ペアとしての成長と努力 | 社交ダンスはヒップホップよりやさしい

社交ダンスはヒップホップよりやさしい

学校教育におけるダンスと言えば,ヒップホップが主流となっていますが、社交ダンスは二人で助け合って踊ることにより誰でも覚え易く、技術とマナーが自然と身に付きます。
子供からご年配まで、踊ることにより相互理解が得られる、素晴らしい芸術的スポーツです。

世の中には、数多くの男女のペアが居て、
夫婦であったり、恋人同士であったり、はたまた

社交ダンスのペアであったりと、その形態は、
外見のみならず、其々生活も全く異なっていて、
一組とて、全く同じと言う事は有りません。


しかしながら、男女の違いだけでなく、性格も
生まれ育った環境も全く違っているのに、

男女は、お互いに魅かれ合い、いつの間にかに
生活を共にしたりするものです。


確かに、動物的に雄雌の本能としての結び付きも
考えられますが、人間に於いては、お互いに、
相手の事を理解すると言う精神作用が大きく
影響を与えている事が考えられます。
例え、外見的に理想的と思われるペアであっても
実際一緒に生活したり、踊ったりするとなると、
中々思う様にはならず、簡単に、二人の関係は

破綻してしまう事も珍しくありません。


社交ダンスに於いても、外見的な条件に満たされ

誰が見ても理想的なペアが少なくありませんが、

その美しさは、持って生まれたものというよりも
2人が長い時間を掛けて作り上げたものである事が

多いのです。

社交ダンスを見て、外見的は華やかさに圧倒されて

どのペアも、選ばれて優秀な人ばかりの様に感じて
自分の環境や自分自身の能力に愕然としてしまい

ショックを受ける方も時に居ますが、実際の所

殆どのペアが、多くのコンプレックスを抱きながら、
一生懸命努力して成長してきたのです。


芸能界で華やかな生活をテレビ画面に見せる方も

それまでの経歴を見ると、決して順風満帆と言う方は
ほとんどいない様に、社交ダンスの世界も同じく、

殆どの素晴らしい踊り手は、想像もつかない様な

苦しい経歴の持ち主が多いのです。


社交ダンスを踊っている人たちで、上手になって行く
ペアの多くは、踊れば踊るほど、自分達の能力の無さや
持って生まれたペアとしての条件の悪さに悩みます。
華やかな表現で踊っている為、そんな深い苦しみは
お首にも出さないのですが、最初から悩みも無く

思い通りに踊れた方は、皆無と言っても良いのです。


しかし、彼らの様に観客たちに感動を与えられる

ペアたちが持っていた共通の条件は、二つあります。

1つは、社交ダンスが大好きであり、音楽やパートナーを

心から愛していた事です。

パートナーの笑顔が見たくて、喜ぶ姿が見たくて
辛い練習にも耐えてきたのです。


そして、もう一つは、上手になるまで、自分が納得するまで

社交ダンスを辞めなかったからです。

誰もが、何度となく壁にぶつかり、立ち直れない程
打ちのめされるのですが、諦めず、前に進んだのです。

この時、大敵は、他人の踊りと比較する事です。

社交ダンスは、真似をして上手になると言う事も有りますが、

自分達の踊りを否定する様に考えない事です。

世の中のペアが一組とて同じでない様に、自分達の踊りは
あくまでオリジナルの物であり、二人にしかない運動表現が
求める理想であることを忘れてはなりません。

つまり、人と比較していたり、習ったそのままを記憶して
踊っていては、成長は覚束ないのです。

与えられた二人の条件で、どれだけ技術も心も

成長させることが出来るかが重要なのです。

自分達だけの魅力を見つけ、それを表現できるペアは

外見的にも、注目を集める踊りと成るのです。

目の前にいるパートナーは、貴方にとって最高の人であり

素晴らしい感動を共有できる人であることを知りましょう。