自己実現の欲求は続く
若い、若いと思っていたら、あっという間に67歳である。
同級生はほとんどが第一線をリタイアしている。
有名大学を出て一流企業に勤め、それなりの地位までいった同級生も首都圏の片田舎の酒屋の一角を借りて、ソムリエのまねごとをしていると聞いた。
人生それぞれ、やりたいことをやればいい歳となったのだ。
ここまで頑張ってきた自分を誉めてやればいい。
家族のために、会社のために頑張って働いてきたのだから。
皆がそれなりに年を重ね、皺も増え、深くなった。
高校時代のマドンナはマドンナではなく魔女となっていた。
それでいいのだ。
人間なのだから。
私も社会人デビューしてから来月から44年目となる。
この歳になるまで現役バリバリで仕事が出来ることは恵まれていると周囲の人から良く言われる。
本当に有り難いことであり感謝・感謝である。
丈夫に産んでくれた両親への感謝である。
自分を支えてきてくれた家族への感謝である。
人は一人では決して生きていくことはできない。
誰かに支えられて今の自分がいる。
43年のビジネス人生を振り返って思うことは、私自身は生まれながらにして働くことが好きなのだと実感している。
43年間、より高い目標に挑戦し、向上することで自分自身の存在の証明を示してきたように思う。
私も43年間、組織の中で生きてきた。
その中で学んだことは、人こそが最大の資産であり、個人の可能性と組織の発展とは不可分であるということ。
仕事を通して人は自分の能力を出し切り、自己ベストを尽くすことで人として成長していくと考える。
人間の欲求の中で一番高い欲求レベルは何か。
自己実現の欲求である。
この自己実現の欲求を貪欲にも求め続けていたら、43年が過ぎたというのが、今の私の心境である。
自己実現の欲求は、一つ、そしてまた一つとハードルを越えるたびに大きく膨らんでいくものだ。
いくつになっても夢は持ち続けられる。
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豊臣兄弟!のストーリー力
最近、毎回楽しみに見ているNHK大河ドラマがある。
今年1月にスタートした「豊臣兄弟!」だ。
視聴率は突出しているわけではないが、まずまずの数字。
ランキングでも、朝ドラと大河ドラマがワンツーに並ぶなど、NHKドラマの強さも感じる。
戦国モノは日本では鉄板のジャンル。
しかも今回は知名度抜群の「豊臣ブランド」である。
脚本を担当しているのは八津弘幸氏。
「半沢直樹」や「下町ロケット」など話題作を数多く手がけ、巧妙な伏線とその回収、予想を裏切る展開で視聴者を惹きつける脚本家だ。
面白いのは、このドラマの構図である。
豊臣家といえば多くの人が名前くらいは知っているが、意外と詳しい歴史を知らない人も多い。
先日、私の研修でも「豊臣兄弟!が面白い」と話題にして若い女性に振ったところ、興味がないという素っ気ない返答だった(笑)。
歴史ドラマに興味がない人も少なくない。
にもかかわらず、この作品は歴史知識がほぼゼロでも理解できる展開になっている。
八津氏は当初、弟の秀長について「誰やねん?」という程度の認識だったという。
しかし資料を読み込むうちに、あるキャラクター像が浮かんだ。
それが何と「ドラえもん」だ。
のび太のような秀吉が困り、ジャイアンのような信長や柴田勝家にいびられる。
そこにドラえもんのような秀長が登場する。
そんな関係性や構図に置き換えることで、誰でも理解できる物語になったという。
若い層や女性が大河ドラマを見る習慣が少ない以上、戦いや謀略を中心にした重厚な歴史ドラマに振り切れば、コアファンはつかめる。
しかしこの作品は、歴史を知らなくても楽しめる入口をつくった。
八津氏はドラマの終わり方について「希望を感じて終われる作品にしたい」と語っている。
ストーリーというものは、人の心をつかむ力を持っている。
難しい説明よりも、誰もが理解できる構図や物語の方が、人を惹きつけることがある。
説明不要の「豊臣兄弟!」が、今後どのような展開を見せ、視聴率にどう反映されるのか。
その行方も含めて楽しみに見ていきたい。
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一人よりチームの力
社員に当事者意識と経営者マインドを植えつけさせるのは大変だ。
しかし、それは経営者の仕事である。
①永遠に潰れない会社などない。
組織は人で成り立っている。
その人たちが日々全力で仕事に取り組んでいる組織を作らねばならない。
②環境の悪さに嘆く会社は潰れる。
環境の悪さなど言い訳にはならない。
周りのせいにしても何も解決しない。
そういう状況の時こそ前向き思考となるべき。
③給料、賞与は与えられるものではなく自ら獲得するもの。
他力本願ではなく、自ら組織の中で収益を上げる努力をやっているかと自分自身に問え。
④入りを計りて、出を制する。
古今東西を問わず財政の基本中の基本。
一つ一つの案件ごとの黒字化。
一人一人の営業マンの黒字化。
⑤自分はプロのビジネスアスリートであるという強烈な思いを持つこと。
プロでなければお客様からお金を頂くことは出来ない。
⑥結束力のない企業はマーケットの時流に乗り遅れる。
言葉だけでなく、各部門ごとに向かうべき方向性・目標を明確にすること。
⑦顧客に支持され、社会から必要とされていない企業は赤字に転落していく。
赤字の企業はマーケットに存在しなくても良いというサインが出る。
日本の企業の70%が赤字企業であるという現実を直視せよ。
⑧個人の成果も組織の力で成り立っていることを忘れてはいけない。
一人の仕事は一人分の成果。
チームでやれば数倍の成果となる。
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野村證券専務の衝撃のお言葉
43年前に野村證券に入社した時、我々新人を前にして当日の営業統括専務は言い放った。
「野村は数字が人格。
数字の上げられぬ新人はニワトリがタマゴを産めぬのと同類。
絞め殺してケンタッキーフライドチキンに売る。」
「世の中の会社では人生は何度でもやり直せるなんて温かい言葉が充満しているが、野村はボランティア集団ではない。
営利企業であることを一時も忘れるな。稼いでナンボの世界だ。」
「生き馬の目を抜く世界に生きる俺たちに、敗者復活戦などない。
業界トップで何もかも掴むか、そこいらへんの株屋で終わるかのどっちかだ。」
「全てはおまえらの行動が結果を導く。
結果が伴えば対価は後から必ずついてくる。」
「有名大学を出ても行動を起こさなければ結果は出ない。
将来の自分は今の自分の行動の産物だ。
因果律の世界だ。」
「もう一度言う。野村は数字が全てだ。
結果が全てだ。
結果の出せない奴は能書きをたれても誰も相手にしない。」
私はこの地方の駅弁大学出の専務の話を聞いて、俄然やる気になった。
要は数字を誰よりも出せばいいということだ。
結果は量と質に正比例する。
人の2倍、3倍仕事をやれば必ず結果は出る。
同期158人の中で一番働けばいいのだ。
そして結果を出せばいいのだ。
なんてシンプルなのだろうと感動した。
上司の顔色も周りの人の顔色も気にせず、お客様のことだけを考えて、いい商売をやれば必ず収益はついてくる。
私はこの野村の競争基盤が肌に合っていた。
毎日、自分のコミッションを見るようになった。
自分の成績の順位も毎日チェックし、昨日より今日、今日より明日は更に順位が上がるように努力を重ねた。
凡事徹底を繰り返していたら、入社13年目で部店長に最年少で昇格していた。
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おしりだって、洗ってほしい!
昭和50年代はどんな時代だったかなぁ。
私も自転車代りに本田技研工業のオートバイ「ロードパルNC50」を乗っていた。
通称「ラッタッタァー」と呼んでいたが、当時はヘルメットも被る必要もなく、本当に気軽に乗れた。
私は実家から立教大学のある池袋までラッタッタァーで通っていた。
それから、トヨタから「セリカクーペ2000GT」が発売され、私も白のセリカ2000GTリフトバックをスキーツアーで儲けた金で購入した。
とにかく、このセリカ2000GTLBはスタイリッシュで当時の若者の垂涎の的であった。
この頃、キャンディーズが「解散宣言」をし、「普通の女の子に戻りたい」と言っていた。
「普通の女の子」の定義って何だろうと考えていた。
代って、登場してきたのがピンク・レディーだったが、「渚のシンドバッド」はサーフボードを片手に海でラジカセで良く聴いていた。
ミーちゃんもケイちゃんも間もなく古稀だろう。
私も人のことは笑えない。
同年代だから。
そう言えば、どこの喫茶店にも、あの頃は「スペースインベーダー」ゲーム機が置かれていた。
テーブル型の大きなゲーム機を前に大の大人が真剣な顔で100円玉を積んで攻略に励んでいた。
私が大学に行き始めた頃に、ソニーから「ウォークマン」が発売された。
音楽を家でステレオの前で聴くのではなく、音楽を持ち出せるという新時代がやってきたのだ。
通勤通学は音楽を楽しむ時間に変化した。
ヘッドホンをして歩くのがトレンディーとなった。
ぽっとん便所から洋式になり、洋式のトイレがウォシュレットになったのもあの頃だ。
テレビCMの「おしりだって、洗ってほしい。」のフレーズは衝撃的であった。
トイレに行ったら手は必ず洗うのに、おしりは確かに洗っていない。
これは絶対に清潔好きの日本人に売れると思った。
あの時代は日本人の生活が大きく洗練された方向へ進んでいく転換点であった。
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