麻奈美について行くと、K町の小さなバーSにたどり着いた…

昔、良く来ていたみたいで、スタッフの男の子のと親しそうに挨拶して奥のボックス席に陣取り、彼女の好きなワインで乾杯カクテルグラスした。

2本目のワインが空きかけた頃、彼女は酔ったのか自分の事を話し出した…



両親に殺意さえ抱く事もあるほど、憎悪の念をもつ様になった複雑な事情…

それでいて両親のそばから離れられない自分の宿命みたいな事…
それが為に旦那と別れなければならなかった理由…



ひとしきり話すと、彼女は靴(ミュール?)を脱いで、ソファーの上に横になりはじめた。


オイオイ、パンツが見えてるって(笑)

だからこんなところで、寝たらダメだって…あせる

他の客にもパンツ見られるって!





こんな話、他の客(彼女の客)にも話したりするのだろうか?


こんな姿、他の客の前でも見せた事があるのだろうか… ?






ますます僕の気持ちは複雑なクモの糸に絡め捕られる様な心境になってしまった…あせる





時刻はもう朝になっていた…






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ある日、飲み会の帰りにいつものMに行こうと歩いていると、私服の麻奈美とすれ違いかけた。

ジーンズのミニスカートにパーカーというラフな格好にサングラスという出で立ちに、危うく気付かないところだった(笑)

「どないしたん、店は?」
「めちゃめちゃ暇やから、はやあがり♪」

「それで、どこ行くん?」
「ちょっと飲みに行こう思って…アルファさんも行く?」


「ええのか?誰かと行くのと違うの?」

「1人やで♪k町の方やけど」


ラ、ラッキー!
というわけで、プライベートの彼女と2人で飲みに行く事になりました…







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彼女と出会ったころ、彼女の口から両親に対する憎悪とも言える、複雑な感情をきかされた・・・・


アフターで飲みに行った時もベロベロに酔いながら、母親に対する殺意をもらすこともあった・・・


そう   彼女も十分壊れた心の持ち主だった。(;^_^A


さらに兄弟に対しても、複雑な感情があるようだった・・・



普段の彼女は明るく、サバサバした性格で、どちらかというと男っぽい感じでキャバ嬢としては微妙なタイプだった。

メールもマメに返す方でもなく、電話しても3回に1回出ればいい方だった。

それも作戦のうちと言ってしまえばそれまでだが、彼女に夢中になればなるほど、返事がなくても毎日のように、

メールしてしまう僕であった・・・叫び


子供を寝かせてからの出勤なので、なかなか時間があわず、同伴したくても店前同伴がほとんどで、ごはん行ってからというのは数えるほどしかなかった。


そのなかでもワインバーに行った時のことは今でも印象に残っている・・・


薄暗い雰囲気の良い店で、店内はカップルでいっぱいだった。

僕たちはカウンターに案内されて、キャンドルの灯りを見ながら彼女の好きなワインをあけた・・・

ロウソクのあかりに照らされた彼女の笑顔はとても綺麗に見えた・・・

とりとめもない話をしながら彼女の笑顔を見ているだけで、僕の心は幸福感に満たされ、

この一瞬が世界のすべて

過去から約束されていた、運命の一瞬

この時のために僕たちは生まれてきたと感じたのだった・・・・・




今から思えば、ずいぶんイタイ話なんだが・・・


とにかく、その時僕は恋をしていた・・・・

たまたまその相手が水商売の女だっただけだと、本気で思おうとしていた・・・・・・・好









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彼女の事を思い付くままに書いておこうと思う。

僕が気に入っていた彼女の仕草のひとつが、軽いボディータッチである。

水商売のよくあるテクニックの一つだと思うんだが、彼女のそれは何故かとても印象に残っている…


席を離れる時、僕の手か膝に軽く触れて
「すぐ戻るから、待っててね」

と微笑みかけてから行くのだ…

実に巧みな心理作戦だと思うのだが、いつからかそれさえも楽しむようになっていた。

なんとも言えないあの笑顔で
「ちょっと待っててね」

とやられると、帰ろうと思っていても、もうワンセットまぁいいかぁ…て、なってしまいます(笑)


「男の人の、ゴツゴツした手が好き」


とよく言っていた彼女…

横で話してる時、見つめると


「イヤ~今日はメイクが、メイクが…」


と照れていた彼女…



なんでも話し合える彼女…


完全に彼女に夢中になっていた自分に気付きました…


しかし、ここはキャバクラ(ラウンジ?)


そんな素振りは出せません…



ただ、彼女の笑顔見ているだけで、彼女の歌声を聞いているだけで(最初の店にはカラオケがありました) 僕は癒されていたのです…




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季節は初夏にさしかかり、麻奈美と出会ってから数ヶ月が過ぎようとしていた。
相変わらずMは僕にとってメインの店ではなかったが、通っているうちに何回か麻奈美と一緒に帰ったり、彼女がはやあがりの時にk町の方に飲みに行ったりしていた。


その日は麻奈美の誕生日で、彼女も張り切っていつもより二時間も早く出勤しているという…


僕は久々に花束を抱えて、Mに向かっていた。
彼女に連絡を入れると
店の前の通りまで迎えに出ると言う…


僕は少し足を速めた…
(今回から俺→僕に変更ニコニコあまり突っ込まない事にひひ)

そして、最後の角を曲がった時、いつもより派手めな赤いドレスを着た麻奈美が僕の心をワシヅカミにした(笑)






自分でも不思議だった…
特にタイプと言うわけでもないのに…


バツイチとは言え、子持ちなのに…



めちゃめちゃスタイルが良くて、フェロモンムンムンと言うわけでもないのに…

その日は深夜になるまで、店は暇で、二時間は彼女を独占できた。
彼女の横で、その笑顔を眺めているだけで、なぜだか心が落ち着く自分を発見したのでありました…




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