足の形状に合わせて運動表現を創り上げる事が大切です。 | 社交ダンスはヒップホップよりやさしい

社交ダンスはヒップホップよりやさしい

学校教育におけるダンスと言えば,ヒップホップが主流となっていますが、社交ダンスは二人で助け合って踊ることにより誰でも覚え易く、技術とマナーが自然と身に付きます。
子供からご年配まで、踊ることにより相互理解が得られる、素晴らしい芸術的スポーツです。

私達は普段から靴を履く生活を行っていますが多くの種類の靴が

販売されているからと言って自分にピッタリと合った靴を見つけ

足のトラブルが全くないと言う方は非常に珍しいです。

サイズを合わせ幅や素材の堅さを比べ最も履きやすい靴を選んで

いるかとは思いますがそれでも自分の足に合う靴を見つける事は

至難の業とも言えます。

また、自分の足に合わなくてもデザインや流行の靴と成ると

我慢して履き続けると言う方も多くいて靴選びは今も昔もとても

苦労が絶えません。

 

社交ダンスを踊る時はダンスシューズを買い求める事をお勧め

しますが普段買い求める靴と違って様々な方向に負荷が掛かり

酷使する事も有って丈夫で自分の足の一部と成る程フィットした

履き心地の良い靴が求められます。

しかしながら多くの種類が有るダンスシューズとは言え踊り手は

靴の悩みから逃れられることは無いのです。

履きやすいだけでなく見た目美しく見える事を優先しがちであり

自分の足にフィットした靴で踊っている方はとても少ないです。

スマートで可愛く見える様に小さめの靴を買い求めたり足の形と

全く違った靴底のシューズを履いている方も多いです。

 

足裏の形は世界中で大きく分けて3種類ほどあり細かく分ければ

5種類程有ります。

どの足形に自分が合うかと言う事も大切ですがそれ以上に大切

なのは足の裏と靴底がぴったりとフィットしている事です。

特に足の五指が靴底に着いていて指の曲げ伸ばしが出来る事が

良いパフォーマンスを生む上でとても重要です。

小さい靴に無理やり足を入れて踊っていると足の裏が靴底を通し

床をしっかりと感じられない事から全身へ伝わる床からの力が

部分的な硬直した運動と成ってしまい思うような美しい踊りが

出来なくなってしまいます。

 

社交ダンスを踊る時は常に床からの力を足の裏全体で感じ

上体へと伝えて行かなければなりません。

また上体で作られた運動表現が下肢の筋肉を使って床に

強く伝えられる事が大切であり足の裏が如何に靴底と床に

フィットしているかが重要です。

普段の靴はファッション性を考えて履き辛くとも我慢して

履いている方も多い様ですが社交ダンスを踊る時の靴は

出来る限り自分の足にフィットしてストレスが無い事が

とても重要です。

 

とは言ってもオーダーメイドで靴を誂える方もいるのですが

それとても自分が望む様な靴に成っていない事が多いです。

無理した靴が自分の足になじむ頃は外見的に汚れ壊れて

いる事も少なく無くて多くの踊り手の悩みとも言えます。

社交ダンスのフットワークは足の裏が靴の裏とフィットして

足の筋肉が無理なく自由に動ける事です。

かつてラテンの世界チャンピオンが日本を訪れた時

デモンストレーションの時の靴の親指が見えていました。

後で何故そんな靴を履いていたのか尋ねるとこの靴しか

自分の最高のパフォーマンスが出来ないと言いました。

ダンスシューズは如何に身体にフィットして身体の一部

の様に使える事が大切なのかが解ります。

 

例えサイズもワイズも合っていて柔らかい素材で有った

としても履きなれた靴には敵いません。

自分にぴったりの靴で美しい外見を保つ事を望むなら

使う数か月前に購入し日々柔らかく手を使いほぐす事が

大切です。

この事はいつもきれいなシューズで演じている踊り手が

行っている事と聞きました。

足の裏は手の平の様に敏感に床を感じ取り上体と

下肢の的確なやり取りを創り上げます。

より正確で豊かな音楽表現を望むならば足が無理なく

テクニックを演じらえる靴を探す事が求められます。