7/8(土)
梅雨末期の豪雨予想の週末、土曜日だけは釣りができるだろうか?
夜明け前、刻々と変わる雨雲レーダーと水位データーを気にしながら長良川へ向かう。
長良川中央エリアに到着してみると、それほど水位は高くない。
(ギリギリ竿が出せるぐらい)
朝早くて、土手のヤブカンゾウの花もまだ開いていない。
鮎は掛かるだろうか?
鈍色の空の下に広がる浅葱色の水面に竿を出す。
ボツボツ掛かるが追いは弱い。
サイズもバラバラ。
さらに広範囲を丁寧に探ってみるがアタリが遠い。
…何かが違う。
追い気があるとか無いとかではなく、そもそも鮎が居ないのだ。
これだけ探ってみて、出合い頭の交通事故で掛かる鮎が極端に少ないことからもそう判断をせざるを得ない。
朝8時までの2時間で8匹掛けたが、ここで終日粘っても釣れる気がしない。
…移動だ。
郡上の美並エリアに転戦する。
水面を白い霧が漂い流れていく。
荒瀬の絞り込みに差すと、いきなり良型が4連チャン。
しかし、そこからアタリが遠のいた。
着き鮎を一通り釣ると、次が続かないのだ。
釣ったばかりの元気な鮎を平瀬やトロにどれだけ丁寧に泳がせても、沈黙したままウンともスンとも反応が無い。
荒瀬の一等地だけは、忘れた頃にポツポツ掛かる。
こんな時、つくづく思うのは鮎は瀬につく魚だということ。
今年のように鮎の極端に少ない年は、瀬の中、それも荒瀬しか掛からない。
そこが、本能的に鮎の一等地なのだ。
鮎が多い年は、そんな荒瀬から追い出された鮎が平瀬に、更にそこにも縄張りをつくれない鮎がトロやチャラに縄張りをつくる。
だから、荒瀬の一等地で掛かる鮎は良型ばかりなのだ。
この日も、そんな一等地の鮎を一通り釣り切ったら、もう釣れる気がしなくなり、大粒の雨が落ち始めた14時に納竿した。
ふだん以上に丁寧に釣ったつもりだったが、釣果は19匹だけ。
中途半端な数だが、頼まれていた福手さんのところに持ち込んだ。
特大と大サイズが半分以上だったが、如何せん数が・・・
福手さんの話でも、今年は皆が全然釣れていないとのこと。
さてさて、梅雨明け以降はどうなることやら。