「お体をご自愛ください」は誤り | いっちゃんのひとり言
2022-04-03 22:00:00

「お体をご自愛ください」は誤り

テーマ:ブログ

よく、相手を気遣って末尾につける「結び」の一文に「ご自愛ください」がある。

使用頻度の高い身近なフレーズだが、間違って使用している人も少なくない。

『自愛』とは、自分を愛する、自分を大切にするという意味があり具体的には、「健康に注意する」「体を大切にする」という意味合いになる。

それを相手に対して使う言葉のため、「体を大切にしてください」「健康に留意して過ごしてください」という意味になる。

「ください」という表現が、上から物を言うような傲慢な印象で、敬語表現ではないのではと思っている人もいるが敬語表現なのだ。

ところが、「お体をご自愛ください」は、『二重表現』になって誤りなので注意したい。

二重表現は同じ意味を持つ言葉を重ねて使うことで、意識せずに使っていることも少なくないと、知人のマナー講師が言っていた。

たとえば、このように使うといいと。

●新年度を迎え、あわただしい日々をお過ごしかと思います。くれぐれもご自愛ください。

●新プロジェクトの立ち上げで、お忙しくされていることと存じます。どうぞご自愛くださいませ。など。

また、間違えやすいのが、読み方が同じの『慈愛』。

読み方が同じでも意味は全く異なり、深い愛情という意味になるので変換ミスをしないように。

そして、病気やけがをしている人に使うのは、的外れで失礼に当たる。

深刻な病気や長いこと病気に苦しんでいる人の中には、気分を害する人がいるかもしれないため注意が必要だ。

ビジネスシーンに限ったことではないが、一番大切なのはメールや手紙の「中身」である。

中身をしっかり書かないと、内容について問い合わせが来たり、抜けていたところについて質問が来たりして、メールが何往復することもある。

そんな時に毎回毎回メールの最後に「ご自愛ください」とあったらおかしい。

そのメールで終了する、もしくはそのメールに対するお返事が一通来る、そういったタイミングで「ご自愛ください」を使うのが妥当だろう。

また、シンプルなメール、用件だけのメールのような場合は、メールの初めに、季節の挨拶なども書かなくてよい。

なので、結びのところだけやたらに凝るのはおかしい。

その場合は、「ご自愛ください」は不要だ。

ビジネスでもプライベートでも、相手を思いやる心遣いは、よい人間関係を築く上で欠かせない。

特にビジネスにおいては、よい人間関係を築き信頼されることが大きなビジネスチャンスにつながるものだ。

手紙やメールの結びは、よりよい人間関係や未来を築く架け橋という大切な役割も担っているのだ。

 

 

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