相づちのマナー
相手の話を聞いている時に相づちをすることは多い。
どんな相づちが聞き上手なのか、逆に相手に不愉快になる相づちはなにか?8つのポイントにまとめた。
1.何回も「うん、うん」という相づちは失礼
そもそも「うん」は品のない返事の仕方で上司やクライアントに使ってはならない。「うん、うん」を「はい」という言葉に変えるだけで相手への印象は変わる。
2.「なるほどですね」は、目上や上司には失礼か? 失礼でないか?
「なるほどですね」は誤用であり、目上の方に使うと失礼な言葉になる。「なるほど、おっしゃる通りかと存じます」のように、後ろに別の言葉を加え丁寧度を上げよう。
「確かに」はどうか?
「たしかに」についても、「(たしかに)そうですね」「(たしかに)おっしゃる通りと存じます」など、「たしかに」で言い切らないように。「仰せの通りでございます」「(おっしゃる方法のほうが)確実ですね/間違いないですね」などの言葉を使用できればもっとスマートな印象を与える。
4.手を叩いたりオーバーリアクションな相づちはNG。
手を叩いてみたり、思わず大きなリアクションをする人がいるが下品なのでやめたほうがいい。また、相手の話しているペースを遮ることにもなりかねない。
5.首だけでうなずく相づちもNG。
首だけ動かして相づちをしている姿を多く見かけるが首だけ動かしていると、頭が上下に振られてしまうのでよくない。
6.相手の話をリピートする相づちを時々入れてみるのは?
「大変だったのですね」など、相手の発言をリピートすることで、話をきちんと聞いてきたこと、相手の話している内容を理解、共感していることを伝えることができる。そのまま繰り返すだけでなく、重要だと思われる部分を自分なりに言い換えてリピートすると、さらに会話も深まるだろう。
7.気になった点を尋ねてみるのも、相づちになる。
会話の中で、自分の気になった点についてタイミングを見計らって聞いてみる。ただし、相手の話している最中に質問を多くしてしまうと、相手の話したいことや伝えたいことを遮ってしまうので、様子をみながら本当に気になった点を尋ねるように。
8.相づちのバリエーションを自分の引き出しに持っておくといい。
同意を表す場合はこんな相づちを。
驚きを表す場合はこんな相づちを。
「そうですか、それは存じませんでした」
などを使用してみよう。
上手な相づちは相手との会話を弾ませるものだ。適切に言い換えることで、信頼を得て関係性を築くことにつながる。
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司馬さんの手紙
今年生誕 100 年を迎える作家の司馬遼太郎さん。
代表作「竜馬がゆく」「燃えよ剣」などの作品群は、没後四半世紀を経てなお、色あせない魅力に満ちている。
何か1冊ぐらい読んだことはあるのではないだろうか?
司馬さんの創作の原点は、22 歳で迎えた敗戦であることは有名だ。
「なんとおろかな国に生まれたことか。かつてはそうでなかったのではないか」。
動乱期に焦点をあて、探求から生まれた膨大な著作群は「22 歳の自分へ手紙を書き送るように小説を書いた」という。
1月17日八重山毎日新聞『不連続線』の記者が司馬さんの作品に出会ったのは 20 代のころの、週刊 朝日連載の「街道をゆく」だと書いていたが私も同じくらいだろうか。
紀行文や文明批評は新鮮かつ刺激的だった。
その研ぎ澄まされた知性と深い考察。
小説作品は「坂の上の雲」もいい。
独自の史観と明快な論理で解き明かす「この国のかたち」、「風塵抄」など評論も有名だ。
1999 年には小学校国語教科書に「二十一世紀を生きる君たちへ」で随筆を書いている。
書き出しはこうだ。
「私は歴史小説を書いてきた。もともと歴史が好きなのである。両親を愛するようにして歴史を愛してきた」と。
もう、この始まりで私は引き込まれた。
人間の本質的なことが書かれて指針となるので、ぜひ、読んでもらいたい。
子どもたちへの希望と期待の言葉を紡いである。
そして、司馬さんが言いたかったことを具体的に知りたいのなら、そのすべての著作が日本と日本人に書き送られた「司馬さんの手紙」を読めばわかる。
国内外で出会った友人たちへ司馬遼太郎が送った手紙を元に、作家自身を探索する一冊となっている。
「手紙」はきっと、令和の日本人の心にも届くに違いない。
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55歳バブル入社組の特徴
私が野村證券に勤務していた頃、1990年入社組は500名以上いた。
しかも、総合職社員として。
彼らも今年55歳になる。
私が彼らを分析すると4つの特徴を持っているように思える。
①コミュニケーション能力が高い
②根拠なき自信を持っている
③会社への忠誠心・依存度が高い
④見栄っ張り
私自身どちらかというとバブル入社組に近い性格を有している。
こうした彼らに先輩として助言しておきたいことがある。
今、彼らを若い人たちは「お荷物世代」とか「働かないオジサン」。
あるいは、その人の年収と合わせて「ウィンドウズ1000」(窓際に居て何もしないのに年収1000万円もらっている人)なんて言われているのを御存知か。
バブル入社組の50代で今の会社で置かれている状況は厳しい。
彼らはバブルの絶頂の時に就活をし入社してきたが、その後は「失われた30年」のビジネス人生を歩んできた戦士たちなのだ。
しかし、そんな彼らに世の中は全く同情してくれない。
リストラをされたくなければ、自分の働き方を冷静に見直すべき。
改めるべきところは改め、自分のビジネスパーソンとしてのビジネススキルを高めねば60歳以降は無職となる。
バブル世代特有の「根拠のない自信」は捨てねばならない。
本人の過去の実績を検証すれば全てわかること。
当社にも過去にこの年代の社員がいた。
しかし、過去を調べたら、全て大ボラであった。
何の中味もない男であったことが証明された。
根拠のない自信に固執したままでいると、その自信が崩れる無職となった時に、自己卑下と自己否定の世界に入っていくこととなる。
今一度、人生設計を考え直すべきだ。
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もう同窓会には行かない
今の自分の人生に満足していない人は同窓会には来ない。
ビジネスで成功して今も現役でバリバリと働いているかつての同級生の自慢話など聞きたくない。
聞けば聞くほど自分が惨めとなる。
その場にいることが屈辱的となる。
定年後に急に同窓会に来なくなった人の多くは、健康の問題もあるが、人生がうまくいかなくなった人が大半であろう。
鈴木信行氏の書いた「同窓会に行けない症候群」(日経BP)には、その辺りの心理を明確に分析している。
私が考えさせられたのは還暦の同窓会であった。
人生とビジネス生活においての勝ち負けがはっきりとし、自分のこれからの定年後の人生が「明」なのか「暗」なのか考えさせられる機会でもあった。
還暦の同窓会は中野サンプラザで開催されたが、最初は高校時代の同級生に会えるのが懐かしく楽しい気持ちだった。
相手に深入りするのもなんとなく遠慮がちとなる自分がいた。
一流大学に入いり、一流企業に勤め、そして定年を迎えた昔の同級生たち。
彼らは定年後の自分に不安を持っていた。
スケジュールのない自分に焦りを感じている人もいた。
「予定に縛られない自由な生活ができていいな」とは言えない。
毎日、晴耕雨読の実行など、元気な自分には無理と思う。
大会社での昔の地位など、定年後の立場を全く保証しないとは言いづらい。
人と比較して自分を否定している人もいた。
私など、この同窓会の参加者の中で学力検査的には一番下にいた高校生だったと思う。
授業がわからない、つまらないと思うと電車に乗って鎌倉で降りて湘南の海をいつまでも見ていた。
しかし、「いつかやってやる!」と野心と自己肯定感を強烈に持っていた。
その想いが今の自分を作ったのだ。
勉強ができる、できないは一つのもの差しでしかない。
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ゾンビ企業は救済されない!
2020年、2021年、2022年と新型コロナウイルスの感染拡大により、多くの企業の経営環境が悪化した。
しかし、「ゼロゼロ融資」により、企業倒産件数は歴史的な低水準となった。
理由は実質無利子・無担保で融資を受けられるという国からの手厚い支援があったからだ。
「ゼロゼロ融資」は自治体が最初の3年間の利子を負担し、元本は信用保証協会が保証してくれるというものだ。
民間の金融機関にとっては焦げ付きリスクなしで収入を得られる「おいしいビジネス」だったのだ。
これまでに実行されたゼロゼロ融資は約244万件。
総額で約42兆円まで達した。
本来ならば2020年の3月のコロナ禍スタート時で潰れていたゾンビ企業が、ゼロゼロ融資により延命してしまったのだ。
直近の商工リサーチの調査によると、中小企業の3社に1社が過剰債務になっているという結果が出た。
つまり、カネを借り過ぎたのだ。
私の周りにも安易にゼロゼロ融資を受け、今、地獄に陥っている社長が沢山いる。
そして、今年よりゼロゼロ融資の返済が本格化する。
今年の7月から来年の4月には民間のゼロゼロ融資の返済開始のピークが来る。
恐らく、カネを借り過ぎて首が回らない企業の倒産が著しく増加するであろう。
ゾンビ企業の大倒産時代が到来する。
自分の会社は大丈夫と思っている従業員も、ある日突然、自分の会社が倒産という憂き日を見ることになる。
借入金が自分の会社の月間売上高(月商)の何倍に相当するかを示す「借入金月商倍率」が5倍を越えたら要注意である。
6倍を越えたら倒産を覚悟すべきであろう。
過剰債務を解消できない企業が倒産に追い込まれる年となろう。
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