先月実施した、生徒のみなさまのアンケート結果をお届けしています。Q.7~Q9は、5+1 Englishのオリジナルトレーニングメニューについてお伺いしました。(Q1~Q6の結果は、こちら)
前回の投稿では、「伸びていると思うスキル」について、トレーニングメニュー変更前(2020年)と変更後(2022年)の結果を比較しました。(結果はこちら)
今日は、新しいトレーニングメニューの「Listen and Talk!」についての結果をご紹介します。
Q7.新しいトレーニングメニューの「Listen and Talk!」についてどう思いますか?
(Listen and Talk!の例)
なんと!100%の方が、「あった方が良い」という回答でした。これは、嬉しい!このトレーニングは、こんな感じです。
まず、ニュースの一部をリスニングします。(英文は見ない)
次に、ペアになって、Aさんが表示された日本語の質問を即英語にしてBさんに尋ねます。
Bさんは、さきほどリスニングした内容に基づいて、Aさんの質問に答えます。
これが、慣れるまではなかなか難しいトレーニングです。
まず、Aさん。慣れていない人は、一言一句、直訳をしようとします。とたえば、先日の中級のクラスでは、ロシアのウクライナ侵攻の話でしたが、Aさんのセリフに、「ロシアは核の使用もチラつかせてるの?」というのを提示しました。このトレーニングが初めての人は、まず、「チラつかせる・・・・」で止まってしまいます。少し慣れてきた生徒さんは、頭の中で、「『チラつかせる』とはつまりどういうことだっけ?」と、意味を考えようとします。そして、ゆっくり考えていると、すぐタイムアウトと言われるので、とにかく何か口に出そうとします。毎回、こういった練習を行うことで、みなさん、「アー」「エー」「・・・」が随分少なくなりました。そして、もう一つ重要なポイントは、生徒さんが質問を作る、ということです。これは実際にやってみると、意外にも、上級者の方でも質問をうまく作れない、ということに気づかれます。多くの場合、わたしたちは、「質問をする」というトレーニングをやってきていないので無理もありません。教科書や一般的な英語の教材では、リスニングやリーディングをした後に、True/False Questionや、WH Question などが与えられて、学習者はそれに答える、というのはよくあると思います。これだと、いつまでたっても学習者は受け身で、自分から質問をすることができるようになるには時間がかかりますね。コミュニケーションの大事な要素の一つである質問ができるようになるには、やはり練習が必要だと思い、このような形でトレーニングメニューに入れています。
そして、次のBさん。 Bさんのセリフは空欄です。つまり、Bさんは、Aさんから繰り出された質問の答えを、さきほどリスニングした内容の情報の整理をして、正しく、わかりやすく伝わるように、自分で英語を再構築しなければなりません。流れてきたものをそのままリプロダクションすれば良いのではありません。(リプロダクション自体も難しいですが) Bさんは、何を落として、何を言うか、「思考力」「判断力」を使う練習です。
Listen and Talk!は、単純ではないので、なかなか苦しいトレーニングだとは思うのですが、みなさんこの新メニューを気に入ってくださっているようで良かったです!(実は、毎週作るのが、結構大変ですので、「要らない」と言われたら、すぐやめるつもりでした!)
(続く)