懐中電灯評価基準の基本-2:明るさ | プロライトジャパンのブログ

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懐中電灯評価基準の基本-2:明るさ

 

*ANSI  FL1 基準、点灯後30秒の光束の数字を大きくすると販売に有利です

 

ここでは実用に重要

光束=ルーメン(lm)と人間が感じる「明るさ感」の違いを考えます

 

車のヘッドライトでない懐中電灯の場合「明るく&素手で持てる」のが重要です

 

1:明るさ感は照射先の照度 感(lx・ルクス)で決定されます

しかし遠方が見えるのは別問題です

明るく感じるのは近い場所の照度lxが高い1,750,lmでしょう

 

遠くが見えるのは?

微妙ですがカメラでも1,250lm, 83,900cdの方が遠い樹木が良く見えます

カンデラで9%高いだけです

 

眼はオートで明順応&暗順応します

照度で調整されます

 

明順応し、近くの照度に眼が順応します 

LH8-Bのcd=カンデラ 9%差の違いがハッキリします

 

 

結論:

A : 遠方を観るのに良いライト:cd値「高」・照射距離「長い」・光束(lm)「小」

B: ワイドに周囲全体を観るのに良いライト:cd値「低」・照射距離「短め」・光束(lm)「大」

注意点:想定使用時間中のステップダウン率 ±1/2 推奨

 

Note:室内照明は文化的ファクターが大きくなります

 

*欧州大陸 SI(国際単位系)の地元パリの伝統的レストラン(Laperause 等)は「暗さが命」的です。

この室内だとスパンコールのドレスを着た女性の身体の「ハイライトラインだけ」輝き、他はディープに沈む照明です。

注:Laperause のウェブサイトが酷く下品に変化してます。多分買収されてます

注2:Laperause は一例です、ミシュラン星無しレストランも照明暗め(20Wシャンデリア球)や地方都市なら消防法無視で、ロウソク各テーブル3〜5本=36lm〜60lmです

 

*一般に欧州大陸は「電球色」照明で暗い壁面で、人物が照明で照らされるのを観る文化圏です

 

*アメリカ合衆国はアイボリー・オフホワイト&パステルカラーのインテリア系がマジョリティー

家具は木製・液晶・有機ELテレビも木目化など

反射光が少なく暗めです

 

2:肉眼が感じる照度は上限(飽和・サチュレーション)が有ります

 

3:実際には照度感がサチュレーションしてる場合もLED電流の違いで「カラーシフト」&「周辺光照度」の違いで照度変化を認識します。

明るいポイントを観ると自然と眼の黄斑 部分で注視します。

黄斑には血管が無いので照度が高いポイントを見つめると感度が鈍ります

 

4:照度・光束の元「光度/カンデラ」がヒトが感じる「明るさ」を 定義したものです

最初は「燭」=Candle Power と鯨油ロウソクの灯りで定義されてます

カンデラ cdは「燭」に合わせて定義されました

燭とcdの差は¥100,000クラス照度計 測定誤差の1/100以下の差です

光度から555nm/540THzのライムグリーンの光1.0W=683lmと端数に定義されました

 

今力を入れてるWeltoolの最初のメインはタクティカルライト&フォレンジック(鑑識)ライトです

本社登録国がカナダからドイツに移転したARMYTEK もドイツ流に変化し、大幅改善しました

電話番号がドイツの国番号「49」に変更されてます

 

販売先の基準・法律に:

A:販売後X年のまでに公式スペックを5%(ものによって10%)下の場合は無償交換または無料修理

B: ランタイム1/2時点の光束&カンデラの最低保証値 記載

C:使用者の安全性(運用が厳しい)

 

Weltool  W3Plus T12Plus, T17 

ArmyTek Doberman / Predaor / CRYSTAL :スペックが控えめなのはドイツ・EUを見てです

 

T12Plus のHighモードはバッテリ容量が33.3%増えランタイム24%延長です

Highモードは約10%以上電流増加です

 

T12PlusFull Powerモード2,000lmHighモード1,000lmのグラフ

実用上重要な照射距離:2,000lm 750m & 1,000lm 529m=光度&照度です

これがヒトが知覚する「明るさ感」の『元』です。

人間が感じる「実際の明るさ」

ヒトが感じる1,000lmの明るさは2,000lmの84%です

根拠:照度の知覚は対数スケールになります

SI単位で十進法なので常用対数軸で表現可能です

 

Wetoolが頑張ってる領域は XY% 明るくし熱が増えても「過熱しない」ライトです

長時間明るさ維持する意味が無くなるからです

 

W3Plus:既に痛くないボディスタイル+温度最適化

T17:強度&耐久性・温度最適化・ランタイム延長

T12Plus:最高強度・温度最適化・遠方照射

二重ボディーの効果です

一世代前のT12::室温28℃ 無風

W3Plus 1.0km届くLowモード:室温28℃ 無風

W3Plus 1,800m以上の Full Power モード:室温28℃ 無風

初期 T17(室温28℃)

 

* ライトの加熱は持てないだけならマシです。

危険なケースも有ります

 

コロナ禍から親会社が欧州家電メーカーにOEM & ODM供給してたACEBEAM に変化が有ります

相対的にマイナーな事業部が欧州の規制・不景気etcで懐中電灯事業部が急拡大しました

ライトを理解してた最初からの商品開発責任者&販売責任者が親会社から指導したマネージメントが多く格下げです

 

結果 X50V2.0は「過熱」&30秒で1/8のステップダウンです

 

グローブ無しだと持てません

某英語のレビューサイトで、86℃まで温度上昇させてました

バッテリーがIMRで良かったです ACEBEAMのバッテリ耐久テストです

旧タイプのLi-Ionバッテリだったら爆発の可能性大でした 基礎知識無さ過ぎです

30秒ステップダウン