練習ジャム
月に2度は代々木公園に行っているような。今回は普段以上に人数が集まった。僕は参加できるかどうか微妙だが、一期JAMメンバーの一人の結婚披露パーティーにおけるライブが近づいており、練習に熱が入る。ジャンベとダンスを合わせるのにも苦労するが、そもそもジャンベ隊のリズムも完璧に揃っていない。所帯が大きいので、全員での練習をするのがまず困難な状況である。残り2週間を切った。詰めるために本腰を入れる。

早食い競争に参加していた。4人でテーブルを囲む。しかも膳に乗った飯や味噌汁など、普通の食事で速さを競う。さらに食後、審判を笑わせなければならないという、意図が分からないルールがある。審判が笑わなかった場合は白飯をまたよそる。

僕は最高のギャグを思いついたつもりでいた。椀を箸で指して「このお米ふわふわだよ」というギャグを。ウケないはずはないと自信を持っていたが審判はクスリともしない。それでも確信があった。他の挑戦者も笑わせるのに失敗している。飯を再度盛って2度目、さらにリアクションを大きくして「このお米、ふわっふわだよー」って今にして思えば何が面白いのかさっぱり分からない。審判は口元が少し緩む。これは押し通すべきだと判断して3度目、顔の表情と声色も派手に「このお米、すごくふわっふわだよー」といって寄り切り、一抜けを果たす。次の関門へ向かった。

前後が思い出せない。なぜそのような催しに参加しているのか、次に待ち構えていたのは何か。最たる疑問符はそのフレーズのどこに面白さが含んでいるのかということ。

ヲッさんありがとう シャア専用ザクの切手が貼られた封筒が大阪から届いた。ヲッさん がブログに載せた、ビックリマンチョコの福留孝介のゴールドシールを、僕がせびったことから始まった。待ちわびた福はそれだけに留まらず、山本昌のビックリマンシール、立浪と福留のベースボールカードまで入った大盤振る舞い。中日ファンの僕を熟知したヲッさんの粋な計らいだ。こういう、いなせな男こそモテて然るべきだと思う。袖をまくって凛と構える立浪、ジャストミートしたと思われるフォロースルーの福留、特徴をとらえた山本昌のデフォルメイラストでお腹いっぱいである。ヲッさん、ありがとうございます。草々。

 低○中中○○高○ 1st
 高○○高高○中中 2nd
 中中○高中中高○ 3rd

知っているククのリズムは3つあった。聞けば5つか6つあるらしい。ポピュラーなものだけに各地で広まり、地方によって変わってくるとのことだった。残りの内の2つを伝授された。

 中○中中低高高○ 4th

これは割と簡単だった。他のリズムに持っていかれることもない。難易度でいえば3rdのほうがはるかに上だ。僕の中では難しい順に3>2>4>1である。

 中○中○中中○○
 高○高○高高○○
 高○低○中中○○
 高○低○中中○○ 5th

4回分に相当して長い。1小節と2小節の頭はそれぞれトゥルッ、タラッという感じでダブルスラップを適用する。またこれも解釈はさまざまのようで、他のリズムと頭をどこで合わせるか、見解は複数ある。正解はないというのが僕なりの答え。

劣勢をはね返した。7回の集中打が出るまでは勝てる気がせず、チームと自分の集中力のなさを嘆いていた。野球とはまさにチームスポーツで、微妙な精神面での揺れは伝染しやすい。だからこそ流れというものが存在する。細い糸を慎重に、後半戦に入ってからの本拠地初勝利をたぐり寄せた。あまりにも遅い。この時期にきて不細工なゲームは見たくないのだ。絶対的な強さ、悲願への確信はないにせよ、連覇への糸は切れていない。
マンションの5階のベランダから飛び降り、地面に落ちることなく、その高さから平行のまま飛び続けた。すさまじいスピードで息ができない。無音だった。途中から目も見えなくなる。飛んでいるのか落ちているのか、五感が失われると定かなものがない。何しろ重力もない。考えるのも億劫になっていたがおそらく落ちているのだろう。平行から垂直へ、地面に叩き付けられることもなく、ひたすら深みへ沈む。終わりのない落下を目覚めが止めた。
霊が尻をまさぐるまではいつも通りだった。そこから別の場所も同時に攻めてきた。左のわきの下をグリグリと突き上げ、額の生え際をカリカリとかいてくる。彼が意味不明なことをするのは今に始まったことではない。しかしこの3点を攻めるということは「彼」ではなく「彼ら」と複数形にしたほうが正解なのだ。仲間を連れてきやがった。少なく見積もって現在二人。今後もっと増えるかも知らん。僕のベッドは人口密度が高い。安眠の日はさらに遠ざかった。