今頑張っている事 | 社交ダンスはヒップホップよりやさしい

社交ダンスはヒップホップよりやさしい

学校教育におけるダンスと言えば,ヒップホップが主流となっていますが、社交ダンスは二人で助け合って踊ることにより誰でも覚え易く、技術とマナーが自然と身に付きます。
子供からご年配まで、踊ることにより相互理解が得られる、素晴らしい芸術的スポーツです。

長い人生の大半を社交ダンスと共に生きて来ましたが

歳を重ねるにつれて失ってしまった事に寂しさを覚え

もう一度あの時あの頃の自分を思い出しています。

 

気力も体力も充実していた30代のころは、音楽を

聴くと様々なイメージが沸き上がり突然舞い降りて来た

アイデアに自らがドキドキしたものです。

心に身体が反応しその瞬間しか得られない感動が

具体的な音楽表現として形を成すと、ワクワクした

パフォーマンスが生まれたものでした。

本来与えられたものを再現すると言うより、まったく

違ったものとして表現する事が好きであった事も有って

常に新しい音楽表現を求めていました。

 

あれから数十年の月日が経ち世の中も大きく変わると共に

自らの心と身体も変化して行きました。

当然生き物ですから歳を重ねれば老化していくのは

当然とも言えますが、膨大なる知識はかつての難問も課題も

殆ど難なく答えることが出来、何事においても如何に

対処したら良いか解るようになってきた半面、何か大切な

ものを失いつつあるある事を感じる様に成りました。

 

それは自然に心が感じたままに動ける事です。

何だ、そんなもの、誰でもやってるよと思うかも知れません。

しかし、私は多くの経験と知識がすでに答えを出して

感じるより遥かに早く対処していく自らに不満と

寂しさを覚えるのです。

 

誰もが望むように間違いなく行えばトラブルもなく

日常生活のみならず社交ダンスもスムーズに出来る事が

気に入らないのです。

大人だから、多くの経験を積んできたから知識が豊富で

何でも出来る様に成れたのなら良いのではと思う反面

本当の自分ではない様に感じてしまうのです。

 

社交ダンスを踊る時も、どの様に踊れば最も美しく

楽しく踊れるかという様々なハウツーも身に付けて

来たからこそブログにも書けるようになっているのに

そんな自分を否定する気持ちも有るのです。

本当に自分が感じている事を無視して既成の知識で

自分をごまかしているのを感じるのです。

 

それが人間だと言われればしょうがないですが、

本当に自分が感じたことで自分の思いとして

生きて行きたいと思っているのです。

膨大なる人生の知識を使う以前に自らの五感が

感じたものを何とかもう一度見つけたいと思うのが

最近の私の思いで有り苦悩でもあるのです。