「optical」という言葉を聞くと、「光学の」という訳語や、「optical instrument(光学機器)」のようなイメージを最初に思い浮かべる方も多いかもしれません。
「OCR(optical character recognition/光学文字認識)」などもそうですね。
グラフィックデザインでの「optical」は、「visual(視覚の)」という意味でよく使われています。
みなさんがデザインをするときには、「縦線と横線が同じ太さに見えるように、横線を少し細くする」とか、「中心に置かれているように見えるように、物理的な中心からずらして配置する」などの「視覚調整」を行うと思います。
そのような場面で使われるのが「optical」です。
「幾何学的中心/物理的中心(geometric center)」に対して、「視覚的中心」は「optical center」と呼ばれます。
また、見出し組みなどで、文字のアセンダー(ascender)やディセンダー(descender)の出っぱりなどによってバラついて見える行間を視覚調整することは、「optical line spacing」といいます。
カーニングの「オプティカル」や、InDesignの「オプティカルマージン揃え」など、アドビではそのまま「オプティカル」と訳していますね。
「optical illusion」といえば、「錯視(目の錯覚)」のことです。