23年10月22日 郡上竿で束釣り | 長良川と郡上竿の世界

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10/22(日)

 
朝から天気がいい。
しかし、鮎釣りの道具はもう片付けた。
何でもいいから釣りがしたい・・・
そうだ。久しぶりにハゼ釣りにでも行こうか。
潮を調べてみると小潮。
ノベ竿で釣るにはちょうどいい。
場所は、家からそれほど遠くない木曽川下流。
餌は途中の釣具店でイシゴカイではなく、あえてアオイソメ(青虫)を買う。
到着すると、ちょうど干潮から潮が上げ始めたベストタイミング。
竿は郡上竿。
カーボンの「郡上あまご5.4ⅿ」。
郡上竿でハゼを釣るのは三年振りぐらいだろうか。
仕掛けも、渓流釣りとほとんど一緒の脈釣り用。
移動式天井糸。
道糸は伸びがなく感度がいいPE0.3号。
蛍光毛糸の目印4個。
オモリだけはアマゴ釣りより少し大きい0.5号。
ハリは藤本重兵衛の「新アマゴ」。
腰には郡上タモと郡上魚籠。
首からは郡上の虫入れ。
到着して第一投目からハゼ特有の小気味良いコンコーン!というアタリが出て、10センチクラスをタモに飛ばす。
上げ潮でちょうど活性が高く、アタリは止まらない。
それでも、上げ潮と一緒に群れで移動してくるのか、アタリが頻発するタイミングにもムラがある。
だから、手返し良く釣るために、ハゼをタモに10匹くらい溜めてから魚籠にいれる。
手元にアタリが出る前に、目印で糸フケを読み取って合わせないと、飲まれるか餌だけを取られる。
渓流のアマゴ釣りのように、微妙なアタリをとらえて合わせ、遊ばせずに抜いて腰に差したままのタモに飛ばしてハリを外す。
硬い穂先の郡上竿だから、それができる。
穂先の細い普通の渓流竿では、こうはいかないのだ。
簡単なハゼ釣りだが、奥が深い。
餌は、アオイソメの頭が一番針持ちがいい。
そして、アタリを出すためのハゼとの駆け引きと、小さい魚の割に強い引き。
これが、時が経つのを忘れさせるくらい面白いのだ。
私は、ハゼ釣りでも何匹か釣ると針先が鈍るので砥石で研ぐ。
すると、アタリを合わせて針に乗る確率が格段に違ってくる。
 
2時間半ほどで魚籠が重くなったので納竿。
数えてみると114匹の束超え。
 

鮎もハゼも一年で一生を終える年魚。
釣ったハゼは、命に感謝していただいた。