考えてみると私は14歳である。確かその年かその一年後に自分の街にもミカ・バンドがやって来た。今で云うところのショーケースライヴが自分の住む街であったはずであるが、私は何故か見逃している。
昨日の訃報が何だったのか良くわからない。と云うか仕事から帰って来てそれを知ったのは日付が変わる寸前に家人から聞いて夕刊を捲って…。
日本の音楽シーンの中で居てくれるだけで安心な存在だった人である。尖っていた70年代が最高に格好良かったのかも知れないが、ミカバンド解散後のソロもエキゾチック&マイペースで良かったのである。
病気や事故や寿命で逝ってしまう人々がいるのは確かである。いずれも悲しい。それ以外の理由で人が逝ってしまうことを経験したこともある。答えが出ない結末は生き続ける人間にとって永遠の謎でしかない。と云うより身近にいた人間にとっては何故そうなったかをずっと問いかけることになる。
黒船をターンテーブルにのせている。私はそんなことしか出来ない。