初心者の方は、音楽の感じ方に注意が必要です。
音楽のリズムの取り方は様々ですが、一番間違いやすく
先々技術を損ねる原因になる取り方は、スローと言う
カウントの取り方とクイックと言う取り方です。
スローと聞くと、ゆっくり動作をして、クイックと聞くと
早く動作をすると思っている方が結構います。
例えば、4拍子の曲を一小節踊るとき、一拍づつ数えながら
4回体重を乗せ換えればクイックタイミングで
片脚に2拍づつ体重を乗せればスローと数えます。
こんな事は誰でも解っていると言うでしょうが、実際
ステップを踏んで踊ってみると、スローと言うステップは
体重の乗りが遅く、クイックと言うステップは早くなって
身体の動きはギクシャクとしてしまいます。
大切な事は、スローとかクイックという踊り方は
片脚に体重が感じられている時間を表していて、
動く足のスピードではないという事です。
つまり、両足を揃えてから動かす足のスピードではなく
両足が中間バランスで片方の足に体重が乗り移り始める
瞬間から、立ち足に引き付けられたムービングフットが
次に開脚して床をキャッチする瞬間までの時間だと
いう事です。
つまり、片脚が床をキャッチし、もう一方の足が目的の
場所に到達するまでの時間が一拍をクイック、二拍かかれば
スローと数えるのです。
初心者の多くが、片脚で音を感じている間、もう一方の
ムービングフットが止まっている事が多いです。
この、支えている足の時間で、もう一方の足と脚部
そして上半身がどれだけ音楽の特性を表現できるかが
社交ダンスを上手に表現をするポイントと言えます。