日常英会話の「レイヤー」 | グラフィックデザイナーのための英語講座

グラフィックデザイナーのための英語講座

デザインの現場で使われる英語を
『グラフィックデザイン用語英和辞典』の編纂者が紹介します。


デザイナーのみなさんには、おなじみの「レイヤー(layer)」。
もはや意味を説明するまでもないでしょう。

しかし、日常英会話では「layer」という単語を使いこなせているでしょうか?

私が初めてこの言葉を知ったころ、長年アメリカに住んでいる友人に、「レイヤーって何?」と質問したことがあります。

彼は自分の着ている洋服の首元を内側から一枚ずつつまんで、「なんて言うかな、こういう……」と言いながら、説明してくれました。
真っ先に出た例えが「重ね着」というのが、興味深いです。

「layer」は、ほかにも、「layer of dust(積もったほこり)」、「cake with three layers(3層のケーキ)」など、さまざまな日常の場面で使われています。
ニュースでよく耳にする「オゾン層」は、「ozone layer」といいます。

単数形で「layer」と言った場合には、1層分だけを指しています。層の重なり全体のことを言いたいときには、複数形の「layers」を使わないといけません。
また、ヘアースタイルの「ショートレイヤー」は、「short layered」。受動態です。

ついでなので、デザインで使う「レイヤー」関係の表現もまとめておきましょう。

 

レイヤー効果 layer effects  
調整レイヤー adjustment layer  
レイヤーマスク layer mask  
レイヤーを表示する/隠す show/hide a layer  
レイヤーの順序を変更する change the stacking order of the layers  
レイヤーの不透明度を変更する change the opacity of a layer