2017年4月にオープンしたばかりの「terroir 愛と胃袋」。
有機栽培の野菜や放牧の畜産、ときにはシェフが山に入って摘んできた自然の恵みや川魚など、八ヶ岳の旬の食材を厳選して食べさせてくれます。
入り口の看板は夜だとまったくわかラないので要注意です。
佐久甲州街道最後の宿場、 長澤宿にたたずむ築170年の古民家をリノベーションしたつくりは、見事です。
広い土間をエントランスのように使い、地元の物が販売されています。
厨房を横目に見ながら客席に向かいます。
派手さはないけれど、なんだか落ち着く、不思議なテーブルセットです。
素敵なメッセージカードが迎えてくれます。
「ご来袋」の文字がしゃれていて、いいですね。
一見、使いにくそうに見えるカトラリーも使いやすさに驚きます。
このカトラリー、それぞれ席によって違います。
おしぼりも素敵な器に乗って出てきます。
お茶もほっこりしていて美味しい。
身体の芯から緩みます。
コースメニューの内容は来店してみてのお楽しみ。
もちろんお料理も素敵な器に乗せられて運ばれてきます。
八ヶ岳のクラフト作家たちの手仕事を感じる器でTerroir(テロワール/この土地ならではの味わい)をもてなしてくれます。
ひと品なめのプレートは、季節感満載の「花豆 平飼いの鶏のたまご」。
アーリーレッド。
花豆と花豆のムース。
卵のきみの燻製。
栗のムース(
ふた品めのプレートは、楽しみにしていたジビエプレート「パテアンクルート」。
鹿のロースト。
鹿の独特の硬さがなく、やわらかくて美味なり。
ツキノワグマのグリル。
やわらかさの中にしっかりしたこってりさが残り、これは美味い!
八ヶ岳を50年登ったり、歩いたりしていますが、熊に出会ったことはありません。
明野猟友会が仕留めたそうな。
もしかすると、、南アルプスの麓か茅ヶ岳周辺産かもしれません。
鹿と豚のペーストうり坊のジュレ乗せパイ包み焼き。
オリーブ茶、やわらかい味わいが癖になりそう。
3品目は「明野金時」。
放牧豚のリエットにりんごの酵母を使ったカンパーニュ。
4品目は「ブラウンマッシュルーム・トリュフ」。
ブラウンマッシュルームのぴゅれにジャンボマッシュルーム+
5品目は「愛媛県産舌平目」。
舌平目の骨でつくったトマトベースのブイヤベース。
6品目は「新生姜」。
新生姜のグラニテ(かき氷)に炭酸水をかけて、
新鮮なお味。
7品目は「猪・鹿」
イノシシのヒレ肉。
ほどよい固さが口の中で溶けます。
鹿のもも肉(しんたま)。
このナイフ、よく切れます。
ナイフフェチとしてはたまりません。
本日のデザートは「りんご」だそうな。
りんごのタルトタターン(焼きリンゴ)
ジューシなりんごが口の中に広がります。
これは幸せです。
牛乳のアイスにザクロ。
ザクロが味を引き立ててくれます。
デザートと共に出てくるコーヒーも香り高くて落ち着きます。
最後の「フィナンシェ」。
花豆の上に乗ったかわいいひと口サイズのパウンドケーキ。
窓の大きなレストランは大好きです。
八ヶ岳の恵みを受けた食材に、光と空(宙)のエネルギーが注がれる気がします。
座席数はそんなに多くないので、サービスも温かいものです。
細かい装飾品にもセンスが見え隠れします。
こだわりぬいた厨房は、きっと使いやすいものなのでしょう。
ドリンクメニューです。
寒い季節限定の食前食中のハーブティーが断然お勧めです。
中でもオリーブ茶が絶品!
ジビエ料理が苦手な人でも、「terroir 愛と胃袋」なら大丈夫かもしれません。
ぜひ、八ヶ岳の恵みとして、ジビエ料理も楽しんでみてください。
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