2021年1月 中2道コン国語レビュー | 教科別専門教室FiveSchools OFFICIAL BLOG

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中2 大問1(漢字)

標準的な出題です。

「つとめる」の同音異字は頻出ですので、復習しておきましょう。

「務める」=任務を。

「勤める」=労働。

「努める」=努力する。

今回は具体的な任務内容ではないので、「務める」ではなく「勤める」、ということです。

 

中2 大問2(短歌、文法)

問1 

中2の1月道コンでわりとよく出る短歌ですね。

2018でも出ていました。

 

(1)「句切れ」の問題といえば、まず最もよく出るのは「切れ字」です。

「切れ字」は多くの生徒が「や・かな・けり」の3つを覚えると思いますが、実は今回の「ぞ」も切れ字なんですよね。

ただ、「ぞ=切れ字」と覚えるよりも、まずは「。」がつくところ=句切れ、という大原則をしっかり理解したほうがよいかと思います。

「ぞ=切れ字」を覚えてももちろんいいんですけどね。

 

(2)「擬人法」で引っかかったのではないかと。

今回は「心の鐘」ですから、「人間の心→モノにたとえる」表現です。

擬人法は逆に「モノ→人間」ですから、まったく逆。

いわば「擬物法」とでも言えばいいでしょうか。

 

問2

「~されてください」と書いて減点された方はどれぐらいいるのでしょうね。

これはマニアックなレベルなので、まず明示的に教えられることはないと思うのですが……。

「する」の尊敬語として「なさる」「される」は本来どっちでもいいんですけど、「~ください」という依頼文のときに「~されてください」は通常使わないんですよね。

 

問3

これも定番「主述のねじれ」問題です。

こうやって問題として出されたらだいたい解けるんですけど、記述の答案を書くときにこういうことをやらないように注意。

 

中2 大問3(小説)

標準的な難易度の良問だと思います。

心情の流れとしては、以下の内容が読み取れていれば大丈夫でしょう。

文章をもう一度読みながらチェックしてみてください。

 

母=「手持無沙汰」=娘の練習にあまり興味なさげ(※)

→営むパン屋の評判が良くない(ショック?)

→娘が必死で練習

→母が娘の必死さに引き付けられる(※との対比=問1)

→娘が膝をぶつけて心配

→それでも練習を続ける娘に感動&成長がうれしい&誇らしい

⇔自分はパン屋の仕事を適当にやっていたことに気づく&情けない

→コーチに感謝

 

問1~4

以上の心情が読み取れていれば、特に難しいことはないと思います。

 

問5

模範解答に書かれていない「これもアリなのでは?」という質問がいっぱい道コン事務局に行ってそうな気がしますね……。

 

ちょっと模範解答が表面的すぎるかな、と思うんですよね。悪いとはまでは言いませんが。

 

「練習したら勝てる確率が高くなると恵にアドバイスしてくれた」

 

ポイントはそこじゃないだろ……感がぬぐえないんですよね。

ただ口先でアドバイスしたことに感謝というより、

 

・娘に思う存分練習させてくれていること

・身体を壊さないように配慮してくれていること

・娘の練習を、あるいは選手としての娘をしっかり見守ってくれていること

 

のほうに感謝すべきポイントがあるのではないでしょうか。

あるいは、これは採点基準表にも載っていますが

 

・娘のやる気を引き出してくれた

 

という観点で書くのも悪くないと思う。

 

中2 大問4(評論)

「日本人あるある」みたいな内容で面白いといえば面白いのですが、正直中1説明文のほうが難しいですよね。

難易度的にも中1と中2でちょっと逆転現象が起こってしまったかな、と感じます。

記述らしい記述もないですし。

 

問1

品詞は文法の中でも最も出やすいので、これができないようだと困ります。

基本的な講義をする場ではないので解説はここではしませんが、どうしても苦手な人は当塾「中学国語基礎Lesson(文法編)」を受講してください。

こんなものはあっと言う間にできるようになります。

 

中2 大問5(漢文)

「株を守る」の話を知っている人にとっては、問1以外は文章読まなくても答えられてしまいますよね。

まぁ「株を守る」は「矛盾」「蛇足」ほどの超有名エピソードというわけでもないので、中2生で知っている人はそれほど多くないかもしれませんが。

その分、問3で古文漢文にしては珍しいやや長めの記述を出した、ということなのかな、と。

 

中2 全体を通して

全体的に悪い問題ではないと思うのですが、中1に輪をかけてさらに難易度下がってしまった感があります。

これだとあまり差がつかないように思うので、今回の中2国語で高得点だったからと言ってあまり油断はしないほうがいいです。今回良かったからと言って、それで「自分は国語ができる」と天狗になってしまうと後々ひどいしっぺ返しが来ると思いますので、謙虚な心を保って修行を今後も積んでいきましょう。

とはいえ、9割オーバーできるのであれば相応の能力はあると思ってよいのかな、と。

 

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