま退散してしまいました。
人形/アクセサリー/一輪挿し/プレート といった作品が 統一された色調&世界観で表現されていて、キッチン総てをこの人の作品で埋めてみたい・・・。
(ちょっと大袈裟か。)
作家名は押さえましたので、縁があれば またどこかで。



商店街に戻って、昼食。
名物(?)の『瀬戸豚のライスバーガー』を。



そして、『noveRuga』店頭のライブ観覧。

店長さん が元々バンドを演ってたシンガーソングライターとのことで、アコギ弾き語りで 2曲演奏。
その隣で ニシムラマホさん がライブペイント。
キャンバスは白いトルソー!



恐らく 狙いは " そこ " ではなかったであろうとは思いますが、見事 私のツボにズバリ ハマりまくりでござました。(笑)


今回は、ニシムラマホさん のモノクロのペン画作品を購入。
私の内部的には、過去に入手出来てなかったモノを時間差で少~しずつ追っかけ始めている段階、といったところ。


ここ最近、造形作家さんの作品など 比較的小振りで価格的にも手頃なものから少~しずつ購入させていただいたりしております。
あるいは、さらに前段階だと 入り口としてグッズ的な小物などから。(イベントとかだと、まずはそこからというパターンが多いですが。)

ただし、作品を入手しても ちゃんと活かせる態勢が整ってないので、早いとこ 何とかしないとイカンな~と思っております。
具体的には、家の中が あまりに余計なモノで溢れかえっていて、せっかくの作品を常に眺められるような場所に飾れる環境になってない。
作品を箱や袋に仕舞い込んだまま 点数だけが増えております。

けっこうシツレイな状況。

難しいことは とりえず抜きで、やっぱり「作品を買う」という なんとなくリッチな気分が手軽に味わえるという範囲での話ですが、一方で「作品を所有する」というところに それなりの責任も生じるのではないか。
・・・みたいな話は、またいつか。








当記事、もう一分割した方がよいかな~と思いつつ、そのまま突き進みます。



名古屋市内に戻ってライブ観覧。


● 名古屋 Electric Lady Land
 「あきいちこ ワンマンライブ
  『Akiichiko NextONE ACT4~B&W~』」


名古屋中心に活動中の Pf. 弾き語りシンガーソングライター『あきいちこ』 さん のワンマンライブ。
バンド形態での出演。





こちらも『妄想連鎖』の漂着先でございます。

最初のきっかけは 3年弱 ほど遡りますが、特に 今年(2013年)正月の浜松「窓枠」のアコイベントから こっち、急速に濃度が高まりました。
比較的短期間に ライブ観て → CD聴いて → ライブ観て → CD聴いて → ライブ観て → CD聴いて・・・みたいな繰り返しでしたが、なんか ライブは中毒症状を起こさせるので ある意味危険。
私はすでに他のミュージシャンでも多分にライブ中毒を引き起こしておりますが、特に あきいちこさん の「声」には引っ張られます。
声色に 絶妙にディストーションが掛かるところが たまりません。(笑)


そんなマニアックなツボはともかくとして。

『陽廻り』という楽曲、「ASUNAL CHALLENGE UP STAGE」の 300枚限定CD として販売され、5月の「栄ミナミ音楽祭」のメインステージで聴いて じ~んとした曲でもありました。
今回改めて聴いて、「なんだか " 力 " のある曲だな~。」と再認識。
これまで 音楽を聴いてそんな感想を持ったことはありませんでしたが、楽曲そのものに対しても/演奏を聴いた上でも(特に生)、素直にそんな表現で自分の中が埋まりました。


タイトルにある『~B&W~』ですが、3サイズにしては『H』が足りないな~と思った・・・、というのは完全に後付けですが、『Black & White』とのことでした。

(そのうち怒られる。)

 ~ 「光」と「影」は表裏一体。
   自分自身の「光」も「影」もさらけ出したい。

みたいな想いが込められているとのこと。

確かに、改めて CD聴くと そのどちらもフィーチャーされているのですが、これまで拝見したライブは あきいちこさん のキャラも含めて「光」の側面が強く出てた気がする。
そういう意味では、今回のワンマンライブを拝見して より " 深み " みたいなものを感じられてヒジョーによかった。


このワンマンライブの「パンフレット」的な位置付けで製作されたという DVD 購入。




ここでもまた清々しい気分で会場を後にしました。


そういえば、このワンマンライブの情報を見るまで「Electric Lady Land」と「E.L.L(エル)」が同じモノだと知らなかった。(苦)
ず~っと前から、どっちも " 名古屋の老舗ライブハウス " という認識だけは持ってたのですが・・・。
ここでも モグリ露呈。





名古屋駅で再び「きしめん」立ち食い。
(目黒を想いながら・・・。(くどい。))



帰りは新幹線で静岡まで。

う~む。

なんだか " 貫き " 切れてない気が・・・。





ということで、もうちょっとだけ 割とキリギリス月刊 の話はつづきます。
(予定。)



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