今回は、製作ではなく考察と燃焼テストをした話。
土瓶蒸しをやるのに固形燃料では使用する量が半分ちょっとなので不経済。
火を消せばもう1回使えますが、残りは半分以下なので2回分には若干足りないんですね。
そこでアルコールストーブ。
アルコールストーブなら必要量を入れるだけなので経済的。
ただ、自作のアルコールストーブは普通の鍋を想定して作っており、ジェット孔が外向きである為に現在は主に小鍋用コンロ(口径13.5cm)で使っていて土瓶は合わないんですね。
仮に五徳を使い土瓶を載せても炎は土瓶の底面にフィットしないと思われます。
【固形燃料用コンロ使用時(内径6.8cm)】
【小鍋用コンロでのアルコールストーブの燃焼テスト】
なので、固形燃料用コンロで使えるジェット孔が内側を向いたアルコールストーブを考えました。
最初はバスタブ燃焼にしようと思いましたが、思い返してみると燃焼効率が良くなかったような気がしたので却下。
【バスタブ燃焼】
で、考えたのが現在大きく開いているセンターホールを小さくし、その周囲にジェット孔を開ける方法。
【現在のアルコールストーブ】
↓
【イメージ画像(外側のジェット孔は無いつもりで.....)】
ただし、そのままでは気化したアルコールは間口の大きいセンターで優先的に燃焼すると思われるので、センターホールには仕切りが必要。
更に、その仕切りの周囲にはガス漏れを防ぐ為に耐熱パテなどを塗る必要がありそう。
で、耐熱パテを探したところ、安くて¥800ほどなんですね。
「それなら安価なアルコールストーブを購入した方が早いんじゃねぇ?」となってネット検索したら¥1000程度の安価な物はあったけれど、径が7cmで固形燃料用コンロ内には収まらないので却下。
ギリギリ内部に収まる6.7cmと言うのもあったけど、いささか高価。
そこで、「100均に売ってなかったっけ?」となって行ってみたら¥200で売ってました。
で、購入した次第。 f(^^;
と言うのも、径が6cmなので内部に収まるし、ジェット孔が内側と言うのもよろしい。
それに、仮に作るとしてアルミ缶は2本必要なので、アルミ缶の飲料を2本購入するならどう考えたって100均のアルコールストーブを購入した方が手っ取り早いです。
ちなみに、このアルコールストーブの容量は40ml。
と言う事で、早速燃焼テスト。
高さが無いせいなのかジェット孔からの炎は確認できず、燃焼状態はバスタブ燃焼と言う感じ。
それでも炎が中央に集中しているのは良いです。
ジェット孔からも炎は出ているのでしょうが、センターの炎に混じって見分けがつかないのでしょう。
もう少し高さがあるとハッキリするように思いますが、密閉度の問題もあるかと。
まず、インナーにガタつきがあるので縁からガスが漏れ出している可能性があります。
それと、気になるのが底にある突起。
おそらくアウター側にアルコールを供給する隙間を作る為だと思われるのですが、隙間が広すぎて気化したガスがジェット孔に回らないのではないかと。
隙間が無くてもアルコールは流れ込むように思いますし、隙間を開けるよりもインナーに切り込みを入れる方が良いように思います。
それと、これは燃焼状態とは関係ないんですが、問題が1つ。
アルコールストーブは着火時に「ボッ」と音がして火が点きますが、このアルコールストーブは、その際反動なのかアルコールが飛散するんですね。
なので、火事になる恐れがあります。
何回かテストしたところ、入れるアルコール量が少ない時にそのようになる傾向があるようで、一般的なアルコールストーブの形状を見ると中央が高くなっているので、おそらく原因は高さにあるのではないかと。
ちなみに、ダイソー製の高さは2.57cmで、自作品は4.87cm。
自作品ではアルコールが飛散した事はありません。
と、ダメ出ししたところで、一人鍋をやるので試しに小鍋用コンロで使ってみました。
事前のテストではアルコール6mlでの燃焼時間がダイソー製は 3'37''、自作品は 2'38''と1分ほどの違いがありました。(本燃焼ではなく着火から消火までの時間)
この事から自作品の方が火力は強いと思われます。
もしかしたら燃焼効率が悪いだけかもしれませんけど.....。
それはそれとして、上画像を見ての通り炎が大きく小鍋用コンロからはみ出すし燃焼が安定しない感じ。
バスタブ燃焼の特徴のように思いますが、これよりも小さい固形燃料用コンロで使うのは若干不安。
ちなみに、コンロの大きさに違いはあるけれど、鍋を載せる位置は小鍋用コンロが1mm高いだけ。
で、やってみました。
すると、やはり炎はコンロの外に出ていました。(下画像○)
炎が外に出るのは無駄のように思いますが、このコンロの場合は土瓶が中に収まるので周囲からも加熱されそうな感じが良いです。
また、コンロの内部が狭い事で小鍋用コンロよりも炎が安定する感じだし、実際の位置よりも8mmほど炎に近くなるのが良い感じ。
それに、コンロ本体も熱せられるので保温効果も期待できます。
ま、土瓶と言う時点で保温効果はありますけどね。
燃焼時間に関しては、その後も何回かやってみたところ、土瓶の内容量一杯でも20mlのアルコールがあれば沸騰します。
この事から、市販の燃料用アルコールは1本500mlなので25回使え、今は物価高騰で1本が¥400程度だけど、それでも1回分は¥16になります。
固形燃料は1個¥40~¥50なのでアルコールストーブの方が経済的。
ちなみに、アルコールストーブを作った2016年当時、アルコールは1本¥200(500ml)程度で、固形燃焼は¥20~¥30でした。
と言う事で、今後はアルコールストーブを使うんだけど、小鍋用コンロに五徳を置いて使うのも試し、沸騰までの時間を比較して使うコンロを決めたいと思います。
では、また! (^o^)/